駿河湾を望む清水市を訪ねて (日本・静岡)

視察日:2000年9月16日〜17日

 駿河湾を望む清水市(人口約24万人)を訪ねて参りました。清水市は、静岡県の中央に位置し、海や山などの自然エスパルスドリームプラザ店内環境に恵まれた気候温暖な地域です。もっぱら静岡県全体が穏やかな気候に恵まれていますが・・・。
 また、静岡市と隣接しており、清水市と静岡市の合併の話も進められています。静岡市では、静清合併問題への関心を高めてもらうために市民合併講座もスタートしています。市民合併講座では、市の合併担当職員が、静岡、清水両市の広域行政の歩みや合併、政令市のメリットなどをわかりやすく解説する講座で、各種団体の希望に合わせ開催されているようです。

 清水市は、清水次郎長が生まれ育った町として知られ、最近では清水エスパルスがホームタウンとして活躍しており、観光地としては日本平、三保の松原などが有名です。また、駿河湾奥部に位置し、天然の良港に恵まれており、海産物も豊富です。特産物としてシラス、桜えびなどが挙げられます。昼食に桜えびのかき揚げ丼を食べましたが、なかなかおいしかったです。

 天女が羽衣をかけたという伝説の松がある三保の松原、富士山までが一望できる景勝地、山頂からロープウエイで久能山東照宮とを結んでいる日本平も行ってきましたが、今回は、清水駅前銀座商店街とエスパルスドリームプラザ(商業施設)の二つを中心に紹介していきます。

 清水駅前銀座商店街は、JR清水駅と静鉄新清水駅を結ぶ立地にあり、駅隣接の商店街です。ここ最近は、郊外型大型店の進出もあり、過去5年間で5%程度売り上げが減っていますが、さまざま取り組みイベント等を行いがんばっエスパルスドリームプラザ概観ている商店街の一つです。今年(2000年)の5月に出版された通産省監修の第二弾となる「続・元気のある商店街100」の中でも、清水駅前銀座商店街が紹介されています。
 上から3番目の画像が、清水駅前銀座商店街のアーケード部分を写したものです。外からの光も入ってきてたいへん明るい商店街です。イベントも活発に行われており、昨年(1999年)5月には、ギネスブックの記録に挑戦して日本一の鉄火巻(長さ240メートル)を作り、気仙沼より日本一を奪回しています。また、少し見にくいですが、画像の奥にアーケードの天井からエッグ(egg)と書かれた垂れ幕が下がっているのがご覧いただけると思います。これは、昨年(1999年)6月下旬にスタートした「たまごスタンプ」のことを表しています。

 たまごスタンプは、今流行りのICカード等を用いたポイントカードスタイルではなく、台紙にスタンプ(100円の買い物でスタンプ1枚)を貼っていく従来スタイルで、金券として使えたり、ランチ券、すし券などに交換できる点は、ポイントカードと同様です。たまごスタンプ事業に関して目を見張るのが、運営資金をすべて自己資金でまかなった点です。闇雲に大きなお金を投資するのではなく、身の丈にあったやり方で進めているあたりは評価できます。台紙スタイルでもICカードスタイルでも、スタンプ事業は、そもそもお客さまの囲い込み、固定客化を狙ったものです。たまごスタンプは、まだ十分な浸透がなされていない点も否めないようですが、スタンプを集めているお客さんの数は確実に増えているようです。清水駅前銀座商店街は、車の両輪のごとく「イベント」と「スタンプ」という2本柱でがんばっていると言えます。

 さらに清水駅前銀座商店街の最新情報清水駅前銀座商店街として、今年(2000年)の11月にも「エコマネー(地域通貨)」の実験が行われます。エコマネーは、地域内で通用する通貨で、家の掃除、宅配代行、ペットの一時預かりなどのサービスの代金として流通するものです。商店街の持つ地域コミュニティー機能を掘り起こすツールとして期待されています。
 エコマネーの通貨単位には、スタンプの愛称と同じ「エッグ」が用いられるようです。運用初期段階で、商店街の約50店の参加を見込んでいます。ちなみに、こちらの運営費用は、総事業費443万円のうち、352万円を国、静岡県からの助成を受けています。

 上から1番目の画像は、エスパルスドリームプラザの内部を、2番目の画像は、概観を写したものです。エスパルスドリームプラザは、昨年(1999年)10月にオープンし、ちょうど1周年を迎えようとしています。清水港に面しており、目の前にヨットハーバーが広がっています。
 エスパルスドリームプラザは、複合商業施設で、物販、飲食、ミュージアム、複合映画館などが入っています。ミュージアムは、なかなか充実しています。「清水すしミュージアム」は、日本初のすしのテーマパーク型レストランで、すしの文化、歴史を学ぶとともに、すし屋が軒を連ねており、味も堪能できます。他には、北原照久氏のコレクションを集めた「清水おもちゃ博物館」、清水サッカーミュージアム、ちびまる子ちゃんランドなどがあります。1番上の画像にもエスパルスのロゴの旗、垂れ幕などあふれていますが、運営母体だけあり、エスパルスのグッズもしっかりと販売しています。その他、目を引くのが1階部分にある「清水みなと市場」です。良港に恵まれているだけあり、新鮮な魚介類が豊富に並んでいます。

 エスパルスドリームプラザは、ミュージアム、複合映画館、ゲームセンターから市場、みやげ処、魚介類料理の充実したフードコートなど盛りだくさんで、地元の消費者のみならず、観光客も呼び込んでいるようです。オープンから1年が経とうとしていますが、しっかりと地域の情報発信の場となりつつあるようです。また、海を望む立地にあり、景観もよく上から2番目の画像に見られるシーサイドテラスも整備されています。さらに海岸線に沿って、ボードウォークもあり、散策が楽しめます。駿河湾を周遊する清水港遊覧船乗り場へも歩いてすぐです。

 今回、浜松市(人口約56万人)、静岡市(人口約47万人)に次ぐ静岡県下第3位の人口規模を有する清水市を紹介して参りましたが、静岡市との合併の話も持ち上がっており、これからますます変わっていくことも予想されます。江戸時代より東海道の宿場町として、また水陸輸送の拠点として発展を遂げてきた清水市ですが、今、さらなる飛躍に向けて、新たな舵取りの時代を迎えているとも言えます。

By Nagura

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