弘明寺商店街 〜 イセザキモール 〜
馬車道商店街 〜 元町ストリート 
(日本・横浜)

視察日:1998年10月30日

 今回は、今、脚光を浴びている横浜を重点的に視察して参りました。新しくできた大型商業施設のスポットと従来からある商店街・ストリートのスポットに分けてレポートいたします。
 横浜はどこへ行っても弘明寺商店街イメージ、横浜ベイスターズ日本一セールの垂れ幕がかかっており、人もかなり出ており活気が感じられました。ここでは、弘明寺商店街、イセザキモール、馬車道商店街、元町ストリートなど従来からある商店街・ストリートについてレポートいたします。

 弘明寺(ぐみょうじ)商店街は、横浜市南区にあり、弘明寺を中心として地下鉄の弘明寺駅と京浜急行の弘明寺駅の間に広がっています。平日の午後2時ころに行ったのですが、ベイスターズ効果もあるのかけっこう人が出ていました。
 ここの弘明寺商店街は、東京・足立区のアモール東和と同じように商店街で株式会社組織を作って活性化に取り組んでいます。弘商という商店街株式会社をつくって、空き店舗や生鮮食品などの不足業種の運営をしています。商店街の中央あたりに大岡川が流れていますが、その大岡川にかかる観音橋のすぐ横にあるクレープのお店は、弘商が運営している一つです。
 また、大岡川沿いには、並木道のプロムナードが整備されており、春にはキショウブがきれいに咲き乱れるそうです。京浜急行の弘明寺駅後方の丘の上には、弘明寺公園も広がっています。(一番上の写真が弘明寺商店街を写したものです)

 イセザキモールは、関内駅から歩いてすぐのところにありイセザキモールイメージ、首都高速横羽線の南西側に広がっています。訪れた時はちょうど昼時で買い物客に混じって、サラリーマン、OLなどであふれかえっていました。ここイセザキモールは、木陰もできるほど樹木が大きく、美しい緑に囲まれている中を歩いているだけでも心地よい気分になります。まさに、のんびりと散策しながら楽しめる商店街・モールです。
 伊勢佐木町通りをモール化してあり、伊勢佐木町1丁目から4丁目あたりが歩行者専用のモールとなっていますが、伊勢佐木町7丁目まで含めますと、全長約2キロにわたる商店街です。明治のころからオデヲン座や芝居小屋でにぎわいを見せており、現在もなおにぎわいを見せています。(上から二枚目の写真がイセザキモールを写したものです)

 馬車道商店街は、首都高速横羽線をはさんでちょうどイセザキモールの反対側にあります。横浜市の「モデル化商店街」の指定を受けたのを契機として、「街づくり協定」を締結するなど本格的な街づくり事業に乗り出しています。区域内の建物を中心に、その用途、デザイン等について街づくりの観点に立った調整を行い、着実にストックされてきています。
 馬車道商店街の通りは、きれいに整備されており、文明開化の地、馬車道という名の通り馬車が走った道という歴史の重みというか風格が感じられます。見ることはできませんでしたが、11月3日〜5日まで行われる馬車道まつりでは、当時のあの馬車が走るそうです。馬車道商店街イメージさぞかし、明治時代のハイカラな雰囲気が感じられることでしょう。

 上から三枚目の写真は、馬車道商店街を写したもので、手前に見えるのが旧横浜正金銀行で現在は神奈川県立歴史博物館として利用されています。
 横浜正金銀行は、明治13年貿易取引の決済業務と貿易金融とを主要目的として設立され、終戦まで機能した国等による銀行です。明治37年に落成した本店建物はよく保存されており、近代に於ける我が国の産業経済の発展を支える貿易金融機関のあり方を示す重要な遺跡となっています。平成7年6月27日に広島の原爆ドームとともに、国指定重要文化財に認定されています。

 元町ストリートは、石川町駅東側に広がっている600mほどの元町通りを中心に、数十軒の店舗が並んでいます。山手の居留地などに住む外国人のための商店がここに集まったのがはじまりと言われています。元町ストリートには、元町ブランドをはじめ、伝統を誇る店、新しいスタイルをどんどん取り入れる店など各ショップが集まっており、レストラン、カフェもけっこう多いです。元町ストリートイメージ

 元町ストリートを歩いていますと、おしゃれというか洗練された雰囲気が感じられます。この日は、平日でしたので通りは車が走っていることもあり、歩道では擦れ違うのもたいへんなほどでした。圧倒的に女性客が多く、女性同士、母と娘、観光客の姿が目につきました。(上から四枚目の写真が元町ストリートを写したものです)

 今回、商店街、モール、ストリートなどを見てきましたが、それぞれ規模、訪れる客層などは違いますが、それぞれが個性というか独自の顔をしっかり持っているように感じました。
 最近では、「中心市街地活性化」という言葉が頻繁に聞かれるようになり、毎日のように中心市街地活性化という活字が新聞紙上に踊っています。国も今年度約1兆円、来年度も約1兆円の補助金を予定しています。多くの市町村が、その補助金に手を挙げて中心市街地の活性化を進めようとしています。中心市街地活性化が成功するか否かは、ソフト面をいかに充実させ、その地域の文化・歴史などの上に独自性を出していくかにかかっています。従来のハード面ばかり進められた整備を改め、ハード面、ソフト面のバランスのとれた整備が今、求められています。

 ひとつでも多くの市町村が、「中心市街地活性化」というバブルに踊らされることなく、しっかりした視点を持ち、地域の現状に合わせ独自性を持って取り組んでいって欲しいものです。

By Nagura

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