名古屋駅から歩いて5分の
名古屋の台所・柳橋中央市場を訪ねて
(日本・愛知)

視察日:2012年9月8日

 名古屋市のみならず愛知県、岐阜県、三重県などの東海地域の台所となっている柳橋中央市場を訪ねてきました。柳橋中央市柳橋中央市場内場は、名古屋駅から歩いて5分程度と非常に利便性の高い立地にあり、全国的にみても珍しく都心部の一等地にあります。都心型の市場と言えます。市場の広さは4,000坪あり、そのエリア内に約300の店舗があります。

 名古屋には、ここ柳橋中央市場以外に、本場、北部市場、南部市場の3つの市場があります。しかし、この3つの市場は、名古屋市が開設して管理している名古屋市中央卸売市場で、公設市場なので、関係者以外の一般のお客さんは購入することができません。

 しかし、名古屋の他の3つの市場が公設市場に対して、柳橋中央市場は、民間の中央市場で、プロの関係者だけでなく、一般のお客さんも気軽に買うことができます。名古屋市内で唯一、一般のお客さんでも買い物を楽しめる市場です。それも名古屋駅周辺には百貨店や高級ブランドショップなどはじめ高層ビルが乱立する中にある市場だけに、ある意味、異空間のような感じも楽しむことができると思います。

 当方は、サラリーマン時代の新入社員当時、柳橋中央市場の近くにあるビルに本社がある会社に勤めており、数カ月間研修で本社に通った際、昼休みに柳橋中央市場の界隈でよく食事をしており、柳橋中央市場は昔から良く知っていますが、名古屋に頻繁に遊びに来る方でも、名古屋駅のこんな近くに一般のお客さんでも気軽に購入できる市場があることを知らない方も多いのではないでしょうか。

 柳橋中央市場は、購入してその場で宅配(冷凍パック)で自宅に送ることもできますので、ショッピングや仕事の次いでに、午前中に柳橋中央市場にちょっと寄って、ボイルしてあるカニやマグロの中おちなどを買って自宅に送って、そのままショッピングや仕事をして、夜、自宅に着いた頃には、購入し柳橋中央市場の魚たものが届いている次第です。そして、夕食でビールや日本酒でも飲みながら、午前中に買ったばかりの新鮮で美味なカニやマグロを堪能することができます。名古屋市内および愛知県、岐阜県、三重県でも名古屋から比較的近いところでしたら当日届きます。

 市場と言えば、東京の築地市場が有名ですが、築地市場には、場内市場と場外市場があり、場内市場は、一般のお客さんは購入することができませんが、場外市場では購入することができます。今回、訪ねてきた柳橋中央市場は、築地市場で言えば、場外市場に当たるようなイメージです。築地の場内市場では一般のお客さんは買い物は出来ませんが、場内市場の見学ツアーを行っており、外国人に人気が高いようです。中でも、マグロのせり場見学の人気が高く、数年前に、外国人の見学のマナーが問題になり、メディア等で取り上げられており、記憶にある方も多いと思います。その際、見学ツアーが一時閉鎖になりましたが、マナーなどの見学方法を変更するなどして、再開しています。見学方法の周知のための見学時の注意事項を記載したパンフレットは、日本語はじめ英語、中国語、韓国語、ロシア語の5カ国語に対応しています。

 名古屋駅の都心部にある柳橋中央市場の成り立ちの歴史を少し紐解いていきます。柳橋中央市場は、明治の後期に、この地域に自然発生的に生まれた万物問屋をまとめて開設されたのが始まりとされています。柳橋中央市場は、「活魚と共に百年」という言葉を掲げており、その言葉に象徴されるように、およそ1世紀にわたる歴史を有しています。今回、柳橋中央市場エリアにおける「マルナカ食品センター」をみてきました。マルナカ食品センターには、鮮魚はじめ、塩干物、貝類、食肉、野菜、海苔、かつお節などの乾物、練物、惣菜から包装資材、調理器具にわたる50余りの専門店が入っています。また、食事ができる飲食店も入っています。

