紅葉の京都&サントリー工場を訪ねて (日本・京都)

2005年12月3日

 京都と大阪の府境にある大阪府山崎のサントリーの山崎蒸留所(工場)を訪ねるとともに、紅葉が見頃な京都観光をしてき真如堂の紅葉ました。12月に入っており、通常では紅葉時期が終わっていますが、2005年は紅葉が遅れており、画像からもご覧いただけるように、ちょうど燃えるような鮮やかな紅葉の見頃でした。

 まず、紅葉の京都から紹介していきます。一番上の画像と上から2番目の画像は、2005年12月3日の時点で、京都で一番鮮やかで見頃だった真如堂(しんにょどう)の境内を写したものです。タクシーに乗って、一番旬な紅葉場所を教えてもらっていったもので、画像からも鮮やかな紅葉が伝わるのではないかと思います。

 真如堂の正式な寺名は、鈴声山真正極楽寺(れいしょうざんしんしょうごくらくじ)です。上から2番目の画像は、真如堂の山門を写したものですが、多くの人で賑わっているのが伺えると思います。真っ赤な紅葉で、少し見えづらいですが、山門は赤く塗られており、赤門(あかもん)とも呼ばれています。この山門は、バリアフリーとも言える敷居がなく、車でも通ることができます。この山門に敷居がないのは、この地域の神楽岡(かぐらおか)の神々が夜に参詣する折、つまずかないようにとの伝説があります。

 真如堂は、今回のような紅葉の時期、春の桜のシーズンには、大勢の人で賑わいますが、オフの時は、地元の方がのんびりと散歩に訪れる庶民的な寺真如堂の紅葉のようです。真如堂は、洛東(京都市の東部)の丘に建っており、表通りに面していないことあり、昔から庶民に親しまれてきた寺ということが何となく伺えます。

 真如堂は、永観2年(984年)一条天皇の母東三条院藤原詮子が、比叡山堂行寺にあった阿弥陀如来を神楽岡の離宮に移し、戒算(かいざん)上人を開山とした興した寺です。応仁の乱(1467年〜1477年)では、東軍の陣となったため、諸堂が全焼し、現在の堂宇(どうう:堂の建物のこと)は江戸時代中期の再建によるものです。

 真如堂の本尊の阿弥陀さまは、女人を救う仏さまで「うなづきの弥陀(みだ)」と呼ばれています。比叡山のお堂で円仁(えんにん)がこの像を造られていたとき「都に下りて女人を救ってください」とお願いすると、三度うなづかれたからだそうです。そして、先ほど紹介しましたが、創建には、藤原道長の姉である東三条院の力によりところが大きく、応仁の乱で荒廃していた諸堂を今日のかたちに再建したのは徳川綱吉とその母、桂昌院(けいしょういん)と言われています。まさに、真如堂は、女人ぬきには語れないことから女人のための寺とも言われています。

 一番上の画像は、本堂の裏のもみじを写したものです。画像からお分かり頂けますが、散りもみじの絨毯で敷きつめられた空間で、多東本願寺改修中くの方が写真を撮っていました。本当に紅葉が旬で鮮やかでした。真如堂の一口メモとして、長野の善光寺、京都の清凉寺、そして、真如堂の阿弥陀如来を日本三如来と言われています。また、真如堂は、京洛六阿弥陀めぐりの第一番です。真如堂、永観堂、清水寺、安祥院、安養寺、誓願寺の六ケ寺を月に一度、三年三カ月の間、一日で回ると高徳があると言われています。

 上から3番目の画像は、東本願寺の境内を写したものです。東本願寺は、真宗大谷派の本山であり、親鸞聖人(しんらんしょうにん)によって開かれ、慶長7年(1602年)に徳川家康より寄進を受けた第12代教如上人が、西本願寺より分立したのが始まりとされています。現在、東本願寺では、2011年にお迎えする親鸞聖人七百五十回御遠忌の特別記念事業として、明治の再建(1885年)以来百年余を経た真宗本廟(しんしゅうほんびょう)御影堂(ごえいどう)の御修復という歴史的事業が行われています。現在は、修復工事中で、御影堂全体を覆って行っているため、外観を見ることはできません。2008年(平成20年)の修復工事の完了を予定しています。

 次に、モルト(麦芽)ウイスキーをつくっているサントリーの山崎蒸留所(工場)の紹介をしていきます。冒頭でも述べましたが、住所は大阪府ですが、古都・京都からほんの15分ほどです。ここ山崎蒸留所は、1923年に開設された日本初のウイス京都駅からの虹キー蒸留所です。「日本の風土にあった、日本人に愛されるウイスキーをつくりたい」という寿屋(のちのサントリー)の創業者、鳥居信治郎の情熱がすべての始まりでした。

 古都・京都にほど近いこの地には、千利休も茶を点てた名水「離宮の水」が湧き、深い霧が涼やかな竹林をしっとりと潤しています。山崎蒸留所の工場見学では、ウイスキーの試飲をしてきましたが、その際に出た水もおいしかったです。この名水が、おいしいウイスキーをつくっているのがわかります。80年あまりの長いウイスキーの歴史を歩んできた山崎蒸留所は、この美しい水をマザーウォーターに、ゆっくりゆっくり、上品なモルトウイスキーを育てつづけています。

