ターゲット/Kマート(アメリカ・イリノイ州)

視察日:1997年9月28日

 アメリカの3大ディスカウントストアと言えば、ウォルマート、Kマート、ターゲットです。アメリカ全体の小売業の中でも、スーパーマーケットの26.0%についで、ディスカウントストアは17.1%のシェアを占めています(1996年度)。1996年度の売上高を見ると、ウォルマート約7.5千万ドル、Kマート約3千万ドルターゲット イメージ、ターゲット約1.8千万ドルとウォルマートのひとり勝ちのような状態となっています。しかし、1996年度における前年比伸びを見ると、ウォルマート+12.9%、Kマート-0.2%、ターゲット+12.9%とターゲットの健闘が光っています。

 ウォルマート、Kマート、ターゲットの店内を見てきましたが、ターゲットが他社に比べ、あかぬけた洗練されたイメージが感じられました。商品の展示の仕方、壁周りの装飾のやり方など華やかさがあります。親会社がデパートメントストアのデイトンハドソンということも洗練された雰囲気のひとつの要因かも知れません。ファッションと生活用品にマーチャンダイジングの重点をおいています。衣料品などのソフト商品が1/3、家電などの耐久消費財のハード商品が2/3という割合で、フルラインのディスカウントストアとしては非常にバランスのとれた品揃えとなっています。また高品質のアパレルPB(プライベートブランド)の開発にも力を入れています。Kマート イメージ

 Kマートは、1916年の創業でかつては、小売業のトップまでのぼりつめましたが、現在ウォルマートに抜かれ第2位となっています。ディスカウントストアのKマートをみても、やはりウォルマートとの勢いの違いは感じられます。まず、店内に入るとけっこう空いている棚が目に入ったことです。かなりの欠品があり、十分な品揃えとは言えません。そして、あまり人もいなく、レジがまばらに空いている程度でした。しかし、一方ディスカウントストアに食料品を加えた新業態のスーパーKマートは、品揃えの充実、店内のきれいさなど目をみはるものがありました。こちらの方は、人もけっこう入っていました。Kマートとしては、従来のディスカウントストアの補強より、スーパーKマートの展開により力をつぎ込んでいる現われでしょう。

ターゲット イメージ ディスカウントストア業界も個性化が進んでいるようです。同じような店では生き残っていけないようです。現状、ウォルマートとKマートは、同じようなカラーの展開であって、ターゲットは独自色を出してきています。

 消費者もTPOに応じて、ウォルマート、ターゲットというように、同じ業態の中においても使いわけてきているようです。

 また、今回のアメリカ視察全体を通してのコラム「'97アメリカ流通業視察を終えて」も合わせてご覧いただければと思います。

追記:2002年1月23日
 Kマートは、2002年1月22日午前にアメリカ連邦破産法11条(会社更生法)適用を申請しました。負債総額は47億ドル(約6000億円)を超えるとみられ、米小売業界では1990年に経営破たんしたフェデレーテッド・デパートメント・ストアーズを上回る最大の破たんとなります。(朝日新聞より)

By Nagura

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