小 樽(日本・北海道)

視察日:1996年9月5日

 小樽というとまず「運河」が思い浮かぶのではないでしょうか。いまや観光都市として広く知れわたっており、特に運河を整備してからは、年間200万人程小樽 イメージ度だった観光客が一気に年間500万人以上に倍増し、平成6年には最高の586万人を記録しました。しかし、小樽市の人口は減り続けており、高齢化率も19.3%と高く、商店街の衰退化、経営者の高齢化が進んでいるという直面している問題もあります。札幌に近いということが、観光客は来てもらえますが、逆に地元住民は札幌に気軽に買い物に行けることから商圏は札幌に食われているのが現状です。

 今回、小樽市役所経済部商工課の課長さんの話を伺うことができましたのでその話も交えて述べていきます。昨今、全国的に大型店の進出と地元商店街の存続という問題が大きくクローズアップされていますが、ここ小樽においても同様の件が問題となっているそうです。小樽市は、札幌市等への購買力の流出防止、新たな市外から購買力の流入、定住人口の増加、若年層をはじめとする雇用拡大などを目的として小樽築港駅周辺地区再開発を計画しています。この計画は、マイカル(旧社名ニチイ)が展開する12万Fの商業施設を初め、ホテル、アミューズメント施設、公園、住宅等の整備を図るというものです。マイカルが計画している商業施設は、横浜市本牧、三重県桑名市に開設している「マイカルタウン」のようです。この他に小樽 イメージマイカルタウンは、兵庫県明石市にも計画を予定しています。この再開発計画に対しては、地元商店街の反対も多く商工課としては、互いに真剣に向き合って話し合いを進めているとのことです。商店街サイドも、若い人が中心となって従来の親睦的な集まりから一歩脱して強い団結力をもって商店街の活性化を図っていこうという姿勢がみられるようになったそうです。

 小樽をまわってみて、強く感じたのが観光客を重視した商売が目立つことです。観光地でもありますので、観光スポットにおけるいかにも観光客向けという店舗は、それはそれで構わないと思いますが、市場(いちば)のような地元の人も気軽に利用するようなところまで観光客重視になってしまっているのは少し行きすぎではないかと思えます。地元の人も観光客も気軽に立ち寄れるような市場は、経営上採算をとっていくのは難しい面もありますが、やりかた次第では集客のキーワードに成りえると思います。

 今回、「三角市場」「鱗友市場」「灯台市場」の順に3箇所の市場を見小樽 イメージてまわりました。小樽には、市場が大小含め数多く存在しています。今回見た3つの市場は、順に市街地から遠く離れていくようにまわっています。傾向をみますと、市街地から遠く離れるに従い価格が割安になっていきます。また同時に観光客の数も少なくなり、規模的にも小さくなっています。郊外にいくほど、地元の人も頻繁に利用する素朴さが感じられます。このような何となく温かみのある素朴さこそ残していって欲しいものです。しかし、開発は郊外にも及んでおり、市場とアミューズメント施設を複合して集客を高めようという動きも広がっています。

 他の見所として、運河をはじめ、北一ガラス、小樽港マリーナ、天狗山ロープウェイ、かに倶楽部、地ビールなどあります。また市の収入源に大きく寄与しているのが石原裕次郎記念館だそうです。来場者数も40歳代、50歳代をはじめかなりの観光客を呼び込んでいるそうです。建物自体かなり豪華で素晴しかったので、話の種として中に入ってみましたが、「太陽にほえろ」以降しか知らない私のような年代のものにとっても、展示品も充実しており、見せ方もかなり趣向を凝らして動きがあり結構楽しめました。一度行かれてはいかかでしょうか。 

By Nagura

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