ショッピングガーデン・アクロス豊川 (日本・愛知)

視察日:1998年8月22日

 ショッピングガーデン・アクロス豊川は、1997年4月27日にオープンした大型専門店と小売店の共存が図られた商業施設です。国道1号線の1本東側を走る豊橋豊川線の豊川放水路にかかる正岡橋の手前側にあります。豊川方面から豊橋に向かってアクロス豊川イメージ走っていきますと、左手側にアクロス豊川の看板とともに焼肉店の「一番カルビ」がまず目に飛び込んできます。広大な敷地(約29,230平方メートル)に単独で各店舗が建っていますのですぐわかると思います。そのまま豊川放水路(正岡橋)を渡れば、そこはもう豊橋市です。

 アクロス豊川の中で、まず目をひかれ、華やかさがあるのがパティオTOYOKAWAです。パティオとは広場のことで、名前が示すとおり噴水、ベンチ、イベント空間などが広がっているパティオとパティオを取り囲むようにブティック、美容室、ファーストフードなど複数の小売店が入った2層の建物が建っています。上の写真と中央の写真がそのパティオTOYOKAWAの建物を撮ったものです。上の写真を見ていただきますと、噴水が少し揚がっている池の横に板を敷き詰めたステージがあります。ここで、コンサート、大道芸人などのパフォーマンス・イベントが行われ、観客は、その前の広場、2階へ上る階段、2階デッキ部分から見ることができます。
 アクロス豊川の敷地内には、このパティオTOYOKAWA以外に、釣具の「いしぐろ」、家電の「ジョーシン」、バッグ・シューズの「フィットハウス」、ふとんの「タナカ」、ドラッグストアの「スギ薬局」などがあり、焼肉店の「一番カルビ」、とんかつの「かつ時」などの飲食店もあります。

 今回は、ある勉強会で知り合いましたパティオTOYOKAWAの運営管理事務所の所長をしていらっしゃる平森男氏にご案内していただきながら各店舗を回りました。アクロス豊川の敷地は、20年間の事業用定期借地という形態をとっていますアクロス豊川イメージ。似たような形態をとっている商業施設としては、東京・亀戸にあるサンストリートがあります。また、一番の売上をあげているのが家電の「ジョーシン」だそうです。取り扱い商品の単価が高いことが、一番の売上につながっているようです。
 行った日は、土曜日の午後で駐車場もかなり埋っていましが、これでもいつもの週末よりは少ないとおっしゃっていました。しかし、夕方になっていくにつれ、込み合ってきました。18時頃には、焼肉店の「一番カルビ」では、待ちのお客さんがかなり出ていました。この「一番カルビ」は、おいしく人気があるとのことでした。

 実際に、この「一番カルビ」でごちそうになったのですが、人気店だけあり20分待ち(18時過ぎ)の状態でした。また、ここの待ちのお客さんに対するサービスがユニークです。待ちのお客さんにポケットベルを持たせて、どうぞアクロス豊川内で買い物を楽しんできて下さいというものです。そして、順番が来れば、ポケットベルで呼び出してくれるというサービスです。店内は明るく、バックミュージックも流れており、ファミリー客、若者のグループが多く見られました。肉も柔らかく、美味しかったです。少し、食べ過ぎてしまったくらいです。ここは、株式会社げんじが経営しており、豊橋では居酒屋風の魚介三昧の店「げん屋」も経営しています。「げん屋」にも行ったことがあるのですが、ここも美味しく、会社を挙げて“味”にこだわりが感じられます。週末は、少々待たされるとは思いますアクロス豊川イメージが、買い物の次いでにでも一度、味わってみてください。

 食事を終えて出てきた時は20時過ぎでしたが、ライトアップされたパティオの空間は、なかなかいい雰囲気を醸し出していました。込んでくる前に、早めに食事を済ませて、その後にゆっくりと買い物をされるのが、暑い時などは良いでしょう。

 ここで少し豊川市に関する情報を載せておきます。豊川市はつい先日(1998年8月21日)、庁内LAN(構内情報通信網)の整備やコミュニティーFM放送の導入などを盛り込んだ「地域情報化推進計画」をまとめました。既設のパソコンを通信網でつないで情報を共有化できる庁内LANの整備を今年度から着手するほか、災害時の通信システムの確保や商店街の活性化に役立つコミュニティーFMの開設などを推進すべきテーマと位置付けています。
 また、豊川商工会議所では、農業と観光を組み合わせた産業振興策「アグリパーク構想」の立案作業に着手しています。豊川市には豊川稲荷という観光名所があり、周辺地域ではスプレー菊や温室イチジクなどの農産物の生産も盛んという面を生かし、地域経済の活力を高めていこうというものです。農業に関する観光施設としては、安城市のデンパーク、岡山県のファーマーズマーケットなどがあります。

 ショッピングガーデン・アクロス豊川は、オープンしてから1年半ちかくを迎えようとしています。これまでにテナントの新規追加(釣具用品)・変更などあった模様ですが、昨年対比20%を超える売り上げをあげているテナントも多く、日本経済の低迷に伴い百貨店、スーパー業界など各種小売り業が悪戦苦闘している中、まずまずのスタートを切ったと言えます。
 今秋には同じ豊川市内にサティー(マイカルの一業態)がオープンします。ここのみならず、ユニーなど他のスーパーも巻き込んで今後競争の激化が予想されます。アクロス豊川では、イベント、テナントの強化・魅力アップなどを図っていく計画で、今後の展開に期待が持てます。

 皆様方の中で、豊橋・豊川方面に行く機会がございましたら、一度「アクロス豊川」を訪れてみられてはいかがでしょうか。また、お正月に商売繁盛の神様「豊川稲荷」への初詣のお帰りにでも食事を兼ね、寄られるのもひとつと思います。

By Nagura

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