ハイカラ・ロマンの“明治村”を訪ねて (日本・愛知)

視察日:1999年5月23日

 300年近く続いた江戸幕府(江戸時代)が大政奉還をしたことにより、1868年から日本の近代国家への幕開けとなる“明帝国ホテルイメージ治”が始まりました。幕末から明治にかけては、数多くの偉業をなした人物が輩出されています。個人的にも、この時代の歴史背景は、たいへん興味があり、けっこう小説などを読んだものです。小説のタイトルの紹介は、当ホームページ上の「いままでに読んだ中で印象に残っている歴史小説の紹介」の中で少ししておりますので、ご興味のある方はご覧いただけたらと思います。
 そして、時代は、明治から、大正、昭和を経て、現在の平成へとつながっています。これから21世紀を迎えるにあたって、現在の混沌とした状況を打破し次の時代に導くためにも、幕末から明治にかけてのものごとを成し遂げる集中力とパワーが、今の時代に求められているような気がいたします。

 そんなパワーあふれる明治時代の数々の建築物が展示されているのが、愛知県犬山市にある“明治村”です。広さ100万平方メートルという広大な丘陵地に明治の貴重な建築物の数々が再現されています。野外展示博物館といった感じです。敷地内には、67棟の公共建築物や民家が展示されており、その中の9棟は重要文化財に指定されています。少し、挙げてみますと、三重県庁舎、帝国ホテル中央玄関、森鴎外・夏目漱石住宅、聖ザビエル天主堂、札幌電話交換局、西郷從道(西郷隆盛の弟)邸などがあります。
 私は、明治村へは、以前学生時代に社会見学か何かで行ったことがありますが、かれこれ何十年も昔のことですので、本当に久しぶりに行きました。そんなに大きく変わってなく、昔訪れた時の面影が十分感じられました。しかし、ここのところ、数多ハイカライメージくのテーマパークが乱立する中、明治村の入場者数は伸び悩んでおり、より体験型へと趣を変えてきているようです。これだけの広大な敷地と建築物の維持管理は、さぞかしたいへんなことだと思います。

 上から2番目の画像は、明治の貴婦人姿の衣装を体験されて記念撮影されている様子を写したものです。また、明治時代の衣装を着たままで、明治村内を自由に散策することもできます。各建物を巡っていましても、2グループほど、そのような貴婦人姿の方々と擦れ違いました。ちなみに、上から2番目の画像のバックに写っている建物は、札幌電話交換局の建物です。

 明治時代の衣装を着たりする体験とともに、流れが変わってきていると感じたのが、建物内をイベント開催などに開放していることです。三重県庁舎では、一室を貸し切って、社交ダンスの愛好家の方々が、ダンスをされている様子も見られました。この日は、愛知県内を中心とした若手、中堅の異業種自主勉強会のTMCの1年間の活動成果などを発表する公開型の「春の文化祭」が開かれていました。たまたま以前名刺交換した方が、この異業種自主勉強会に参加されており、今回活動成果を発表されるということで、どのような勉強会なのか見学することも含めて、明治村を訪れた次第です。以前から、時間ができたら再び“明治村”に行ってみようとは思っていましたが、このような機会がなければ、なかなか行けないものです。
 この異業種自主勉強造り酒屋イメージ会は、いくつかの分科会に別れており、「環境」をメインにしたグループの活動報告を聞いて参りました。「きれいな地球は好きですか」というテーマで、ごみ問題、環境を考えた製品など実際にごみ焼却場やメーカーを訪ねたりするなど机上の勉強だけでなく、自ら行動されている様子が伺えました。表面的なところを追っていくだけでなく、本質的な面まで掘り下げて追及していく姿勢が感じられました。
 帝国ホテル(一番上の画像)で開かれた夕食を兼ねた異業種自主勉強会の懇親会にも少し参加させていただきましたが、品があるというか、まじめに取り組んでいるグループという雰囲気が感じられました。

 話変わりますが、以前に視察レポート「雄大な川と城の“まち”犬山を訪ねて」の中でも少し触れましたが、犬山駅前にある大手スーパー(ユニー)の撤退後の方向性が見えて参りましたので紹介いたします。撤退する大手スーパーの店舗を土地ごと地元商業者が買い取り、新しい店舗に再生させようというユニークな試みが行われようとしています。土地と建物の受け皿会社として、犬山商工会議所、犬山駅前通り発展会、ユニー犬山店のテナント会の3者が協力して、犬山商業開発を設立しています。新しい店舗名は「犬山ふるさと絵巻 おしろ街道」に決まっており、今秋の新装オープンを目指しています。
 上から4番目の画像が、現在の大手スーパーの外観を写したものです。店内を見てきましたが、“閉店売り尽くし”セールをやっておりたいへん込み合っていました。画像からも、“閉店売り尽くし”セールの垂れ幕が下がっているのが読めるのではないかと思います。店内は、郊外の出来ているスーパ犬山駅前イメージーと違い、昔ながらの駅前スーパーの懐かしさが感じられます。現在4層(敷地面積約3,100平方メートル、店舗面積約7千平方メートル)あり、4階までお客さんを引き寄せてくるのはよっぽど魅力ある店舗、施設がないと難しいだろうと思われます。

 今秋、新装オープンする「犬山ふるさと絵巻 おしろ街道」が、どのような店舗構成でコミュニティー空間、公共空間などを取り込んでくるか楽しみです。大手スーパーが撤退した店舗に、地元商業者たちが、新しく商店街をつくるという観点から眺めますと、商店街活性化へ向けての新しい形態として注目を集めることになるかも知れません。また、オープンしましたら、オープン時もしくは開店セールが落ち着いた2〜3カ月後に視察に行って、ご報告したいと思っております。

 今回、明治村を久しぶりに訪れて、建築物そのものは非常に価値あるものがたくさんありますが、建築物をただ眺めていくだけでは、訪れた人々が明治の人たちの文化や生活、知恵、努力などのハイカラ・ロマンを感じとるのはなかなか難しいのではないかと感じました。そのために、衣装などの体験やイベントなどに建物の内部公開の試みをしているのでしょうが、それでも“明治の心”というか心意気まで伝えるのは難しいと思います。
 明治村を訪れる方々は、明治という時代に興味があり、事前に背景を調べ、学んだ上で行かれ雰囲気を楽しまれる方と、また、ここに来て初めて、明治という時代に触れて、興味を持ってこれから知識を深めていかれる方がいると思います。
 そのあたりを意識したソフト的な充実が、今後“明治村”に求められる点だと思います。明治という時代に興味を持っている人もまったく認識のない人でも、ここに来て何かを感じとってもらえるようなハイセンスなテーマパーク(博物館)に変化を遂げていって欲しいものです。

By Nagura

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