市民参加の安城七夕まつりを訪ねて (日本・愛知)

2004年8月6日〜8日

 毎年、8月に盛大に行われる愛知県安城市の風物詩“第51回安城七夕まつり”に参加して参りました。安城七夕まつりについては、6年七夕まつり吹き流し前に視察レポート「第45回安城七夕まつり」で紹介しておりますので併せてご覧頂けましたらと思います。今回の視察レポートでは、前回とは少し視点を変えて“市民参加”という視点も加えて紹介していきます。

 さらに、安城という街を良く知って頂くために、以下の視察レポート&コラム「安城の歴史・文化探訪」「安城の“食”と“農”を考えるシンポジウムに参加して」「デンパーク」「丈山苑」「三河地方の“農業”“工業”を支えている明治用水を訪ねて」「安城の中心市街地の学校と商店街挙げてのお祭り“サンクスフェスティバル”を訪ねて」「安城市の都市再生を考える学生たちの取り組みを訪ねて」も併せてお読み頂けましたらと思います。

 私が子供の頃の商店街全盛の昭和の安城七夕まつりは、子供心にもわくわくしながら、竹飾りで、空をも隠すくらいで、仕掛けも大掛かりだった記憶が残っています。そして、時代は変わり、買い物形態が、商店街から郊外の大型スーパーへと変遷していくなかで、商店街というか商売人主導の七夕まつりが立ち行かなくなってきている現状があります。その要因の一つは、全国多くの商店街が抱えている空洞化であり、衰退化による売り上げの減少があります。七夕まつりの大掛かりの仕掛けや竹飾りには、お金がかかります。その資金提供が思うようにいかなくなってきています。

 このような郊外の大型スーパーへの買い物行動の変化による売り上げ減少は、店舗運営形態にも影響を及ぼし、七夕まつりの運営に拍車をかけます。そのFMおかざきでミス七夕店舗運営形態とは、昭和の商店街全盛期には、多くの店舗が従業員を雇って経営しており、七夕まつりへ資金面だけでなく、人材面でもバックアップしていました。しかし、売り上げ減少により、従業員を雇う余裕もなくなり、家族経営の旦那と奥さんの二人でお店を行っていると、七夕まつりに人材面でお手伝いすることもできなくなっている現状があります。

 大きく昭和から平成に向けての七夕まつりに関わっている方々の時代背景をみてきましたが、商売人の栄誉のためにも、一言加えておきますと、自分の商売そっちのけで、頭が下がるほど、七夕まつりに誠心誠意がんばっている商売人もおります。逆に、そのような商売人のお店には、店主の努力と心意気がお客様にも伝わり繁盛しております。そのようなお店は、お店そのものが人と人が出会う場になっています。大型スーパーでは味わえない魅力があります。

 しかし、時代の流れから、全国の商店街の課題でもありますが、後継者がいなかったり、後継者がいても、商店街における自分の商売に見切りをつけて、息子や娘に継がせようという意欲をもたなくなっている店主も少なくありません。その他、空き店舗が多くなり、駅前にあった大型スーパーが撤駄菓子屋でミス七夕退したり、市街地にあった病院が郊外に移転したりなどさまざまな要因が相まって、商店主だけで七夕まつりを支えることが困難になりつつある現状のなか、出てきたが市民参加の七夕まつりです。

 市民参加の七夕まつりは、数年前から進んでおり、今回は、当方も市民参加という立場で七夕まつりに参加してきました。市民参加は大きく、商店街とともに、商店街を取り巻く町内会の方々、さらに、市内市外問わず、安城の七夕まつりを楽しみたい、盛り上げたいという有志の集まりがあります。

 有志の集まりである“七夕を楽しむ会”は、8月の七夕まつりに向けて、年明けの半年以上前から皆で集まり、企画を練ってきて本番に望んでいます。今年の七夕を楽しむ会の七夕まつりのテーマは“昭和”でした。今、豊後高田市など昭和ブームですが、今年の七夕まつりでも、“昭和”風が目立ち、その他、“アテネオリンピック”“愛・地球博(愛知万博)”が人気でした。愛・地球博(愛知万博)は、まだまだ知名度は低いですが、マスコットキャラクターのキッコロ、モリゾーは、中部地区では大人気です。イベント等で使う着ぐるみが引っ張りだこのようです。最近では、皇太子がお子さんの愛子様に絵本を読んでいる映像が紹介され、その絵本がキッコロ、モリゾーだったこともあり、脚光を浴びており、愛知万博には追い風になっているようです。

