名古屋の新しいランドマーク
「ミッドランドスクエア」を訪ねて 
(日本・愛知)

2007年4月21日

 愛・地球博(愛知万博・国際博覧会)の開催、中部国際空港・セントレアの開港を景気に、元気と言われている名古屋に新しミッドランドスクエア外観いランドマークが誕生しました。東和不動産、トヨタ自動車、毎日新聞社が名古屋駅前に建設を進めてきました「ミッドランドスクエア」が2007年3月6日にグランドオープンしました。ミッドランドスクエアは、北側の地上47階のオフィス棟、南側の地上6階、地下6階の商業棟からなる複合施設です。

 オフィス棟は高さ247メートルで、中部一の高さを誇る超高層ビルです。目の前にある名古屋駅に隣接しているJRセントラルタワーズも高さ245メートルあり、名古屋駅界隈は高層ビルが乱立してきている状況となっています。JRセントラルタワーズの北側には、地上40階、高さ180メートルの名古屋ルーセントタワーが2007年1月に完成し、ここは名古屋で最大規模のオフィス面積をもち、商業施設も低層階に入っています。

 また、ミッドランドスクエアからも見える一区画はさんだ南側では、現在、かなり斬新なデザインのビルが建設されています。モード学園スパイラルタワーズで、デザイン系のモード学園ならではのらせん状の前衛的な外観で衝撃的なビルとなっています。2008年2月の完成予定で、地上36階、高さ170メートルです。8000人近い学生(総定員数)が集まるモード学園などの専門学校に加え、商業施設が入居します。学校経営も学生たちの学費だけでなく、商業機能を取り入れたデベロッパー的な多角化展開を迎えていると言えます。同様な動きは、学習塾業界にミッドランドスクエアカフェもあり、中心市街地の活性化のひとつとして、学習塾の集客機能に商業機能を取り入れた複合施設の展開も見られます。

 話を新しいランドマークに戻しまして、ミッドランドスクエアのコンセプトは、「感動と潤いの都市空間」「社会・環境への貢献」「最先端の技術」の3つです。商業施設の顧客のターゲットは、20代後半の女性で高級感を打ち出しています。

 名古屋の商業機能含めた繁華街を大きく分けますと、栄地区と名駅地区(名古屋駅界隈)となります。最近では、副都心と言われる金山地区も充実してきていますが、栄と名駅が2大拠点です。これまでは、商業機能と言えば、栄の方が充実していましたが、ここ最近、名駅の商業機能が充実してきて、栄地区もうかうかしていられない状況となってきています。

 今回、オープンして1カ月半ほど経ったミッドランドスクエアの視察とともに、合わせて名駅界隈を歩いてきましたが、オープン効果もありますが、多くの人で込み合っていました。一番上の画像は、ミッドランドスクエアの向かいにある名鉄百貨店、近鉄パッセ側からミッドランドスクエアの外観を写したものです。画像からも人通りの激しさが伺えると思います。ミッドランドスクエアのオープンに合わせて、名鉄百貨店も本館・セブン・メルサの3館を一体改装し、売り場面積を拡張し、2007年3月に全面オープンしました。少し覗いてきまミッドランドスクエアレクサスしたが、ガラッとイメージが変わっていました。また、近鉄パッセも外装を刷新し、壁面を透明ガラスに変え、ライトアップして、OLにアピールしています。

 ミッドランドスクエアの複合施設の売り上げ目標は年間160億円です。人の往来は160万人を見込んでいます。行ったは、オープン1カ月半余り経っていましたが、土曜日ということもあり、若い女性、子ども連れの家族、年配の夫婦、ツアー客などさまざまな客層でごった返していました。3月6日にオープンして、3月末時点で、売上高は28億円と当初計画の2倍以上になっています。入場者数では、隣接するオフィス棟を含めて200万人となっています。長野県や京都府からの来場者もおり、予想以上に商圏が広がっているようです。

