夜の名古屋港水族館を訪ねて(日本・愛知)

視察日:2010年7月10日

 2010年7月10日に名古屋港水族館で行われた「水族館脱出大作戦! 地震を想定した避難訓練」に参加してきました。募集人数は1,00名古屋港水族館・イルカショー0人で、人気が高く、締切前に募集人員に達したようです。参加特典として、参加費は無料で、なおかつ、避難訓練の後に、水族館の館内の観覧ができるとともに、夏休みに先立ってイルカのパフォーマンスショーをみることができることもあり、たいへんな人気でした。

 避難訓練そのものは水族館閉館後の17時30分から18時45分頃の1時間少しで、その後は、夜の水族館を楽しむことできます。一番上の画像は、イルカショー(約30分)の様子を写したものです。バンドウイルカたちの躍動感あふれるパフォーマンスを見ることができました。画像からは少し見にくいかも知れませんが、バンドウイルカ3頭がジャンプしている瞬間を写しています。

 まず、今回の主旨の地震を想定した避難訓練ということで、防災という視点で少し触れていきます。特に、この地域は、東海地震がいつ来てもおかしくないと言われてます。また、最悪の事態として、東海地震と連動して、東南海地震、南海地震も同時に起こるかも知れないと言われています。本当に地震はいつやってくるかわからないだけに、起こった際にどう行動するかを事前に考えてシュミレーションしておくことが大切です。それも、家庭で起こった場合、通勤途中で起こった場合、学校、会社で起こった場合、また、今回のように水族館とかデパートなど不特定多数のいる複合施設で起こった場合などいろいろと想定しておくことが大切です。

 特に、今回のように水族館という一つの閉じられた空間の際は、恐怖と不安からのパニック(混乱状態)が起こることが一番恐ろしく、正しい情報をしっかり入手する必要があります。水族館の係員の指示にしっかり従うことが災害時のルー名古屋港水族館・シャチルです。そして、避難する際は、お互いに協力し合うことが大切です。特に、乳幼児、お年寄り、病人、身体の不自由な方を助け合いながら避難することが大切です。

 その他、地震についての必要最低限の備え(知識)については、「地震一口メモ」に載せていますので、一度ご覧いただき参考になさって下さればと思います。また、以前に、ある市の地域防災計画策定(地震対策編・一般対策編)に携わったことがあり、防災の日(関東大震災の起こった日)、阪神大震災の起こった日近くに、防災にちなんだコラムを今回同様に載せております。地震防災に関するコラムは、検索コーナー・テーマ別から見ることができますので、併せてご覧下さいませ。

 名古屋港水族館に戻って、上から2番目の画像は、一般公開前だったシャチの「ナミ」がいるプールを写したものです。水中に潜っていてわかりにくいですが、プールの中央あたりに黒く写っているのが、シャチの「ナミ」です。2010年8月9日に一般公開されましたが、行った時は約1カ月前でした。一般公開に向けての新しい環境に慣らすためのトレーニング中だったようです。シャチの「ナミ」は、2010年6月に和歌山県の太地町立くじらの博物館から名古屋港水族館にやってきました。2008年に名古屋港水族館のシャチの「クー」が病死して以来、約2年ぶりのシャチのお目見えになります。

 シャチの「ナミ」は、体長5.9メートル、体重2.8トンもあります。シャチは、海洋生態系において食物連鎖の頂点に立ち、「海の王者」と言われています。シャチは、群れを作り、共同で狩りをするなど社会性名古屋港水族館・波止場をもった動物として有名です。極めて高い環境適応性を持ち、赤道から極地まで世界の海に広く分布しています。外洋でも沿岸でも生活し、河口域にも入ることがあります。雄は最大1.8メートルにもなる高く真っすぐな背びれを持つのが特徴です。