 一番上の画像は、柳橋中央市場の入口を入ったところの通路を写したものです。マルナカ食品センターには、国内はもちろ野菜の細工彫刻んのこと、海外からの食材も並んでいます。特に中でも知多半島、三河湾、伊勢湾を中心に水揚げされるタイ、スズキ、ハマチ、アワビなどの近海物は、生きたまま販売されています。マルナカ食品センターには、鮨店、料亭、レストランからホテルまで、愛知、岐阜、三重の東海3県の5,000を超えるあらゆるジャンルの業者筋の方々が連日、仕入れに来ているとのことです。

 今回、柳橋中央市場には、「市場見学ツアー」で行ってきました。マルナカ食品センターの安藤社長自らが、市場のお店をピンポイントで一軒ずつ案内をしてくれて、買い物の仕方(目利き)から生鮮品の上手な保存方法、プロの料理方法なども教えてくれます。上から4番目の画像は、安藤社長からお店の前で説明を受けている場面を写したものです。安藤社長は、テレビ等のメディアでもよく取り上げられており、ご存知の方もいらっしゃると思います。安藤社長は、話がうまく、説明もわかりやすく、飽きることなく2時間あまりの市場見学を楽しむことができます。参加費用は、お一人様1,000円です。(2012年10月現在)

 市場見学ツアーでは、市場見学の前に、まず、会議室で、安藤社長から柳橋中央市場の成り立ちとともに、市場での買い物のコツ、市場の上手な歩き方のレクチャーを受けます。そのレクチャーの中で印象に残っている言葉を少し記載いたします。これから柳橋中央市場で買い物される方の参考になると思います。まず、値切ればいいというものではないということをおっしゃっていました。人間の心理として、市場ならスーパーなどの店頭よりかなり安く買えるだろうと思っているのではないでしょうか。私自身もそう思っていました。

 たしかに、スーパーより安く買えるものもたくさん並んでします。しかし、柳橋中央市場には、スーパーに並ぶようなお徳に買えるものからスーパーに柳橋中央市場ののり店は出回らないような高級料亭でしか食べられないようなものまで並んでいます。安藤社長いわく、高いものには、高いなりの意味、価値があり、食べ比べてみると全然違うということをおっしゃっていました。

 市場の人たちは、プロの業者を相手にしているだけに、間違ったものを売れば信用問題につながり、二度と買ってくれないだけに、商品には誇りをもっているので、やみくもに値切ることはやめた方がいいですよとおっしゃっていました。悪いものは出していないので、迷ったら高いものを買えとも言っていました。

 そして、やみくもに値切るのではなく、足繁く通って“お馴染みさん”になってくださいと言っていました。市場の人たちは、情に厚い売り手だけに、お馴染みさんにはトコトン弱く、融通も聞かせてくれるし、他の店の情報だって教えてくれるようになってくれるそうです。

 あと、我々のような一般のお客さんが柳橋中央市場で買い物をするのに適した時間帯も教えて頂きました。柳橋中央市場そのものは早朝4時から始まっていますが、プロの業者の方は朝4時くらい仕入れにきており、お店や料理の仕込みもありますので、だいたい8時頃には引き上げていくそうです。4時から8時くらいの間は、柳橋中央市場内は、ごった返しており、お店の方もプロの業者の方の対応に追われており、なかなか時間を割いての丁寧に一般のお客さんへの対応は難しい状況とのことです。ですから、ベストは朝8時以降くらいのプロの業者の方が引き上げた後に行くと、お店の人もお勧めの商品や調理の仕方などお客さんの質問に丁寧に答えていただけるそうです。

