京都(祇園から清水寺界隈)を訪ねて (日本・京都)

2003年9月21日

 京都府京都市(人口1,465,825人、639,319世帯:2003年10月1日現在、面積610.22平方キロメートル)を訪ねて参りました高台寺の庭園。京都へは、国際観光を考える異業種の集まりで、京都の祇園のお茶屋さんに舞妓さんの取材に行った次いでに東山界隈を散策してきました。舞妓はんの話題は、コラム「歴史を刻む“舞妓・芸妓文化”を考える」で紹介しておりますので、合わせてご覧頂けましたらと思います。

 祇園近くの東山界隈は、清水(きよみず)寺に高台寺(こうだいじ)、円山(まるやま)公園、知恩院(ちおんいん)などビッグネームが並ぶ修学旅行生にも人気のゴールデンエリアです。今回は、祇園から八坂神社、高台寺、二年坂、三年坂(産寧坂)を通って清水寺を散策して参りました。

 上から2番目の画像は、“祇園さん”の名称で親しまれている八坂神社を写したものです。八坂神社の歴史は、社伝によれば平安建都の約150年前、斉明天皇2年(656年)と伝えられています。都の発展とともに、日本各地から広く崇敬を集め、現在も約3千の分社が日本各地にあります。京都の夏を代表するお祭りで、日本三大祭の一つである「祇園祭」は、八坂神社の祭礼で千年を超えて続けられています。祇園祭りの始まりは、貞観11年(869年)で、当時全国そして京の町に疫病が蔓延し、国民の窮状はきわめて悲惨だったようで、そこで、悪疫を鎮めるために行われたと言われています。祇園祭を代表する32基の山鉾による宵山と山鉾巡行には、毎年多くの見物客が訪れています。

 八坂神社は、京都の繁華街・四条通りの東にあたる東大路通りと交差したところに位置します。四条通りには、大丸、高島屋、阪急などの百貨店はじめ、数々八坂神社の店舗がひしめき合っています。また、四条通りより1本北筋にある錦小路通の両側には、京の台所と親しまれている錦市場があります。また、八坂神社近くには、舞妓はん御用達でもある“あぶらとり紙”で人気の「よーじや祇園店」もあります。今や、よーじやは、京都市内8店舗に加え、関西空港、ロサンゼルス、ハワイなどに店舗展開しています。よーじや祇園店を見てきましたが、レジの長蛇の列とともに、店内は女性でごった返していました。

 よーじやの看板商品の“あぶらとり紙”は、多くの女性の支持を得ており使っていらっしゃる方も多いことと思います。あぶらとり紙は、京都の金箔づくりの産物として生まれてきたものです。古来より“ふるや紙”として珍重されてきた金箔打紙は、純金箔を打ちのばすために何度も打ち続けると同時に和紙も叩かれ、その結果、あぶらを吸い取るふるや紙となります。要するに、“あぶらとり紙”は和紙を箔打機で繰り返し叩き込んで作られています。よーじやが正式に商品として売り出した大正時代(1920年頃)には、たちまち大評判となり、京都という土地柄から、舞台や映画関係者、舞妓はん芸妓はんの花街の女性たちの間で好評で、愛用者の輪は口コミで次第に全国に広がっていったそうです。

 一番上の画像は、高台寺の庭園を写したものです。高台寺は、“秀吉とねねの寺”として知られており、豊臣秀吉没後、その菩提を産寧坂(三年坂)清水寺弔うために秀吉夫人の北政所(ねね、出家して高台院湖月尼と号す)が慶長11年(1606年)に開創した寺です。造営に際して、徳川家康が当時の政治的配慮から多大の財政的援助を行ったので、寺観は壮麗をきわめたと言われています。しかし、たびたび火災を受けたため、当時の建物で今も残るのは、開山堂、観月堂、霊屋(おたまや)、傘亭、時雨亭、表門などです。いずれも国の重要文化財に指定されています。また、高台寺は、見事な庭園としても有名です。庭園は、開山堂の東の臥龍池(がりょうち)、西の偃月池(えんげつち)を中心として展開されており、小堀遠州の作によるもので、国の史跡・名勝に指定されています。偃月池には、秀吉遺愛の観月台を配し、北に亀島、南の岬に鶴島を造り、その石組みの見事さは桃山時代を代表する庭園として知られています。高台寺では、その庭園を眺めながらお茶を味わってきました。

 上から3番目の画像は、清水寺に通じる三年坂(産寧坂)を坂の下から写したものです。二年坂から三年坂にかけては、石畳の坂道と石段の脇に京民家を使ったお店が並んでいる情緒ある通りで、画像からもお分かり頂けますが、多くの方が歩かれていました。通りには、八ツ橋の実演販売するお店もあり、本家西尾八ツ橋や井筒八つ橋本舗などが競い合っています。三年坂は、清水の子安観音へ安産祈願する参詣道にあたることから「産寧(さんねい)坂」とも呼ばれており、三年坂、二年坂一帯は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

 上から4番目の画像は、清水寺の音羽(おとわ)の滝を写したも清水寺・音羽の滝のです。清水寺は、修学旅行の定番としても有名で、京都を代表するお寺の一つです。清水寺は、平安朝以来“清水(きよみず)さん”の名称で親しまれており、伝承によれば宝亀9年(778年)、延鎮上人が観音の夢告により開山したと言われています。

 「清水の舞台から飛び下りたつもりで・・・・」という言葉でも有名な本堂は、舞台造りで139本の巨大な柱の組み合わせで支えられており、断崖の上に建っています。本堂からの眺めは素晴らしく、撮影スポットでもあり、写真を撮られたり、本堂から下を覗き込んで、ぞくっとされた思い出がある方が多いことと思います。また、上から4番目の音羽の滝の画像から、3本の滝が流れているのをご覧頂けますが、右から「長寿」「恋愛」「勉強」に効くと言われています。画像からもお分かり頂けますが、多くの方で込み合っていました。

 今回は、京都でも東山界隈のお寺や神社が多いエリアを紹介しましたが、北部や西部に行けば自然も楽しめます。京都へは年間約4千万人の観光客の方が訪れますが、最近、人気を集めているのが自転車で巡る京都観光です。季節感や京都の生活感を肌で感じられるうえ、交通渋滞を避けながら効率的に観光できる点も受けているようです。レンタサイクルの乗り捨てサービスなど充実している点も重宝がられています。

 さらに、団体旅行を好まない外国人にも人気が高いようです。京都を訪れる外国人は、アメリカを筆頭に年間約48万人います。レンタサイクルを手掛ける京都・サイクリング・ツアー・プロジェクトは、2001年6月からスタートして、利用者層は20歳代から60歳代までと幅広く、年間利用台数は2万台を超すペースだそうです。その中でも、利用者数の約15%が欧米からの観光客だそうです。外国人観光客の占める割合が4000万人中の48万人と1%ほどに対し、15%の利用率から外国人への人気の高さが伺えます。また、舞妓さんについては、コラム「歴史を刻む“舞妓・芸妓文化”を考える」で紹介しておりますが、お茶屋さんの女将さんとの会話や舞妓さんとの祇園散策ツアーも京都通の外国人から注目を浴びているようです。多くの方が何度となく京都に行かれたことがあると思いますが、次はレンタサイクルを利用されたり、舞妓さんツアーをされたり、少し視点を変えて行かれてみてはいかがでしょうか。

By Nagura

リターンイメージリターンイメージリターンイメージリターンイメージリターンイメージ