太平洋が一望できる御前崎&城下町の大須賀を訪ねて (日本・静岡)

2004年4月30日

 太平洋が一望できる港町の御前崎市(人口35,305人、10,575世帯:2004年4月1日現在:御前崎町と浜岡町が合併して2004年4月に御前御前崎灯台からの眺め崎市となった)と城下町の雰囲気漂う農産物も豊富な大須賀町(人口12,369人、3,677世帯:2004年4月1日現在、面積33.71平方キロメートル)を訪ねてきました。

 今春、御前崎町と浜岡町が合併して御前崎市になりましたが、大須賀町も来春に合併を控えています。2005年4月に掛川市、大東町、大須賀町の1市2町が合併して、新「掛川市」となる予定です。新「掛川市」は、面積が266平方キロメートル、人口約11万5千人になります。これから2004年7月に1市2町の議会で合併関連議案を議決される見込みで、その後、合併申請書を静岡県に提出し、県議会の議決を経て、2004年11月ごろに総務大臣の告示で合併が正式に決定します。

 一番上の画像は、御前崎灯台の上(展望台)から太平洋を望んだものです。水平線まで見渡せ、地球が丸く見えるなど、絶景スポットとなっています。ここ御前崎は、地形の関係上、気象海象が厳しく、また暗礁が多いので、昔から航海の難所として恐れられ多くの海難が発生しています。御前崎灯台の始まりは、今からおよそ370年前の寛永12年(1635年)にさかのぼります。徳川幕府が船の道しるべとして、この地に灯台の元祖ともいえるあんどん型の見尾火(みおび)灯明堂を建てました。灯明堂は、植物の種から取った油を使い、およそ240年もの長い間、火をともし続けました。そして、現在の御前崎灯台が、明治5年(1872年)に、英国人リチャード・ヘンリー・ブラントンの指導のもと西洋式灯台の建設工事が始まり、明治7年(1874年)に点灯を開始しました。現在のレンガ造りの灯台は、建設以来130年余になるわけです。

 上から2番目の画像は、御前崎灯台から車で少し走ったところにある御前崎海鮮なぶら市場「御前崎海鮮なぶら市場(平成9年4月オープン、総面積16,415平方メートル、駐車場:乗用車200台、大型バス15台)」の店内を写したものです。「なぶら」とは、カツオの群れのことで、御前崎の方言です。なぶら市場は、御前崎港で水揚げされた海産物はじめ、全国津々浦々から直送された海産物であふれている“海遊館”(1320平方メートル)と海遊館で販売している新鮮な魚介類を使った寿司、和食、ファーストフード、アイスなどさまざまな美味が楽しめる“食遊館”(837平方メートル)から成っています。

 なぶら市場のメインは、市場の名前からも獲れたてのカツオやカツオの加工したものが豊富に揃っています。その他、獲れたてマグロ、イカ、金目鯛などあり、なかでも御前崎沖・遠州灘で獲れた新鮮なしらすは、生しらすから天日干ししたカルシウムいっぱいの「ちりめん」まで揃っています。なかでも、ここでしか味わえないのが名物の「しらすアイス」です。イタリアンジェラート風のアイスに新鮮なしらすが入っており、食してきましたが、カルシウムたっぷりのしらすの舌触りがあり、なかなか美味でした。また、なぶら市場の隣には、観光物産会館なぶら館もあります。なぶら館には、御前崎の歴史や特産品を紹介するコーナーや大型マルチビジョンで観光スポットを案内する施設などがあります。

 次に、大須賀町の紹介に移ります。上から3番横須賀城趾目の画像は、横須賀城址を写したものです。横須賀城は、天正6年(1578年)徳川家康の命により、その家臣大須賀康高が築城しました。以来、城主は20代の交替があり、明治維新まで288年間存続しました。横須賀城は、明治2年に廃城になり、さらに、明治6年には城内の土地、建物、石垣、樹木まで民間に払い下げられましたが、城跡消滅の危機に住民から保存の声が上がり、昭和56年5月8日付けで国の史跡に指定され現在に至っています。現在は、上から3番目の画像に見られるように、石垣のみが残っている公園として整備されています。

