第32回東京モーターショー・国産車 (日本・千葉/幕張)

視察日:1997年10月30日

 今回のショーの目玉のひとつが、トヨタのハイブリッドカー「プリウス」でしょう。発売から2カ月も前倒しで発表され、各メディア、ニュース等でモーターショー イメージ大きく取り上げられ、ショーにおいても、中央の展示コーナーに置かれていました。ハイブリッドカーとは、エンジンとモーターを併用した車のことで、燃費はガソリン車の2倍、二酸化炭素排出量を約2分の1にするというものです。現在のところ、販売価格は、215万円ということで、同じ排気量のガソリン車に比べ60万円近く割高となっています。

 今回、プリウスが注目を集めたように、「環境」という問題に各メーカーが真剣に取り組む姿勢が見られました。その背景には、消費者の環境に対する意識が高まったことが挙げられます。企業側も、「環境」が商売になるという実感がでてきたのでしょう。ハイブリッドカー以外にも、低公害車として、電気自動車、天然ガス車、燃料電池車など出展されていました。まだまだ、価格、性能、燃料供給などに難点があり、普及にはもう少し時間がかかりそうですが・・・。モーターショー イメージ

 新車販売が伸び悩んでいることもあり、各メーカーはモーターショーを景気づけにしたいという思惑もあり、市販車の展示、近く市販が予定されている展示に力が入れられていました。日産は、発売したばかりの「ルネッサ」の売り込みに力を入れていました。コンパニオンによる説明以外に、クリーンガールのような集団が出てきて、ルネッサを掃除したりするなどのパフォーマンスも繰り広げられていました。さて、新車販売は思惑通り伸びるでしょうか。

モーターショー イメージ 各メーカーも、市販車を売り込みたいというのと、消費者の方も、車に簡単に手が届くようになった身近さもあり、次の車を何にしようかなという気持ちでショーに来ている人もけっこういると思われます。夢のあるクルマ、未来のクルマというコンセプトカーは、時代とともに少なくなってきました。そんな中、未来カーを出しているのが、三菱の1987年以来出し続け6代目となるコンセプトカー「HSR-VI」です。中身は、環境保護、安全性などを盛り込んで変わってきていますが、何か懐かしいような感じを覚えます。今回、三菱は、総会屋への利益供与による事件で演出が自粛されており、他社に比べ、動きのあるパフォーマンスなど見られなく、華やかさはそれほどありませんでしたが、逆にその分クルマそのものがしっかり見ていただけたのではないかと思います。多くの人が、クルマとコンパニオンがいれば、コンパニオンの方を見ており、クルマを見ているかどうかはあやしいものですから。

 今回から、乗用車と商用車が一緒に展示されるようになり、各メーカーのラインナップが一度にみられるようになりました。ちなみに次回からは、乗用車と商用車のショーを1年交代で別々に開催されることになっています。また、新設の北ホールもでき、全体的にゆとりのあるスペース配置だったように思われます。しかし、相変わらず、人人人でごった返していますが・・・。

 また、モーターショー全体を通してのコラム「第32回東京モーターショーを見てきて」、その他のレポート「外国車」「テーマ館」「部品関係」「環境」「安全性」も合わせてご覧いただければと思います。

By Nagura

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