ラ・ラ・ガーデン (日本・東京)

視察日:1998年3月5日

 スズラン通り商店街「ラ・ラ・ガーデン」は、東京の赤羽にある商店街です。1997年春に、首都圏最大の開閉式アーケードララガーデン イメージ(幅13m、高さ12m)が完成しました。かつては隣接する埼玉県からもお客様を集めて栄えていましたが、いまでは商圏が縮小し、苦境に立っており、活性化の一環として開閉式アーケードが整備されました。

 行った日は、ちょうど正午頃で小雨の降るあいにくの天気でした。天候の関係もあるのでしょうが、緑色のアーケード(画像は、西側の入り口)の入り口の看板は鈍曇りの空模様の中では、あまり目立たなく、もう少し派手な演出をしてもいいかなとも感じました。コンセプト的には緑で統一されているので、晴れた太陽の光の下では、この緑の看板は映えることと思いますが・・・。しかし、アーケードの中に入りますと、イメージはガラッと変わります。アーケード内は明るく、ふわーとしたやさしい雰囲気の空間が広がっています。光の取り入れや色使いに気配りが感じられます。支柱は春先から初夏にかけてのケヤキの並木道をイメージした3種類の緑色を使い、支柱から分かれて天井を支える複数の細い柱は枝をイメージしているとのことです。

ララガーデン イメージ この日は、雨なので、乳白色の天井は閉じていましたが、それでも暗い感じはありませんでした。天気の良い日は、アーケード全体の5分の2が開くそうで、天井が開いた状態の陽がそそぐ木漏れ日のような感覚の下も歩いてみたかったものです。

 このスズラン通り商店街「ラ・ラ・ガーデン」を歩いて驚いたのが、空き店舗がひとつもなかったことです。そして、中央少し奥にある核店舗とも思えるダイエーが壁面の改装をしていることでした。昨日、豊橋のダイエーが5月末で撤退という記事(3月4日付)を見たばかりでしたので、ここは大丈夫なのだろうと思われます。中に入ってみますと、食料品は充実しており、昼時ということもありますが、多くのお客さんでごった返していました。商店街のアーケードづくりが、ダイエーの改装をも促したのだとすれば、これはすごいことと思います。また、歩いてみて衣料品関係のお店が多く目につきました。
 あと特徴的なのが、交通標識が支柱に塗り込まれていることです。中央の画像からお分かりいただけますが、制限速度30キロという標識が緑の支柱に描かれています。標識そのものの支柱がないため、余分な障害物がなく、安心して歩ける空間の配慮もされています。ちなみに正午から午後8時までは自動車の通行が禁止されています。

ララガーデン イメージ ちょうど昼時だったので、何か食べようと思い歩いていると、店内がかなり込んでいるラーメン屋「赤羽ラーメン館」がありました。ひっきりなしにお客さんが出入りしています。これだけ、賑わっているのだからうまいだろうと食べることにしました。
 とんこつラーメン(480円)を食べましたが、こしのある細麺でスープもいい味でした。値段もお得で味もいいので、賑わっているのもうなづけます。変わったメニューでは、王様ラーメン(680円)というのがあり、全国のラーメンがひとつの丼で楽しめるというポップでした。とんこつラーメンを頼んだ後に、隣のテーブルで王様ラーメンを頼む人の声が聞こえ、メニューにあるのに気付いた次第です。食べることができなかったので、皆様方の中で「ラ・ラ・ガーデン」に行かれる機会がありましたら、「赤羽ラーメン館」で王様ラーメンを食べていただき、感想等聞かせていただきたく思います。

 商店街を端から端まで歩いてみますと、赤羽駅に近い方は、活気が感じられますが、奥に行くに従い、人通りが少なくなっていきます。一番奥の西側の入り口角には、商店ではなく、中学校がありました。商店街の中に中学校、一見似つかわしくないようですが、いい組み合わせように思われます。将来的なお客さんになっていくでしょうし、若者が通ることにより活気も出てくることと思われます。空き店舗が見られなかったのは、並々ならぬ商店街の方々の努力もあることでしょうが、中央奥にあるダイエーが集客の核となっているのでしょう。
 このアーケード事業を含め活性化構想は、5つの商店街が合同で都や区の援助を受けておこなっているそうです。5つの商店街が一致団結してやっているという背景には、リーダーシップをとれる人、店主間同士の協調性、つながりがより強いことと思われます。
 ひとりひとりの知恵を出しあって、賑わいのある商店街として、今後もたゆまぬ努力を続けていってもらいたいものです。

By Nagura

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