サウス・コースト・プラザ

(アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス)

視察日:1997年10月1日

 サウス・コースサウスコーストプラザ イメージト・プラザは、西海岸最大級の高級リージョナル(広域)ショッピングセンターです。ロサンゼルスの南72Hのコスタメサ地区の一大ニュータウン開発の中心となって拡張とリニューアルを繰り返し、今や世界有数のショッピングセンターになっています。このあたりは「サウスコーストメトロ」と言われ、81万Fの土地に、20万Fのオフィススペース(高層ビルが立ち並ぶ)と700室の高級ホテル、劇場、映画館、美術館、公園等があります。

 ここサウス・コースト・プラザは、高級グレードの専門店が集積しています。核テナントとして、ノードストローム、ロビンソサウスコーストプラザ イメージンズ・メイ、サックスフィフスアベニュー、シアーズ、メーシーズ、メーシーズ・メンズストアが入っており、専門店として、ティファニー、グッチ、シャネル、プラダ、バーニーズNY、モンブランなど300店近くの専門店が入っています。ここに来れば、名の知れた世界中のブランドを買い求めることができます。

 高級店の集まりのサウス・コースト・プラザは、オンタリオ・ミルズなどのアウトレット・モールの対局にあると言えます。高級店ばかり集まることによる相乗効果が図られています。年間の集客力は、近くにあるディズニーランド(年間2,000万人)を上回るとのことです。

サウスコーストプラザ イメージ ここのレイアウト(少し見ずらいと思いますが)は、左に示すようになっています。青い部分が核テナント、緑の部分が専門店、黄色が駐車場を示しています。見ておわかり頂けると思いますが、専門店中心のレイアウトになっています。まさに高級が売りなため、うなづける点もあります。核テナントのノードストローム、ロビンソンズ・メイなど回ろうとすると、専門店のあるモールを歩く距離がかなり多くなります。

 サウス・コースト・プラザのモール部分は、他のモールに比べ、緑が非常に多く、休憩するスペースもゆったりとってあります。核専門店は、それぞれ独自の豪華な店構えとなっています。ティファニーは、豪華な小さな入り口から奥へ導く感じで、中はけっこう広いスペースがあり、警備員も配しており、しっかり日本人スタッフもいます。日本人スタッフがいるだけで、日本人への売り上げはかなり違うそうです。

 アメリカの流通業界は、高級店の集積、アウトレットの集積、エンターテイメントを中心とした集積などさまざまなバリエーションの集積が見られます。日本で高級店の集まりというと、銀座が思い浮かび、新しいところでは新宿がそうなのではないかと思います。新宿に高島屋「タカシマヤタイムズスクエア」ができたことによって、他の伊勢丹、三越、京王、小田急などの百貨店の売り上げが減ると思いきや、どこも伸びました。相乗効果が働いているのです。新宿は、いまや百貨店の集積地といえます。そして、セガを巻き込んだエンターテイメント性も強味となっています。ショッピングという概念より遊び、楽しみに行くという概念の方が大きくなっています。飯田市(長野県)など地方から高速バスなどを使って、「タカシマヤタイムズスクエア」に行く目的で新宿に遊びに来るという時代ですから。相乗効果による商圏の拡大のすごさがうかがえます。

 今、日本各地の商店街は、郊外にできる大型店出店による集客をとられることを恐れていますが、遠くはなれていても、巨大なショッピングモールができれば、新幹線、飛行機などの利便性さえ整っていれば、考えも及ばないようなところに集客をとられてしまう時代を迎えています。街づくり、商業の活性化は、今、よりグローバルからの視点の取り組みが求められています。

 また、今回のアメリカ視察全体を通してのコラム「'97アメリカ流通業視察を終えて」も合わせてご覧いただければと思います。

By Nagura

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