 今回の市場見学ツアーそのものも、プロの業者が引き上げた時間帯の朝8時30分頃から2時間余にわたって見学しホテルキャッスルプラザてきました。なかには、生鮮類で商品が残りわずかだったお店もありますが、マグロを買おうと思えば、マグロを扱っているお店は一軒だけでなく数軒ありますので、一般家庭で食べるのであれば、朝8時以降からの買い物でも十分納得のいくものを買うことができると思います。上から2番目の画像は、鮮魚を写したものですが、多くの魚が並んでいるのがご覧いただけると思います。

 まずは、数回程度、朝8時以降くらいから柳橋中央市場のいろいろなお店をまわってみて、この店のこの商品が欲しいというお馴染みのお店ができてくれば、もっと早朝から出かけて行くといいと思います。あと、柳橋中央市場は、約300台収容できる駐車場も完備していますので、自動車で行けば、たくさん買い物をされても持って買えることができます。特に、女性の方は、女性ドライバー限定割引サービスがあり、3時間まで500円(通常料金1,200円のところ:2012年10月現在)です。もちろん、先ほど紹介しましたように、電車、地下鉄などの公共交通機関を利用して徒歩で来られた方も、宅配(冷凍パック)のサービスがありますので、手に持ちきれないような買い物を楽しむことができます。

 上から3番目の画像は、柳橋中央市場のマルナカ食品センターの中にあるお店の作業風景を写したものです。何のお店か、どのような作業をしているのか、お分かりになるでしょうか。全国でも唯一のむきもの専門店の鈴亀です。むきものとは、野菜を包丁でむいた物のことで、野菜の細工を専門とする店です。むきものは、一般的に、ニンジン、カボチャ、イモ、タケノコなどの野菜で、鶴や亀、おし鳥、梅などの縁起物をつくり、それを煮物や酢の物にして、御祝いの折詰めや御祝いのお料理に使われます。むきもの専門店の鈴亀では、主に仕出し屋、鮨屋、和食屋さんなどからの注文が多いそうです。また、年末には、プロ、一般の方問わず“おせち”用のむきものが多くなるそうです。

 実際にむきものを体験してみたい方には、「野菜細工体験教室」の講座も開かれています。包丁の扱い方に始まり、最終的には「りんごでカニ作り」に挑戦するというものです。所要時間は約1時間で、受講代、材料代、テキスト代、包丁、まな板の貸し出し代含めて1,000円(2012年10月現在)で体験することができます。また、オプションプログラムで、新鮮な市場の魚を使った握りたてのお寿司を食べることができる企画も用意されています。一流のすし職人が目の前で握ってくれて、また、希望者には一流のすし職人直伝によるにぎり、手巻きの体験もあります。所要時間は約1時間で、握り10貫、手巻き1本で3,000円(2012年10月現在)です。

 今回、市場見学とともに、上記の握りたての寿司を食べることができるオプションプラグラムを予定していましたが、参加人数が10名以下だったため実現できませんでした。そこで、10名以下でも可能なホテルとのコラボレーションツアーに参加してきました。上から5番目の画像は、その様子を写したものです。柳橋中央市場と近くにあるホテルキャッスルプラザとのコラボレーションで、市場見学の後に、ホテルキャッスルプラザで柳橋中央市場直送の鮮魚を使った海鮮丼定食を食べることができるコースです。また、食べる前に、ホテルの料理人から家庭でできる職人の技のプチお料理教室もあり、上から5番目の画像は、その様子を写したもので、だしの取り方を教えてもらっています。新鮮な海鮮丼も美味で、市場見学と食事込みでお一人様3,500円(2012年10月現在)です。

 皆さんもいろいろと楽しむことができる柳橋中央市場に一度足を運ばれてみられてはいかがでしょうか。市場初デビューの方は、当方が今回参加してきたような見学ツアーで、まず参加されると丁寧に説明してくれますので取っ付きやすいかも知れません。名古屋駅から徒歩5分という本当に立地の良い場所にありますので、ショッピングや名古屋への出張などの次いでに気軽に立ち寄られてはいかがでしょうか。

By Nagura

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