愛・地球博開幕まもなくの変わりゆく名古屋を訪ねて (日本・愛知)

2005年1月30日

 愛・地球博の開幕と中部国際空港の開港を控えた変わりゆく名古屋市(人口2,204,496人、947,576世帯:2005オアシス21・テレビ塔年1月1日現在、面積326.45平方キロメートル)を訪ねてきました。中部国際空港は、2005年2月17日に開港します。また、愛・地球博(愛知万博・国際博覧会)は、大阪万博以来35年ぶりで、2005年3月25日に開幕し、9月25日までの185日間にわたって名古屋東部丘陵(長久手町、豊田市瀬戸市)で開催されます。

 また、愛・地球博と中部国際空港の話題も載せているコラム「愛・地球博(愛知万博)&セントレア(中部国際空港)開港を控え中部エリアのプロジェクトを考察する」を併せてご覧頂けましたら幸いです。中部エリア全体としてのプロジェクトが総括的にご覧頂けます。

 一番上の画像は、現在の名古屋の顔とも言えるオアシス21と100メートル道路の久屋大通りにあるテレビ塔を写したものです。そして、さらに名古屋が変わろうとしています。愛・地球博(愛知万博)、中部国際空港開港を控え、2005年2月から3月にかけて大型商業施設の開店が目白押しで、元気と言われている名古屋がさらに活気づきそうな勢いです。売り場面積にして、なんと名古屋ドーム(名古屋ドームは13,400平方メートル)2個分増えて、年間の売上高ベースで600億円分になります。開店ラッシュの背景には、愛・地球博(愛知万博)、中部国際空港開港による集客を見込んでいるのと、鉄道や高速道路などの整備が進み、名古屋の商圏のさらなるサンシャイン栄・観覧車広がりも見込んでいます。名古屋圏含めた地域全体の活性化と裏腹に、競争が一段と厳しくなりそうです。

 2005年2月から3月にかけてオープンする大型商業施設を挙げていきますと、上から2番目の画像の「サンシャイン栄」が2005年2月25日にオープンします。画像上からもご覧頂けますが、サンシャイン栄の目玉は大きな観覧車です。昔は、よく百貨店の屋上にちょっとした観覧車がよくあったものです。ここ名古屋の栄でもオリエンタル中村(今は三越百貨店)という百貨店の上に以前あり、子供の頃よく乗った記憶が残っています。繁華街の大型観覧車の先駆けとしては、大阪の梅田に1998年オープンしたHEP FIVE(ヘップファイブ)の屋上にある観覧車が挙げられます。サンシャイン栄の場合は、屋上ではなく、画像上からもわかりますが、3階部分から観覧車に乗る形となっています。あと、サンシャイン栄には、ラーメンのテーマパークも入るようです。

 また、サンシャイン栄から数分歩いたところある三越百貨店も隣接する形で専門館「ラシック」を2005年3月9日にオープンラシック・三越新館します。上から3番目の画像がラシックを写したもので、右側の少し見える建物が三越百貨店で、画像上からも連絡通路でつながっているのがご覧頂けると思います。地下1階、地上8階の建物で、物販・飲食のお店が約170入ります。ラシックのコンセプトは、栄の街の新しいライフスタイルプレイスで、“次世代のモノ、コト、情報に満ちた都市生活シーンの演出”“百貨店業態ではカバーしきれない生活者のニーズとウォンツを満たす専門店の集積”“カップルや夫婦、仲間ち、ぶらぶら歩きが楽しめる街並み型商業施設の創造”を謳っています。

 上から4番目の画像は、2005年1月22日にオープンしたアップルストア名古屋栄の店内を写したものです。オープン当日は、2,000人の行列が出き、iPod shuffleが飛ぶように売れ、用意した数百台が1時間強で完売したそうです。アップルストアは、米Apple Computerの直営店舗で、名古屋栄は、東京銀座、大阪心斎橋に次いで3店目となります。オープンしたばかりということもあり、店内は、けっこう込み合っており、子供たちの姿もよく見られました。私もMacを10数年使って名古屋・アップルストアいますが、何かフレンドリーな感じがあり手放せないものです。

 あと、名古屋市内でオープンする大型商業施設として、2005年3月10日に副都心の金山に「アスナル金山」、2005年3月18日に名古屋駅近くの笹島に「ラ・バーモささしま」、2005年3月26日に名古屋港に「名古屋港イタリア村」などあります。その他、名古屋郊外では、2005年3月4日に「土岐プレミアム・アウトレット(岐阜県土岐市)」がオープンします。冒頭でも述べましたが、これだけ短期間で名古屋ドーム2個分も売り場面積が増えるため、オーバーストア(売り場過剰)という声も聞かれます。中部国際空港開港、愛・地球博(愛知万博)開催という打ち上げ花火の後、どのような戦略で集客力を図っていくのかが課題と言えます。