 それでは、市民参加の安城七夕まつりを画像を紹介しながら見ていきます。一番上の画像は、竹飾りの鮮やかな吹き流しの下を浴衣姿でそぞろ歩きする様子を写したものです。上から2番太陽の塔オブジェ目は、七夕まつり会場内のコミュニティFMにインタビューを受けているミス七夕たちを写したものです。当方も、七夕まつりのイベント案内で、少しコミュニティFMに出演してきました。ラジオ出演は初めてでけっこう緊張しました。

 上から3番目の画像は、ミス七夕たちが、童心に戻ったように、駄菓子屋でお菓子を奪い合っている様子を写したものです。ちなみに、当方は、駄菓子屋の露店を手伝っており、ミス七夕たちが売り上げに貢献してくれました。駄菓子屋の露店は、昭和風というテーマで設けたもので、駄菓子以外に、紙ふうせん、メンコなど昭和の玩具も並べました。大人たちが懐かしさを感じて、買っていくことを狙っていましたが、大人たちは、懐かしく見ていくだけで、なかなか商品がさばけず、急きょ方針を変えて、子供たちに向けてお買得感を出して売り切りました。その他、焼そば、スーパーボール、射的、飲物などの露店も皆で出しました。

 上から4番目の画像は、商店街、町内会、七夕を楽しむ会の皆で作製したオブジェ「太陽の塔」を写したものです。1970年にあった大阪万博の目玉であった太陽の塔を再現したもので、昭和というイメージと来年の愛知万博へのつながりを込めてつくったものです。当方も作製に参画して、夜遅く御幸町の山車まで皆と一緒につくりました。太陽の塔のオブジェ以外にも、昭和のキャラクターを集めた街頭テレビ、昭和のレトロなトリスバーをつくりました。オブジェ以外にも、竹飾りの吹き流し等も皆でつくりました。

 上から5番目の画像は、町内会の山車を写したものです。画像からご覧頂けますが、なかなか立派なものです。日頃は、中心市街地近くにある八幡社という神社の境内に保管されています。七夕まつりのために、八幡社から会場まで運んでくるのも、車道を通って持ってくるため一苦労です。私も山車の出し入れを手伝いましたが、七夕まつりの前日の夜10時半頃から会場に運び、そして、七夕まつり終わった後に、その日の夜また八幡社に納めました。消防団の警備のもと、2台の山車を町内会、青年会議所の若者たちの協力を得て、総勢40〜50名ほどの大掛かりなものでした。

 今回は、商店街とともに七夕まつりを盛り上げる町内会、七夕を楽しむ会など市民参加の取り組みを見てきました。お祭り以外にも、街の治安、安全、子育てなどの視点でも、このような連携がまさに求められています。そして、町内会含む地域住民が中心市街地を盛り上げようという機運が高まっている今こそ、商店主は、商売の原点に戻って、商人(あきんど)魂をもう一度呼び覚まして、販促など商売に専念して、商売人としての心意気を見せて欲しいと願っております。

 最後に旬な話題として、まもなく2004年10月24日の日曜日に安城の中心市街地でサンクスフェスティバルという市民挙げてのお祭りがあります。今年は、あのアテネオリンピックで金メダルを取った安城出身の柔道の谷本歩実選手が街中をパレードします。お近くの方は是非お越し下さればと思います。当方もスタッフで会場におります。昨年の模様は、視察レポート「安城の中心市街地の学校と商店街挙げてのお祭り“サンクスフェスティバル”を訪ねて」で紹介してありますので、併せてご覧頂けましたらと思います。

 今回、市民参加で安城七夕まつりに参加にあたって、御幸町内会の役員、婦人部、子供会の方々、有志の七夕を楽しむ会の皆さん、みゆき商店街の商店主の方々、安城北斗の方々などにたいへんお世話になりました。最後に、紙面(ホームページ・メールマガジン上)を借りまして、お礼申し上げます。ありがとうございました。

By Nagura

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