コーナン一宮店 (日本・愛知)

視察日:1998年4月3日

 ホームセンターのコーナン一宮店が1998年4月2日にリニューアルオープンしました。行った日はリニューアルオープン翌日の午後でしたが、平日にもかかわらず駐車場に入る車で大渋滞していました。リニューアルの主な点は、店コーナンイメージ舗の拡張(従来の1.5倍ほど)、それに伴う品揃えの充実、取り扱い商品の追加、屋上駐車場の新設などです。
 コーナンは、大阪に本社があり主に近畿地区(大阪、神戸、京都、奈良など)においてドミナント(集中)展開を図っているホームセンター(現在61店舗)です。近畿地区以外では、愛知県下には3店舗展開しています。ここ一宮店と刈谷井ケ谷店、そして昨年(1997年)7月にオープンした名港木場店(名古屋)です。
 ここコーナン一宮店は、仕事上でお世話になっている事務所に近いということもあり、以前からよく利用しています。探していて見つからない時など店員に尋ねると、さっとその商品があるところまで連れて行ってくれます。実にスピーディーです。まあ、このくらいのことはどこの店でもやっているとおっしゃられる方もいるとは思いますが、アルバイトの学生風の人に聞いても、パートのおばちゃん風の人に聞いても、同じようにスピーディーな対応には、きめ細かい教育が行き届いていると利用する度に感じていました。そして、売り出しでもない日常においても他のホームセンターに比べ従業員の数が多いように感じます。従業員は黄色いハッピを着てコーナンイメージおり目立つので多くいるように見えるという効果も少しはあると思いますが・・・。
 話戻りますが、今回のリニューアルで従来の店舗と比べ何が大きく変わったかと言いますと、ガーデニング関連の売り場が、前面に出され充実が図られていることと、鑑賞魚(熱帯魚・水草)コーナーが新設されたことです。その他個々の商品の品揃えはそれぞれに充実が図られていますが、特にインテリア関連の品揃えの充実が目につきました。店舗面積は、目算ですが約800坪ほどに広がったと思われます。

 ここ数年、日本のホームセンターも年々大型化してきています。アメリカ最大のホームセンターのホームデポのように家が一軒建てることができるほどの買い物ができるアメリカのホームセンターと日本のホームセンターは品揃えに大きな違いがあります。しかし、徐々に日本の消費者も多様化してきておりアメリカ型のホームセンターに部分的に近づきつつあるように思います。日米のホームセンターの違いにつきましては、ホームデポの視察レポートをご参照いただけたらと思います。
 コーナンでも、1996年3月に神戸市に出店した最初の大型店(店舗面積:約2,000坪)が成功しており、高収益を上げています。そして、1998年11月〜1999年2月にかけて、店舗面積2,400〜3,000坪の大規模ホームセンターを大阪中心部などに4店舗を開店する計画を打ち出しています。
 その他、国内のホームセンターの動きを見ますと、より専門化・品揃えの絞り込みがより鮮明になってきています。カインズでは、「カーテン工房」と称したカーテンの専門コーナーを設けており、ジョイフル本コーナンイメージ田でも、同様にカーテン・カーペット売り場を充実させ、買ったその場で、部屋のサイズや間取りに合わせ、カットするサービスも行っています。また、ケーヨーでは、ホームファッションの専門館を設け、ダイニングやキッチンなど具体的な生活シーンを意識した提案型の売り場を打ち出しています。
 一方海の向こうのアメリカにおける最近のホームセンターの動きを見ますと、女性客や裕福層を狙ったブランド物を中心に特化したショールーム形式の高級志向のホームセンターが出てきています。シアーズ・ローバックは、タオル、食器などの生活小物からリビングルーム、システムキッチンなどを扱うホームセンター「グレート・インドアーズ」1号店をデンバー郊外にオープンしました。プロ仕様のガスオーブンを備えたシステムキッチンや1台5,000ドル(約65万円)もする高級冷蔵庫も扱っています。また、先程少し出てきましたアメリカ最大のホームセンターのホームデポでも、よりデザインを意識した「エクスポ・デザイン・センター」をすでに数店舗展開しています。2000年までには200店出店する計画です。高級じゅうたん、シャンデリアなどを取り入れ、室内装飾品にも力を入れています。
 このような高級志向に特化したホームセンターへの動きには、アメリカ経済の好調ということも関係しているとは思いますが、家屋の改修、室内装飾がブームになっていることが背景にあります。ちなみにアメリカにおける家屋の改修、室内装飾市場は、年間1,500億ドル(約20兆円)と言われています。

 今回、コーナンに関する情報を収集している中で、初めて愛知県下に3店舗あることがわかりました。それも、名港木場店、刈谷井ケ谷店は、ここ一宮から自宅(安城)に帰るちょうど通り道(若干横道には入りますが)にあるのです。まあいい機会ですので、帰る道すがら寄りながら帰ることにしました。
 名港木場店は、昨年7月に出来ただけあって、店内もたいへんきれいで、お客さんもけっこう入っていました。店舗面積は800坪ほどあり、酒のディスカウンターと思われる新洋(シンヨー)もすぐ横にありました。外にあるガーデニングのコーナーもけっこう充実していました。
 刈谷井ケ谷店は、愛知教育大学・洲原公園の近くにあり、店舗面積は400坪まではいかないと思われる広さです。でもこの限られた店舗の中においても、鑑賞魚(熱帯魚・水草)コーナーはしっかりと設けられていました。刈谷は安城から近いのですが、ここにあったとは知りませんでした。ちなみに私は地元においては、刈谷に本社をおいているホームセンターのカーマをよく利用しています。
 今日は、ホームセンターコーナンの梯子をし、本当にコーナンづくめの日でした。
 また、コーナングループでは、ホームセンターの他に、ガソリンスタンド事業、ゴルフ事業、リゾート事業もやっており、一番上の画像の中に見られる西日本最大の露天風呂「わたらせ温泉」という看板に書かれている温泉はコーナングループが運営しているものです。

 今日の日経新聞(4月3日付)で、97年商業統計の速報が発表されていました。それによると、ホームセンター、ドラッグストアなどの専門スーパーやコンビニエンスストアが、商店数、年間販売額ともに3年前の前回調査に比べて大幅に伸びているというデータが出ています。それとは対照的に、一方では零細店を多く抱えている古くからの商店街の地盤沈下には歯止めがかからないというデータも出ています。
 外資系の店舗が続々と出てきている昨今、次回2000年の商業統計は、今回にも増して一段と小売業の勢力図の変化が予想されます。

By Nagura

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