 上記で、商業施設の状況を見てきましたが、オフィス状況をみていく前に、“元気な名古屋”の象徴と言われる名古屋城ならぬ「名古屋嬢」を少し紹介いたします。全国的に話題になっておりご存知の方も多いと思いますが、最近では、長い髪を大きくカールさせ、高級ブランドのバックを片名古屋・豊田毎日ビル手に独特のファッションで街を歩く若い女性たちの総称を名古屋嬢と呼んでいます。名古屋嬢のそもそもは、名古屋在住で「元祖・芦屋風」のお金持ちのお嬢様のことで、高級ブランドの服やバックで着飾り、同じ装いの母親と高級車に乗って栄の老舗デパートに「お出かけ」するお嬢様のことを指していました。不況の時代に、派手な身なりと暮らしぶりが女性誌で話題になり、全国区となり、ここにきて、また、名古屋嬢のゴージャスでかわらしさが見え隠れするところが脚光を浴びているようです。

 それでは、最後にオフィス(商業施設の併設含め)という観点から特に名駅と言われる名古屋駅周辺の状況をみていきます。上から5番目の画像は、豊田・毎日再開発ビル(仮称)の工事現場を写したものです。豊田・毎日再開発ビル(仮称)は、地上47階地下6階、延べ床面積約19万4000平方メートルの超高層事務所棟と低層(高さ50メートル)の商業棟を組み合わせた複合ビルです。超高層事務所棟の高さは247メートルで、目の前のJRセントラルタワーズを抜いて中部地区一の高さとなります。建物は、2006年9月に完成し、事務所棟は2006年秋から利用が始まる予定です。そして、2007年春には商業施設も含めグランドオープンの予定です。

 豊田・毎日再開発ビル(仮称)の事務所棟には、トヨタ自動車が本社機能の一部や営業部隊を入居させる予定です。3千数百人規模で入居する見込みで、中規模企業が新たなに1社、駅前に誕生するような感じです。特に、海外営業部隊は、名古屋・堀川開港する中部国際空港へ最短28分というアクセスの良さを見込んでの名古屋移転です。また、こうしたトヨタ自動車の動きに合わせるように、県外から名古屋駅前に本社を移転させる企業まで出てきています。

 “元気な名古屋”の象徴として、先ほどの名古屋嬢とともにはずせないのがトヨタ自動車の好調さです。しかし、厳密には、トヨタ自動車は、名古屋を中心とした尾張地域ではなく、三河地域の企業です。愛知県の構図は、三河地域が尾張地域を下支えしているとも言えます。愛知県イコール名古屋という切り口で見られがちですが、愛知県で商売をやっていく上では、尾張と三河の認識は必要になってくると思います。

 あと、名駅(名古屋駅)周辺では、名古屋ルーセントタワー(地上40階地下3階、高さ180メートル)が2007年3月に完成予定です。名古屋ルーセントタワーは、賃貸オフィスに特化しており、オフィス面積は、約7万8千平方メートルで、豊田・毎日再開発ビルのオフィス面積の約7万平方メートルを上回ります。また、三井不動産とモード学園が共同で再開発する「三井ビル南・東館再開発ビル(地上36階の高さ170メートル)」は2004年度中に解体を始め、2008年2月に完成予定です。その他、愛知県中小企業センターも建て替えで、2006年度に解体に着工し、2009年に完成する見込みです。こちらも超高層になる可能性が高いです。

 愛・地球博(愛知万博)、中部国際空港開港を控えて、目まぐるしく変わりゆく名古屋を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。遠方の方も、是非、愛・地球博を訪れる次いでに、元気な名古屋を垣間みて頂けたらと思っております。また、上から6番目の画像は、名古屋の観光のキーワードになりうる堀川を写したものです。今後、この堀川の活用や浄化が重要で、以前の視察レポート「名古屋城築城に合わせてつくられた“堀川”を訪ねて」も併せてご覧頂けましたらと思います。

 次回は、変わりゆくシリーズ第二弾として、愛・地球博のお膝元、変わりゆく瀬戸市を紹介いたします。そして、第三弾として次次回は、商業空間としても充実しているアミューズメントという視点から中部国際空港を視察して紹介したいと思っております。お楽しみに!!

By Nagura

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