「岡崎城下三河小町」を訪ねて (日本・愛知)

視察日:2000年8月13日

2002年7月9日追記:「三河小町」は、時限的な施設であり2002年1月に閉鎖されました。2002年7月8日に「三河小町」跡の休憩施設を活用して岡崎市子育て支援センターが移転開所しています。(1993年7月に八帖保育園内に開設されたが手狭になって移転された)

 愛知県岡崎市(人口:約33万人)の中心市街地に2000年7月22日にオープンした「岡崎城下三河小町」(敷地面三河小町積:3千3百平方メートル)を訪ねてきました。岡崎城下三河小町は、昨年(1999年)初めに郊外に移転した郵便局跡地にオープンしたものです。岡崎城下三河小町の整備が決まった背景には、郵便局跡地を市が買収し、そのまま空き地だったのを今春(2000年春)まとめた際の中心市街地活性化基本計画で、にぎわい創出に向けた対策が急務だったことが挙げられます。

 岡崎城下三河小町は、永久的な施設ではなく、3、4年後に本格的な再開発計画が決まるまでの時限事業で、周辺の商店街に人を呼び込むための仕掛けという位置付けです。空き地として長期間寝かしておくよりも、単発的な事業でも有効的に利用しようという試みです。

 岡崎城下三河小町には、多目的イベント会場として整備され、飲食店、ミニギャラリー、岡崎の特産品・土産物屋、野菜や魚などの生鮮品などの販売、舞台などがあります。現在、飲食7店、物販18店が営業しています。ホームページ上の3枚の画像を見ていただきますとわかりますが、水戸黄門にでてくるような茶店などの雰囲気があり江戸情緒を醸し出しています。

 行った日は、オープン後3週間ほどで、お盆休みということもあって、けっこう込み合っていました。見た感じ、観光客というよりも、近場の方がふらっと来ている人が多いように感じられました。お盆最中ということもあり、さすがに観光客は少なかったように思います。ここ岡崎城下三河小町は、観光客が多三河小町く訪れる徳川家康の生誕の岡崎城から徒歩5分ほどという好立地にあります。位置関係は、岡崎城北側の国道1号線を横切り、そのまま名鉄メルサの横の道をまっすぐ5分ほど行ったところです。
 岡崎の特産品、土産物も多くあり、これから涼しくなって秋の観光シーズンに多くの観光客が訪れることと思います。上から2番目の画像は、石の産地ならではの石やを写したものです。また、上から3番目の画像の中に、三河名物の松平まんじゅうの昇りも見られます。岡崎商工会議所が開いている店舗も見られました。

 店舗全体を見た感じ観光客向けというイメージの店舗が多くあるように感じられましたが、地元の人がちょっと行って縁台に座り涼みながらビールを一杯ひっかけるというのもいいように思いました。今回は、残念ながら車で行ったこともあり、ビールを飲むことはできませんでしたが・・・。その他、野菜、魚などの生鮮は地元客向けであり、ギャラリーや舞台も地元の方の活用も想定していることと思います。オープン時には、町開きとして古典芸能ライブやトークショーなどが舞台で行われました。

 岡崎城下三河小町は、暫定的な時限事業ということもあり、建設コストを下げる工夫がされています。旧郵便局の機械室を飲食店に改造しています。施設の造り方も地下部分をうまく活用して舞台などにも高低差が活かされています。また、出店施設の壁には、解体した小中学校の廃材が再利用されています。これらの工夫・再利用で建設工事費を1億6千5百万円に抑えています。三河小町岡崎城下三河小町は、年間30万人の入場者を見込んでいます。入場はもちろん無料であり、原則毎週水曜日が休みとなっています。

 岡崎中心市街地の商店街は、全国の衰退している商店街の例にもれず、空き店舗などが目立ちます。昨年(1998年10月〜1999年3月)、空き店舗対策の時限イベント未来城下町が行われ、今回の岡崎城下三河小町は第2弾とも言えます。前回の時限イベント未来城下町は、視察レポート上で紹介してますので、併せてお読みいただけましたらと思います。今回、岡崎城下三河小町に訪ねるとともに、商店街をぐるっと回ってきましたが、前回の時限イベントの店舗が常設店舗としてやっているところも見られました。時限イベントの成果が若干なりとも見られました。しかし、これから郊外に大型店がオープンすることもあり、まだまだ商店街にとって苦しいことと思いますので、今回の岡崎城下三河小町が何らかの発想なりの起爆剤になればと思います。

 最後に、先程示しました岡崎郊外に来月(2000年9月22日)オープンする大型商業施設について概要を紹介します。これは、イオン岡崎ショッピングセンターで、先行開店したジャスコ岡崎南店を拡張した形でグランドオープンするものです。ジャスコ岡崎店に加え、西武百貨店と専門店街が新たにオープンします。スーパーのジャスコと百貨店の西武百貨店の二つが核となるショッピングモールに生まれ変わります。そして、二つの核の間に専門店街ができます。総延べ床面積17万4千平方メートルとなり、トータルで年間販売額400億円を計画しています。ちなみに、ここの土地は、日清紡の戸崎工場跡地(約5万平方メートル)であり、その土地を商業施設として利用したものです。

(追記:2001年9月7日:柴田紘一岡崎市長は、2001年9月6日、市議会一般質問への答弁で「三河小町」を閉鎖する意向を明らかにしました。3年〜4年ほどの時限的な施設でしたが、売り上げの減少や出店者の撤退など存続の危機に立たされており、予想より速く1年余での閉鎖となりました。)

By Nagura

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