津波の脅威(四方を海に囲まれた日本)

 四方が海に囲まれており、地震の多くが海中を震源とする日本は、昔から数々の地震による津波被害に悩まされてきました。津波イメージ
 津波は、昔から地震による災害として恐れられていました。地震により、海底の広い範囲が隆起したり、または沈降したりすると、大量の海水が持ち上げられたり、引き下げられたりされ、このとき海水の変動が大きな波となって四方に伝わります。これが津波です。世界的にも日本は津波が多く発生しており、今日では「ツナミ」という名称は、世界共通語ともなっています。
 津波は、地震の規模が大きいから、また強い揺れがあったからといって、必ずしも大きな津波が発生するとは限らないところに難しいところがあります。海底でプレートの上に泥等が堆積していると地震が起こった際、ゆっくり隆起して最後に跳ね上がるため、人が感じる揺れは小さくても、海面は跳ね上がり大きな津波が発生します。

 ここ最近では、1993年(平成5年)7月におきた北海道南西沖地震の津波による被害が記憶に新しいと思います。特に奥尻島の青苗地区で大きな被害をもたらしました。海に突き出した岬に密集する680戸の集落のうち、津波によって約3分の1が流され、多くの人命を失いました。このとき津波は、奥尻島の一部では地震発生3分後に津波が押し寄せてきました。

 わが国の津波被害で最も大きかったのは、明治29年6月15日の三陸津波です。この地震は三陸沖150kmの海底で起こったマグニチュード7.6という大地震です。地震後18分、津波は激しい引き潮で始まり、いったん沖の方まで引いた海水は、巨大な「水の壁」となって沿岸一帯を襲いました。10〜20mの津波が押し寄せ、全半壊・流出家屋は10,617戸、死者27,122人という大惨事でした。このとき釜石では、人口6,557人のうち4,700人が死亡しました、実に一瞬の出来事です。

 津波警報は、地震発生の際によくテレビ等で出されるのを見たことがあると思います。予報は日々精度の向上は進んでいますが、まだまだ正確な予報は難しい面もあり、早い場合は、地震発生後2分程度で津波が襲ってくることも予想されるため、警報が間に合わない場合も予想されます。津波警報が出されても、当たらなく津波が来たためしがないからと、警報が出されても、海辺で釣り、漁など行っている人がいます。これは最も恐ろしいことです。実際に津波が押し寄せてきた時には、もう逃げ出すことはできず、飲み込まれてしまいます。
 地震が発生した際には、揺れの強い弱いに関係なく、津波に注意を払う必要があります。特に海辺にいる時に地震が発生した場合は、いち早く高台に向かって逃げることです。また、揺れをまったく感じなくても津波が押し寄せることも予想されます。チリ沖など日本から遠方で発生した地震は、日本では揺れは感じなくても、10何時間後に津波が押し寄せる場合もあります。海に出ている時には、日本に影響を及ぼす範囲における地震情報には常に注意を払っておく必要があります。

(参考文献:地震対策ノウハウ、宇治市わが家の防災読本等)

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