桑名市の花をテーマとした施設
「なばなの里」を訪ねて
(日本・三重)

視察日:2013年2月16日

 三重県桑名市(人口142,509人、55,228世帯、面積136.1平方キロメートル:平成25年2月末現在)長島町にある花光のトンネルをテーマとした施設「なばなの里」を訪ねてきました。行った時はちょうどウインターイルミネーション「冬華の競演」が行われており、お正月の初詣の参拝で並んでいるような感じで、自由に前に進むことができないほど、人人人でごった返していました。

 一番上の画像は、なばなの里ウインターイルミネーションの人気スポット光のトンネル「アーチングイルミネーション華回廊」を写したものです。アーチのイルミネーションの光りが強くて、少し見づらいかも知れませんが、前方が人人人でごった返しているのがご覧頂けると思います。このアーチ型の華回廊は、一方通行で、画像からも出口が見えないほどどこまでも光のトンネルが続いているのがご覧頂けると思いますが、約200メートルにわたって、120万球のあかりが輝いています。電球そのものも凝っており、可愛い花びらを模った「暖かなあかり」を基調とした白熱電球が使われています。

 最近は、イルミネーションと言えば、LEDですが、華回廊では、白熱電球ならではの“あたたかさ”が感じられ、行った日は2月半ばで寒い日だっただけに、心地よさが感じられました。また、もう一つの光のトンネル「河津桜(かわづざくら)」は、LEDが使われており、煌めくピンク色の桜並木のトンネルが続いていました。華回廊は、一番上の画像に見られるように、一直線の200メートルのトンネルですが、河津桜のトンネルは、100メートルですが、うねるようにカーブが付けてあり、また違った趣きが楽しめます。こちらは、LEDならではの鮮やかなピンク色のLED電球70万個を使って、河津桜を表現しています。

 河津桜は日本にある桜の一つで、1月下旬から2月にかけて開花する早咲きの桜でソメイヨシノよりも桃色が濃く、花期も1カ月と長いです。河津桜という名前は、静岡県の伊豆半島にある河津町で原木が発見されたことに由来して池とチャペルおり、なかでも河津町の約3キロメートルにわたる河津桜並木は有名で、毎年2月10日前後から3月10日前後にかけて河津桜まつりが開催されています。テレビ中継でもよく映像が流れており、旅番組でもよく取り上げられていますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

 実際に、なばなの里の園内にも、印象的なピンク色が人気の本物の河津桜が300本植わっています。行った時は2月中旬でしたが、ちらほら咲き始めている状態でした。2月下旬から3月中旬頃には、鮮やかなLEDの光のトンネルの河津桜と園内の本物の満開の河津桜のコラボレーションを楽しむことができます。桜は日本人の心に息づいており、子どもの頃から見ている原風景だけに河津桜の光のトンネルを歩いていますと本当に心が和みます。

 上から4番目の画像は、水上イルミネーションの模様を写したものです。ちなみに上ら2番目の画像は、日が暮れる前の水上イルミネーションの舞台となる大きな池を写したもので、対岸にチャペルもご覧いただけると思います。全国のイルミネーションの中でも水上のイルミネーションは稀のようで、その中でもなばなの里の水上イルミネーションは日本最大級のものだそうです。上から4番目の画像で見られますが、幅5メートル、長さ120メートルの光の川を楽しむことができます。

 なばなの里は、長島町の木曽三川(木曽川、揖斐川、長良川)の河口部にあり、水上イルミネーションは大自然に抱かれた長島町にある木曽三川の川の流れを表しています。上から4番目の水上イルミネーションの画像は、肉眼でみるのとは全然違い、いまひとつでもっと鮮やかな場面を撮りたかったところです。それも、光の川の色は、美しい音色に合わせて様々な色に移り変わり、本当に鮮やかで、最先端のLED技術により640億色の演出がプログラミングで表現が可能ということです。目の前に広がるめまぐるしく色の移り変わる川の流れは、長い時間見ていても飽きることなく眺めることができます。

 一番下の画像は、8,000坪(約26,400平方メートル)という広大な敷地を使った壮大なスケールのイルミネーションの演出の模様アイランド富士を写したものです。この8,000坪という敷地は、本来、あじさい・花しょうぶ園で、あじさい園としては日本最大級で、梅雨の時期の風物詩となっています。あじさい50種70,000株、花しょうぶ50種8,000株が5月下旬から咲き始め、7月初め頃まで楽しむことができます。このあじさい・花しょうぶ園の敷地を冬の間、壮大なイルミネーションの芸術を楽しめるようにしています。

 この8,000坪のイルミネーションにはテーマがあり、そのテーマに沿ったまさにエンターテイメントが繰り広げられます。今年のテーマは「大自然」で、雄大な大自然の情景を最新LED技術と特殊イルミネーション効果で表現しています。美しい幻想的な日の出、希望あふれる虹、静寂な星空、天空に舞う神秘なオーロラなど9つの大自然の情景が順番に展開されていきます。ちなみに一番下の画像上でご覧いただけるイルミネーションは、美しい日の出が朝焼けの富士山が映し、夜明けを告げている場面を写したものです。

