第32回東京モーターショー・外国車 (日本・千葉/幕張)

視察日:1997年10月30日

 外国車は、メーカーというか作っている国によってかなりショーへの打ち出し方が違っています。欧州メーカーは、小型車など環境への取外国車 イメージり組みが行われており、逆にアメリカのゼネラルモーターズは、アメリカンドリームを誇るような大排気量の4,600ccの「キャデラック・セビル」の新型車が展示の中心に添えられており、韓国メーカーは、元気というイメージが伝わってきました。

 注目されたのがベンツのスモールサイズのAクラスです。欧州では1997年10月末に発売される予定です。ボディーサイズは全長3,575mm、全幅1,719mm、全高1,601mmと、日本の軽自動車よりひと回り大きいくらいです。排気量は、1,400ccと1,600ccの2タイプが用意されています。日本へも、1998年春に1,600ccのAクラスが発売される予定です。価格は、250万円前後になるとのことです。ボディーは小柄ですが、ベンツEクラス並みの衝突安全性を確保しているというから驚きです。

 アメリカメーカーが、大型車外国車 イメージを展示している背景には、アメリカ経済の好調さも影響しています。二酸化炭素削減反対を主張する米国産業界の先頭にたっているのも米ビッグスリーです。日本、欧州メーカーに比べ、今回のショーをみる限り、まったく対照的です。ゼネラルモーターズのスミス会長は「米国は世界一ガソリンが安いので、消費者は大型車を求めがちで、メーカーとしては、その要求にこたえなければならない。米国では小型車は残念ながら売れない」というような弁明をしています。この発言は、果たして本当に消費者心理を述べているのでしょうか。はなはだ疑問に感じますが、企業論理を押し通しているとすれば、必ず失ペ返しがくることでしょう。ちなみにフォードは、欧州製の小型車「Ka」を押し出していますし、サターンは、ドアパネルを一般客に踏ませ、安全性を示す地道なパフォーマンスを続けていますので、アメリカメーカーすべてがそうではないとはいえます。

 モーターショーの中で、夢があり、華がいまだに残っているのが、外国車 イメージ人だかりでいっぱいだったフェラーリのブースです。パンフレットをもらうのにも行列ができており、途中で在庫がなくなっているくらいですから。いろいろなブースを見た中で、あこがれという顔でながめている人が多いのは、フェラーリぐらいだったように思えます。そんなに派手な演出をしているのでもなく、クルマそのものの魅力で人を集めているのには、新鮮さが感じられます。何か、モーターショー本来の姿のような気がします。

 外国車も日本車と同じくらいに身近になりつつあるのが感じられます。価格的にも、まだ少し高めですが、まあ一昔前に比べれば、価格分の価値に相当する程度には下がってきました。1998年以降、ベンツのAクラス、フォードのKaなどが入ってきて、より選択肢が広がります。消費者にとっては、いい傾向ですが、メーカーにとって生き残りの競争が激しくなります。ひとつの転換期は、今の主流のガソリンエンジンが、次の主流にとってかわる時でしょう。

 また、モーターショー全体を通してのコラム「第32回東京モーターショーを見てきて」、その他のレポート、「国産車」「テーマ館」「部品関係」「環境」「安全性」も合わせてご覧いただければと思います。

By Nagura

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