 大須賀町は、城下町であっただけに、今でも城下町の面影が色濃く残っています。街のあちらこちらに軒を連ねる格子の家々、古い看板、昔日のたたずまいを見せる商家など、戦災をまぬがれたこともあり、随所に城下町の面影を感じることができます。上から4番目の画像は、そんな古い町並みが残る通りにある「風紋館(ふうもんかん)」を写したものです。風紋館は、まちづくり有志が街道の賑わいづくりにひと役買おうと共同出資して始めたお店です。風紋館には、陶器や郷土民芸品などの品揃えとともに、一休みできる喫茶も備えています。

 上から5番目の画像は、大須賀町物産センター・観光農園「サンサンファーム」の店内を写したものです。サンサンファームには、大須賀町の特産品を販売している地場産農産物ふれあい販売施設、いちご摘み(12月1日〜5月下旬)、メロン狩り(7月上旬〜8月下旬)、トマト摘み(12月1日〜5月下旬)の観光農園があ城下の町並み(大須賀)ります。農産物出荷販売施設「愛菜市」では、毎朝、地元の会員農家から自家栽培した野菜や切り花、苗などが直接出品され、お手頃な価格で販売されています。出品された農産物には、一つ一つ生産者の名前と住所が表示されています。

 サンサンファームは、平成5年に静岡県単事業「新ふるさと活性化事業」により、観光農業と農産物・地場産品の販売、観光PRの拠点と地域活性化の対策として、町有地に建設されました。そして、大須賀町の農・商・工一体となったまちづくりの核として観光農業の開発および振興を図り、地場産業の振興、就職機会の増大と地域経済の活性化に寄与する施設としてオープンしました。

 なかでも、町おこし事業で復活したのが、秘伝糖「よこすかしろ(横須賀白)」です。遠州横須賀(大須賀町)にサトウキビの栽培法と製糖法が伝えられたのは、1790年(寛政2年)と伝えられています。200年以上の歴史のある製法を、地元産のサトウキビを昔ながらの工程で絞り、煎糖して製造しています。秘伝糖「よこすかしろ」は、精製していない砂糖なので、鹿児島や沖縄の精製した白砂糖に比べ、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が多く含まれ、各種料理などに利用できます。12月から1月には、本州では唯一の製糖風景が見学できます。12月から販売されますが、期間限定、数量限定のため、要予約が必要です。「よこすかしろ」は、平成11年度の静岡県ふじのくに夢逸品で、マーケティング大賞を受賞しています。

 喫茶、軽食コーナーでは、地元の産品をフサンサンファームルに使い、新鮮で新しく、個性的な味を提供しています。イチゴソフトクリーム、梅ジュース、メロン生ジュース、イチゴ生ジュース、おおすかうどん、あさば野牛乳などあります。また、毎年、2月の第一日曜日に、遠州横須賀凧あげまつりがあり、横須賀凧も販売されています。横須賀凧は、「巴」「とんがり」「べかっこう」「せみ」といったユニークな形と色彩が特徴で、伝統工芸品として部屋の飾りとしてのインテリアにもなります。

 今回、紹介しました御前崎&大須賀へは、車ですと、菊川インターまたは相良牧之原インターを利用すると便利です。東名高速で浜松あたり(浜松西、浜松インター)を通った時には、インターを出る車の渋滞がおきていました。観光バスもけっこう見られましたので、たぶん、浜名湖花博に向かわれる渋滞だろうと思われます。浜名湖花博は、2004年4月8日から10月11日まで、浜名湖畔で開催されていますので、浜名湖花博と合わせて、御前崎&大須賀に行かれてはいかがでしょうか。浜名湖花博は、国際園芸博覧会で、国内では、1990年の大阪で開催された「国際花と緑の博覧会」、2000年の兵庫で開催された「淡路花博」に次いで3回目となります。浜名湖花博のテーマは、「花・緑・水〜新たな暮らしの創造〜」で、会場内は花々であふれています。

 また、浜名湖花博は、環境面などで、来年の愛知万博(愛・地球博)とも連携しており、浜名湖花博の会場で使用された器材などを愛知万博(愛・地球博)で利活用する取り組みを行っています。浜名湖花博の会場で見られたテーブルやイスなどが来年の愛知万博の会場で見つけることができるかも知れません。ちなみに、愛知万博(愛・地球博:2005年3月25日〜9月25日)は、国際博覧会で、国内では、太陽の塔、月の石などが思い出される1970年(昭和45年)の大阪万博以来となります。

By Nagura

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