 この壮大なイルミネーションは、鮮やかなLEDが醸し出す輝きだけでなく、エネルギーあふれる稲妻や大地を叩く雨音、生き生きとしたクジラやイルカの鳴き声などのサウンド・効果音も加わり、なかなか迫力がありました。今回の「大自然」をテーマにしたイルミネーションには、“私たち人間も大自然の一部であり、大自然の恩恵を忘れず「夢」あふえる希望に満ちた美しい自然が、未来へいつまでも引き継がれていくこと”への願いが込められています。

 その他、イルミネーションの見どころとして、上から2番目の画像上に見られるチャペルの前(画像上でチャペルの後ろ側になります)に高さ18メートルの天然木の2本のもみの木があり、1本はブルーのLEDでもう1本は水上イルミネーションクリスタルホワイトのLEDで飾っており、幻想的に光輝いていました。まちなかの都心部などでは、無機質なツリーイルミネーションが多い中、天然木の立派な本物のもみは見ていてなかなか醍醐味がありました。ちなみに、画像で見られるチャペルでは結婚式もシーズンには挙げることができます。

 あと、一面ブルーのLEDの雲海のような幻想的な世界を醸し出している「光の雲海」のスポットも人気があります。このように秋から冬にかけてのなばなの里は、様々なイルミネーション一色で楽しむことができます。また、イルミネーションは地上からだけでなく、空からも楽しむことができます。空中に浮かんでいる円盤のようなものがご覧頂ける上から3番目の画像は、空から楽しむことができる「アイランド富士」を写したものです。アイランド富士は地上45メートルまで上がり、なばなの里の園内を一望できます。また、昼間は岐阜県から愛知県に広がる広大な濃尾平野の眺めも楽しむことができます。

 イルミネーションは11月から始まり、3月31日で終わってしまいますが、4月からが本来の花そのものが楽しめるなばなの里の本領発揮と言えます。今回見てきましたイルミネーションは、これでもかこれでもかというほど本当に見どころたくさんで、すごかったですが、花の少ない冬の時期に電色で光の花を咲かせていたとも言えます。

 冬の時期のなばなの里のイルミネーションは一見の価値があり、是非行って欲しいと思いますが、これからの春満開の時期の本来の花と緑の楽園「なばなの里」の見どころも少し紹介していきます。特に、ゴールデンウィークあたりは、花々が咲き乱れ、気候も良く、散策するのに最適と思います。何と言っても春の風物詩は、チューリップです。3月下旬頃から4月下旬テーマ大自然イルミネーション頃まで「チューリップまつり」が開催され、約43,000平方メートルの花畑「花ひろば」が、色とりどりの180万球のチューリップで埋め尽くされます。

 花ひろば全体をキャンパスに見立てて、赤、白、黄色のカラーを中心に大きなウェーブを描くように植えられており、ダイナミックなチューリップの景色を楽しむことができます。また、夜は、チューリップで埋め尽くされた花畑一体がライトアップされ、昼間とは違った趣きが楽しめます。

 チューリップが終わり、5月に入ると次はバラが咲き始め、6月下旬頃まで楽しむことができます。ベゴニアガーデン内にバラ園があり、バラまつりが開催されます。8,000坪の広大なイングリッシュガーデン風の庭園に、800種類4,000本のバラが咲き誇ります。バラは目で花を楽しむだけでなく、香りが素晴らしくバラ園全体に高貴な香りが漂うようです。バラは、春と秋に楽しめますが。特に春のバラ園が賑わうようです。また、園内には喫茶もあり、バラアイスが人気です。そして、5月下旬頃からは先ほど紹介しましたイルミネーションとなっていたところが、あじさい・花しょうぶ園に変貌を遂げ、7月頃まで楽しむことができます。

 また、園内には、和食、イタリアン、中華などの飲食店はじめ地ビールを楽しめる醸造所&レストランのビール園もあります。今回、中華料理の桃仙で食事をしましたが、地ビールも楽しむことができました。あと、なばなの里の散策で疲れた方には、園内に温泉の「里の湯」もあります。露天風呂もあり、のんびりできます。また、帰りがけには、土産物が揃っている「村の市」と人気の花々の苗や花木や地元の野菜などを買うことができる「花市場」もあります。「村の市」でその場で焼いている焼き立ての桑名名物の「安永餅」を買ってきましたが、なかなか美味でした。

 秋から冬にかけては、今回紹介しました幻想的なイルミネーションも是非楽しんで頂きたいですが、これからの春から初夏にかけての季節の良い時期は、花を見るのにベストシーズンですので、皆さんも一度、本来の花と緑の楽園「なばなの里」を訪れてみてはいかがでしょうか。合わせて、なばなの里から長良川を河口に少し下っていけば、遊園地のナガシマスパーランドやアウトレットパークのジャズドリーム長島がありますし、また、対岸には、見どころがたくさんある桑名の中心部に町並みも広がっていますので、少し足を伸ばして次いでに行かれてはいかがでしょうか。

By Nagura

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