商品性にあわせた販売の提案
前回、このアイデアの主なユーザーを赤ちゃんやペットといった危なっかしい同居者のいる家族と提案しました。これは、当初のテーマであった「安全」「安心」というコンセプトにそって、より強い印象を与えるために設定したものです。

今度は、このテーマに沿った流れにあわせて「販売提案」につなげてみましょう。

ポイントは、『従来品の販売形態と違った点(新規販売形態)をいかに提案できるか』ということです。

なぜこれが大切かというと、相手は収益を目的とする企業だからです。

ユーザーとしては、商品の特徴(使い勝手)が大切ですが、企業にとっては、いかに商品がよくても、売れない、収益が上がらない商品はいらないのです。

ですから、新規販売形態の提案をすることで、他社の製品と競合しない市場が得られるとすれば、企業は喜び、採用の確率も格段に向上するわけです。

それに基づいて、右図に示すように、三つの形態を提示してみました。
・「保険勧誘用のノベルティー」としての販売形態
・「幼児用品売り場」と「ペットショップ」におけるショップ販売の形態です。

このうち、メインで押し出すのは「安全」と「安心」が共通し、現実性が高い保険勧誘用のノベルティーとしました。まとめて大量に商品がさばける効率性の良さ、も理由に上げられます。

これに対し、ショップ販売の方は可能性としては劣りますが、そういう展開もできるという展開性の面白さを認識してもらう意味であげてみました。

これらをあげることで、単なる商品性の良さをアピールする売り込みから、実益に結び付ける企画としての位置付けも確立されるのです。