掛 川 城 下 町 (日本・静岡)

視察日:1997年10月26日

 古くから城下町、東海道の宿場町として栄えてきた静岡県にある掛川市では、城下町風の街づくり(街並み整備)が進められています。掛川城を中心に当時の趣を感じさせる風雅なたたずまいが広がっています。掛川城下 イメージ掛川茶で有名な茶処でもあるだけあってお茶屋さんはじめ、電気屋、カメラ屋、各飲食店、駐車場、駿河銀行など瓦屋根の風雅なたたずまいで統一されています。また、東名高速道路の掛川インターチェンジも瓦屋根風の建物となっています。

 掛川城は、戦国時代の文明年間(1469年〜1486年)、駿河守護大名今川義忠が遠江支配の拠点として、重臣朝比奈泰煕に築かせたことに始まります。ここ掛川城の城主は、代々譜代大名の封ぜられたところで、大名の転封が激しく、藩主家がめまぐるしく変わりました。中でも名がよく知られたところでは、1590年に山内一豊が掛川城に入っています。山内一豊が城主の時、多くの戦乱に傷んだ城の改築や城下の整備を行うとともに、この時初めて天守閣をつくりました。後に山内一豊は、関ヶ原合戦の行賞にあずかり、1601年に土佐に移っています。

掛川城下 イメージ 掛川城のすぐそばを流れる逆川と城下町通りの角にお茶にこだわったみやげ物店があります。その名も「茶処こだわりっぱ」、日本一の緑茶生産量を誇る掛川市ならではのこだわりの店です。品揃えも豊富なのに加え、特に目をひくのがユニークなネーミングです。抹茶プリンの「茶っぷりん」、佃煮の「たべ茶王」など語呂併せに加え、響きがいいです。実際、「茶っぷりん」を買ってきて食べましたが、ネーミングがユニークなだけでなく、味も良く、おいしかったです。また、ここで売られている抹茶ソフトクリームも、コクがあるにもかかわらずさっぱりしておりお勧めです。その他、有機栽培された一番茶の若掛川城下 イメージ芽を使った手作りのお茶のジャムや緑茶ふりかけの「茶工房」、入浴剤の「緑茶美人」などお茶を利用した数々の品が売られています。

 お茶が、がん予防に効く、お茶の成分のカテキンがO157の予防に効果があるなどお茶が再認識されている中、「茶処こだわりっぱ」は注目の1店です。掛川駅からも徒歩5分程度で行くことができ、たいへん利便性のいい場所にあります。

 また、ここにしかない、ここでしか買えないをテーマに、掛川市をはじめ25市町村の特産品を集めたみやげ物店「これっしか処」が掛川駅構内にあります。大吟醸曽我鶴などの地酒、天然素材の風味が楽しめる鰹だしつゆ、手作りわさび漬など売られています。このほか25市町村の町自慢や、遠州七不思議などを紹介する展示場もあり、見学するだけでも楽しめます。

 行った日は、日曜の昼ごろでしたが、掛川城の城内、茶処こだわりっぱの店内などは、それなりにけっこう人がいましたが、城下町風の街並み全体で見ますともう少し人が出ていてもいいように感じました。掛川というと「掛川城」を思い浮かべても、街並みが城下町風に整備されていることを知らない人も多いようです。もっとも、城下町風に整備されているのは、今のところ2、300m四方の範囲であり、まだこれから整備されていくと思われますが、掛川城から掛川駅の範囲がすべて城下町風に整備されたら、かなりの迫力と趣が増すことと思われます。そして、「茶処こだわりっぱ」のようなこだわりを持った店舗をもっと増やしていくことが必要であり、その上で宣伝などの情報戦略も必要となってくるでしょう。

 ここ掛川城下町は、たいへん街並みがきれいであり、現在のところ穴場というような気がします。まず、掛川城にのぼって、城下全体を一望してから、ぶらぶらと散策するのがいいように思います。食べ歩きマップがあるほど、和洋中いろいろなものがそろっているので、散策後、食事をするのもいいでしょう。ちなみに観光案内所は、「茶処こだわりっぱ」の中にあります。一度、行かれてみてはいかがですか。

追記:(2003年6月2日)
 2003年5月2日に、袋井市を訪ねた際に、袋井市に近いということもあり、掛川市を約5年半ぶりに定点観測という意味合いも含め、同じポイントを歩いてきました。視察レポート「東海道五十三次のどまん中の宿場・袋井市&城下町の掛川市を訪ねて(日本・静岡)」のなかで少し述べておりますので、併せてご覧いただけましたらと思います。

By Nagura

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