 ここで少し水族館の状況をみていきます。昨今、休日のレジャーに水族館に足を運ぶ人が増えています。日本動物水族館協会によると同協会に加盟する水族館2009年度の来館者総数は3,127万387人に登っています。葛西臨海水族園(東京都江戸川区)の開業を機に起きた1990年代前半の水族館ブーム並みで、20年前と比べれば約40%の大幅な伸びとなっています。

 20年前の比較でみると、動物園とは対象的です。動物園の来園者数は回復気味とは言え、昨年度、4,336万1,236人で20年前比24%減となっています。施設数もこの20年間で協会加盟の動物園は1つ減っていますが、水族館は逆に13増えています。淡水魚専門など展示内容で個性を打ち出す施設が相次いでいます。淡水魚専門という視点では、以前、レポートの中で「岐阜県世界淡水魚水族館アクア・トトぎふ」を紹介していますので、合わせてご覧頂けましたらと思います。ちなみに、アクア・トトぎふは、東海北陸自動車道の高速道路の川島パーキングエリア・川島ハイウェイオアシスの中にあります。川島パーキングエリアは、一般道からもアクセスすることができます。

 また、1施設あたりの来館者数も伸びています。昨年度は48万1,082人で20年前より16%増えています。各地の水族館では、ユニークな体験メニュー名古屋港水族館・くらげを競って導入し、レジャー施設としての魅力が高まっています。福島県いわき市の「アクアマリンふくしま」では、園内で釣った魚を調理して食べることのできる「食育」プログラムが人気となっています。観賞主体の水族館から娯楽性を兼ね備えた施設に変わりつつあります。

 上から3番目の画像は、「南極観測船ふじ」を写したものです。南極観測船ふじは、昭和40年(1965年)から18年間活躍した砕氷船で、昭和60年(1985年)から名古屋港ガーデン埠頭に永久係留してあり、「南極の博物館」として当時の姿のまま保存されています。南極観測船ふじは、全長100メートル、最大幅22メートル、深さ11.8メートル、最大速力17ノット、軸馬力12,000馬力、搭載ヘリコプター3機、定員245人で、厚さ80センチまでの氷を連続砕氷可能です。

 上から5番目の画像は、水族館の入り口前の広場にある「からくり時計」を写したものです。水族館の開館時間中の毎時00分になると、貝が口を開き、ウミガメに乗った浦島太郎が現れます。上から5番目の画像は、ちょうど、貝が開いて、浦島太郎が現れたところを写したものです。浦島太郎の歌をシンセサイザーで神秘的な楽曲にアレンジしたBGMが流れ、クライマックスでは、白煙が立ちのぼり、浦島太郎の顔が一瞬のうちに老人に変わります。じっくり見てきましたが、見事なものでした。これまで、半田犬山の山車のからくりなども見たことがありますが、日本の古くからのからくりの技術が、特にこの地域におけるものづくりの強さにつながっているように思います。

 上から4番目の画像は、名古屋港水族館の水槽のクラゲを写したものです。何となく不思議な静寂観があり、癒されるので名古屋港水族館・からくりはないでしょうか。クラゲと言えば、クラゲ展示数世界一を謳っている山形県の「鶴岡市立加茂水族館」が有名です。行ったことはありませんが、テレビで見ていて一度、機会があれば行きたいと思っている次第です。日本でも1、2を争う古い施設のようですが、平成9年から展示を始めたクラゲが発展していき、いまや世界一多い種類のクラゲを展示する水族館として全国的に知られるようになりました。

 平成20年3月以降は常に35種前後のクラゲを展示しており、クラゲ学習会やクラゲ採集観察会なども開催されています。また、クラゲを見て楽しむだけでなく、明るい雰囲気の店内で日本海を願望しながらクラゲの美味な味覚を楽しむことのできる「クラゲレストラン」も人気のようです。

 今回、防災への備えはじめ、名古屋港水族館を紹介してきましたが、皆さんも一度、名古屋港水族館はじめ、お近くの水族館に足を運ばれてはいかがでしょうか。不思議な発見や癒しの空間など見つかることと思います。

By Nagura

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