ここまで発明の売り込みとしての企画書の価値と、オーソドックスな作成法、そして付加価値情報をお教えしました。でも、そのための文書構成やアイデアを伝える絵的な表現、ネーミングのセンス等、アイデアとは別のセンスが要求されると思われる人もいるでしょう。

そんな時、才能には関係なく、あくまでも体を動かす方法があります。それは、数値(統計)データの活用です。しかも、その価値は今まで説明した付加価値情報を上回る効果を生み出すものでもあるのです。

データのもつ力を知ろう
数値(統計)データとは、例えば一人暮しの大学生はいくらいるだとか、年間どれくらいの人が電車を使っているというようなものをさします。統計によるデータというものは、細かい数値として出てくるので、誰でも納得できる材料なのです。

発明品の紹介の前に、メーカーにとって得になる発明品に関する数値データを提示すれば、より良い状況でアイデアが評価される事でしょう。

数値(統計)データの集め方
数値(統計)データが集めやすいのは図書館です。毎年政府が発行している経済白書等の○○白書には、様々なデータが記載されています。それがどういうものであるかを知るためには、毎日の新聞に目を通して、表組になった数値データの出典をチェックするのです。これをしていれば、どの資料にどんなデータがのっているかがわかり、必要なときに図書館にいって調べればいいのです。

さあ皆さんも、ぜひチャレンジしてみてください。