新宿サザンテラス 〜 フラッグス
〜 新宿NOWA 〜 伊勢丹新宿店 
(日本・東京)

視察日:1998年11月2日

 新宿サザンテラス遊歩道、小田急サザンタワーなどのあるサザンエリアは、1998年3月にサザンテラス、4月にサザンタワーが相次いでオープンしました。サザンエリアは、新宿駅南口前に広がっており、線路を挟サザンテラスイメージんでちょうどタカシマヤ・タイムズスクエアの前に位置します。また、タカシマヤ・タイムズスクエアとは、全長102.5mの橋(イーストデッキ)で結ばれており、回遊性が図られています。
 サザンテラス遊歩道には、スターバックスコーヒー、エディ・バウアー、広島県、宮崎県のアンテナショップなどをはじめ、飲食・物販の店舗が7店舗ほど、それぞれが単独店舗として配置されています。
 行った時は、平日の午後ということもあり、人は出ているのですが、店内にはお客さんはまばらという状態でした。サザンテラスの傍らに腰掛けて、少し見ていますと人の流れも早く、散策というよりも通過するためにサザンテラス遊歩道を利用しているという人が多く見られました。夕方6時ころに、再びサザンテラスを訪れた時は、物販店はそれほど入っていませんでしたが、スターバックスコーヒーやイタリアンレストランなどの飲食店は、ほぼ満席の状態でした。
 サザンエリアは、これ単独ではお客さんを集めて、楽しんでもらうだけの魅力はありませんが、新宿エリア全体の回遊性を考えますと、広々とした空間に緑もあり、都会のオアシス的存在となっていることから果たしている役割は大きいといえます。ちなみに、上の写真がサザンタワー1階フロア部分を写したものであり、中央の写真がサザンテラス遊歩道の様子を写したものです。

 新宿エリアは、タカシマヤ・タイムズスクエアのオープンに始まり、サザンテラスと充実が図られていますが、ここで最近できたばかりの商サザンテラスイメージ業施設を2つ紹介します。それは、フラッグス(Flags)と新宿NOWAで、どちらも1998年10月にオープンしたばかりで、新宿駅東南口に隣接する形で建てられています。
 フラッグス(Flags)は、ギャップ、サザビー、シップス、オッシュマンズなどの人気ブランドの店舗が入ったテナントビルです。また、7階〜10階の4フロアには、タワーレコードが入っており、都内最大のCDショップとなっています。下の写真がフラッグス(Flags)の外観を写したもので、壁面の大型ハイビジョンがシンボルとなっています。
 新宿NOWAは、フラッグス(Flags)の北側にあり、地下1階から8階までワンフロア1店というゆとりある構成の飲食店が集まったテナントビルです。イタリアン、和食、カフェまで多彩な味が楽しめます。けっこう本格的レストランという感じの店舗構成ですので、ランチというよりもディナーに利用した方が似合いそうです。

 最近、百貨店業界も特に地方を地盤とした百貨店が厳しい状況にある中、関東地区の百貨店を見ますと、新宿伊勢丹、池袋西武が売上データを見る限りなかなか健闘しています。
 今回、新宿に来ているということもあり、新宿界隈の百貨店をほぼ同時間(11月2日月曜日の午後)にお客さんの入り具合を見てきました。視察した店舗は、伊勢丹、三越、丸井、京王、小田急、高島屋(タカシマヤ・タイムズスクエア)の各百貨店です。地下から2階フロアあたりまでを重点的に見てきたのですが、立地を考えても、なぜここまで伊勢丹新宿店にお客さんが入っているのかと思うほど差がはっきりと見られました。伊勢丹新宿店の集客力のすごさには、商品の提案力、老舗のブランド力、駐車場の完備などの要素が絡み合っているのでしょうが、売上データが伸びているという机上のデータが実際に廻ってフラッグスイメージみて実感できた次第です。
 また、伊勢丹は、97年9月に関西地区初出店となる新京都駅ビルジェイアール京都伊勢丹をオープンしましたが、京都店は新宿店に比べ、京都色をかなり全面に出しています。京都店の場合は、老舗という雰囲気は感じられませんが、新京都駅ビル同様、ぜいたくな・斬新な空間利用が施されています。
 イトーヨーカ堂でも、京都六地蔵店においては、京都風の味付け、地元にあった品揃えなどを図っています。ある地域を地盤(強み)としてきた百貨店なりスーパーなりが、他の地域で受け入れられていくまでには、かなりの時間と地域にマッチした企画提案などの苦労も必要なのでしょう。

 他では、丸井が若者で相変わらず賑わっており、京王百貨店も高級志向からお手頃価格戦略に変更したこととちょうど全館赤札宣言をやっていたこともあり賑わっていました。また、タカシマヤ・タイムズスクエアは、高島屋百貨店のお客さんの入りに比べ、南側にある東急ハンズの各フロアは、お客さんで一杯でした。

 名古屋においても2000年4月には、現在建設中のJR名古屋駅ツインタワーズに高島屋百貨店と東急ハンズが一緒に出ますが、かなり集客に貢献することと思います。一つ気掛かりなのは、現在栄(名古屋の繁華街)に東急ハンズがあり、名駅(名古屋駅)と栄の2店体制となると、果たして採算があうのかどうかですが・・・。
 次いでに名古屋情報を書き加えておきますと、1998年11月6日にパルコ南館(パルコの3館目)が栄にオープンしました。名古屋初出店のショップも多く、中には日本初出店となるショップも入っています。年齢層としては、現状のパルコの客層よりも若干高めの層を狙っており、名古屋地区の「ジェイアール名古屋高島屋」対策が着々と進められています。
 名古屋三越も隣の隣接した土地を取得し、2000年春のジェイアール名古屋高島屋の開業前に商業施設を建設し店舗の増床につなげたい考えです。
 栄と名駅の地区間競争とともに、各百貨店が生き残りをかけて、早くも拍車がかかっており、顧客の取り込み競争が一段と激しさを増しています。

By Nagura

リターンイメージリターンイメージリターンイメージリターンイメージリターンイメージ