 上から5番目の画像は、工場の裏にあるわき水と裏山を写したものです。画像の右上の方に竹林が広がっています。ここ山崎蒸留所(工場)では、蒸留所見学はじめ、ウイスキーライブラリー、ファクトリーショップ、テイスティングカウンター、ウイスキーの歴史を知るウイスキー館などを堪能してきました。なかでも、試飲会場は盛り上がりをみせていました。ビール工場の見学のように、がばがばビールを飲むようにはいきませんが、それでも20分ほどの間にウイスキーグラスで3杯ほど飲んできました。ウイスキーグラスも手になじむ感じでよく、そのグラスは、ファクトリーショップで購入できるようになっており、なかなか商売上手です。

 これまで、ビール工場には、キリンビール、アサヒビールに行きましたが、ウイスキー工場は初めてで、ウイスキーそのものサントリー工場見学も、かつてはよく飲んでいましたが、ビールや焼酎に押されて飲んでなく、久しぶりに飲んでうまかったです。ウイスキーも捨てたものではないとあらためて思い、これからもう一度、飲んでみたいという気になりました。

 簡単にモルトウイスキーができるまでを紐解きますと、まず、麦芽(モルト)をつくります。原料の二条大麦を水に浸して発芽させ、それを乾燥させて発芽をストップさせると香ばしい麦芽(モルト)ができます。その麦芽を細かく砕いて、温水とともに仕込み漕で、約5時間ろ過すると、甘い麦汁になります。その麦汁を発酵槽に移し、酵母をプラスして発酵させると、アルコール度数約7%のもろみ(ウォッシュ)ができます。その後、銅製の蒸留釜、ポットスチルで2回の蒸留を繰り返すと、無色透明なニューポットと呼ばれる原酒の源が完成します。そして、この無色透明な原酒(ニューポット)を、樽の中でゆっくり熟成することで、色と香味を身につけます。

 上から6番目の画像は、原酒(ニューポット)の入っている熟成中の樽を写したものです。この樽の中でゆっくり眠るうちに、あのウイスキーの琥珀色に生まれ変わります。また、色だけでなく、樽の材質や形によって、香りや味わいも大きく変わってきます。例えば、アメリカのオーク材を使った樽なら、ヴァニアのような香りになり、スペインのシェリーの空き樽を使えば、チョコレートやレーズンのような香りで、フルーティーな味わいになります。さらに、稀少価値のミズナラの樽なら、白檀(びゃくだん)や伽羅(きゃら)のような高貴な味わいを醸し出すことができます。

 ウイスキーづくりには、ウイスキーの味を引き出すブレンダーという華麗な指揮者がおり、知れば知れるほど奥が深いものです。原酒の組み合わサントリー工場見学せ、樽、熟成期間などで、変わってくるウイスキーは、匠の技が生んだ繊細な逸品と言えます。ウイスキーの本場イギリスでは、毎年、ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)という、権威あるお酒のコンペティションが開かれています。そこで、サントリーウイスキーは、2003年にシングルモルトウイスキー「山崎12年」が金賞を受賞し、翌年の2004年には、「響30年」が最高賞にあたる「トロフィー」を受賞しています。また、同じ年に、「響21年」もウイスキー部門で金賞を受賞し、日本のウイスキー史上で初の快挙となっています。

 上記の「山崎12年」とか「響30年」の数値は、熟成期間を示しています。「山崎12年」なら12年以上の酒齢であり、「響30年」なら30年以上の酒齢で、それぞれ味わいが違います。実際に、試飲で、飲み比べしてきましたが、素人ながらも、熟成期間が長い方が、まろやかさがあり、うまく感じました。最後にウイスキーの効用について少し紹介します。「蒸留酒のため糖分がほとんどなく、低カロリーである」「血中アルコール濃度が上昇しにくく、アルコールが抜けやすいので酔いざめスッキリ」「ゆたかな香りで森林浴のように、心身が香りでリラックスできる」「プリン体がほとんどなく尿酸を排出する作用もある」「長い年月をかけて樽で熟成するので、樽材由来のポリフェノールが溶け込む」など、ウイスキーは人に優しいお酒です。当方はメーカーのまわし者ではありませんが、久しぶりに飲んでうまく感じ、焼酎ブームの次は、ウイスキーブームがくるような感じがします。日本酒も飲みますが、今、アメリカでは日本酒が伸びています。

 工場見学は、2名以上で随行可能ですので、京都観光の次いでに行かれてはいかがでしょうか。ドライバーやお子さん向けには、ソフトドリンクも用意されています。場所は、京都駅から電車で10数分で、JRなら山崎駅、阪急なら大山崎駅が最寄り駅で、そこから徒歩で10分ほどです。古都・京都と名水が生んだうまいウイスキーを飲みに行かれてはいかがでしょうか。行った時は、これから熟成させる樽の個人販売もしていました。価格は50万円から3000万円まであり、我々は、10人くらいのグループで行きましたが、皆でお金を出し合って、樽ごと買おうかという話で飲んだ勢いもあり盛り上がりました。時期的なものがあると思いますが、ウイスキーの樽のオーナーも検討されてはいかがでしょうか。

 あと1枚、画像の紹介を忘れておりましたが、上から4番目の画像は、京都駅ビル伊勢丹のあるオープンスペースの階段上のところから、雨上がりの虹を写したものです。画像からもご覧頂けますが、多くの方が写真を撮られていました。虹の七色は覚えていらっしゃいますでしょうか。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫です。画像からは、どのくらい認識できるでしょうか。

By Nagura

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