 それでは、主な施設をみていきます。ミッドランドスクエアには、専門店60店が入っており、そのうち38店が中部地区初出店です。また、中部東海エリアの最大規模の旗艦店が12店と魅力的な店舗構成となっています。上から4番目の画像は、商業棟の5層吹き抜け部分を写したものです。地下1階から4階部分までが吹き抜けとなっています。おおまかな構成は、地下1階はフードブティック、1階、2階がラグジュアリーブランド、ブランド&セレクトショップ、3階がライフスタイル・ショーケース、4階がレストラン、5階がシネマコンプレックスとなっています。そして、つながっているオフィス棟には、1階、2階がレクサスはじめトヨタ自動車のショールームミッドランドスクエア吹き抜け、41階、42階がスカイレストラン、44階から46階がスカイプロムナード(展望施設)となっています。その他は、オフィス、ホール、会議室などです。

 1階部分には、ルイ・ヴィトン、カルティエ、ディオール、ロエベ、ショーメ、セリーヌ、バカラ、ヴァンクリーフ&アーペルなどの高級ブランドの旗艦店がずらりと勢ぞろいしています。上から2番目の画像は、地下街とつながっている地下1階部分のオープンスペースのアトリウム部分を写したものです。多くの人が休憩されている様子がご覧いただけます。地下1階は、「ディーン&デルーカ」などこだわりの食材を扱うショップが入っています。ローソンもありますが、ミッドランドスクエア仕様の高級感あふれるローソンとなっており、一見の価値があります。

 高級つながりでは、オフィス棟の1階にレクサクのショールームがあります。上から3番目の画像は、レクサクのショールームを写したもので、レクサスに乗ってみるなどけっこう込み合っていました。写真上に見えるレクサスは、レクサスのフラッグシップカーのLS460です。2階部分はトヨタのショールームで、こちらも座るスペースもあり、ゆったりと車を見ることができ、同様に込み合っていました。レクサスLS460は、2005年の東京モーターショーでお目見えし、車の話題は、コラム「東京モーターショーを見学して“ものづくり”を考える(2005.12.25)」で載せておりますので、併せてお読み頂けましたらと思います。

 トヨタ自動車は、オフィス棟の17階から40階まで入っており、大半を占めています。東京の海外営業部隊をここミッドランミッドランドスクエアシネマドスクエアに移転させ、国内・海外合わせた一大営業拠点として機能しています。屋上には、緊急災害用ではなく、通常の「空港」扱いのトヨタ専属施設のヘリポートもあります。ちまたでは、トヨタの本社が名古屋駅前のミッドランドスクエアに移ったと思っている人もいるそうですが、本社は三河地域の豊田市のままです。

 上から5番目の画像は、5階部分にあるミッドランドスクエア シネマのロビーを写したものです。7スクリーン、1270席を完備しています。写真上のイートインコーナーからガラス越しに少し見えるのがJRセントラルタワーズです。ミッドランドスクエア シネマは、一番上の写真の外観に見えるガラス部分のところです。ミッドランドスクエア シネマのコンセプトは「豊かな時間を過ごす、大人の社交場」で、贅沢にくつろぐ新しい映画観賞スタイルを提案しています。座席は、すべて、ゆったりとした座り心地の革張りシートが採用されています。

 最後にミッドランドスクエアの目玉であり、注目スポットを紹介いたします。オフィス棟の屋外展望施設「スカイプロムナード」は、オープンエアの展望施設としては、日本一の高さ(222メートル)を誇ります。名古屋城や栄のテレビ塔、晴れた日には伊吹山まで一望できます。ゆるやかなスロープを歩きながら、胸のすくような大パノラマが満喫できます。夜間には、さまざまな色に変化する霧が噴射され、幻想的な光の演出も行われます。

 元気な名古屋の象徴と言えるミッドランドスクエアに足を運ばれてはいかがでしょうか。ゴールデンウィークまでは、オープン効果もあり、ごった返しそうですが、ミッドランドスクエアはじめ、名古屋ルーセントタワー、JRセントラルタワーズ、改装された名鉄百貨店、地下街などの合わせて名駅界隈の活気を感じて頂けたらと思います。これから、栄地区との競争も激化し、本当の勝負はオープン効果が終わった後であり、定点観測的に、栄地区と名駅地区を見ていきたいと思っております。

By Nagura

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