新「京都駅ビル」 (日本・京都)

視察日:1998年2月3日

 新「京都駅ビル」は、1997年7月12日に駅部分、8月9日にシアター1200が先行オープンし、9月11日にジェイアール京都伊勢丹、ホテルグランヴィア京都、専門店街の「ザ・キューブ」がオープンし、グランドオープンとなりました。
 この新「京都駅ビル」は、19京都駅ビルイメージ94年の平安建都1200年記念事業のひとつとして進められ、「文化の香りと躍動する街のメディアとしての駅」というコンセプトのもとに建設されました複合商業施設です。東西約470m、延べ床面積約23万8千F、高さ59.8mあり、今までの京都にはあまり見られなかった原広司氏が設計したスケールの大きい建物です。
 新幹線から京都駅に降り立つと、どーんと大きな京都駅ビルが目に入ってきます。この京都駅ビルの建築には、古都にふさわしくない巨大建造物として景観論争を巻き起こしたほどです。高さ制限もあるためか、横に長い建物となっており、建物そのものは斬新なのですがイメージ的には大きな壁が立ちはだかってような印象を覚えました。
 しかし、京都駅ビルを中から見ると、まったく印象が変わってしまいます。空間の使い方のすごさに驚かされます。コンコースからの大きなガラス屋根に覆われた巨大な吹き抜け空間、空中経路、大階段などぜいたくな空間が広がっており、見ているだけで気分爽快と言うかぜいたくな気分になり京都駅ビルイメージます。これだけの空間演出は、集客効果を抜群に生み、その結果収益につながっていくと思われますが、直接お金に変わるわけではないので、見ていて少し心配になりますが、ここまで大胆、斬新にやられると脱帽と言った感じです。
 現在の日本の社会情勢の中では、京都駅ビルのような建物は、当分出てこないのではないでしょうか。一見の価値ありといったところです。バブルで沸き上がっていた頃の名残も若干感じられますが・・・。

 そして絶景の一言につきるのが「大階段」です。4階から10階まで大階段が続いており、空間がオープンになっているので下から眺めると空に向かって続いているような感じです。横には、エスカレーターがついていますが、下りだけは歩いてみました。階段の最上部から見下しますと、空中経路と中央コンコースの吹き抜け空間が見渡せ、未来空間を眺めているようです。階段を実際に歩いてみますと、階段の平の部分の踏面が若干狭いのが気になりました。勾配の関係上、こうならざるを得なかったと思いますが、足元を注意していないと踏みはずしそうな感じが少ししました。また、腰掛けるには、各階に踊り場がありますが、階段上に腰掛けるには少し窮屈と思われます。そ京都駅ビルイメージして、階段上からは伊勢丹の各フロアや美術館「えき」KYOTOにも行くことができます。時間さえ許せばのんびりと絶景を眺められてみてはいかがでしょうか。

 今回、残念だったのがジェイアール京都伊勢丹が休みだったことです。ジェイアール京都伊勢丹の京都ならではの品揃え、空間レイアウトなどを見ようと思っていただけに次の機会へとなってしまいました。現在進行中の業務で後2回程、京都に出張に行く機会があると思いますので、その時にでも「ジェイアール京都伊勢丹」を見て、視察レポートに載せたいと思っております。10階のフードコートと京都ジョイポリスはやっていました。ちなみにインフォメーションで聞いたところ、ジェイアール京都伊勢丹の休日は不定期で、2月は毎週火曜日が休み、3月は無休となっているとのことです。これから行かれる方は、チェックしておいて下さい。

 京都駅ビルは、駅としての複合商業施設というより、ひとつの新しい“まち”が誕生したような感覚を覚えました。新京都駅は、新しい駅のスタイルを切り開いていくような気がします。

 今朝、新幹線を待っている時、ふと上の方を眺めますと、知らない間にけっこう名古屋駅のツインタワーが姿を現わしてきているのに気がつきました。オープンは、2000年春なのでまだ2年以上ありますが、核商業施設として、高島屋、東急ハンズなどが入ることが決まっており、他の名古屋の百貨店(いわゆる4Mと言われる松坂屋、名鉄、三越、丸栄)のツインタワー対策は着々と進められているようです。名古屋駅すぐ近くの松坂屋名駅店はすでに女性衣料中心に女性に特化した専門店として第1弾のリニューアルを既に行っています。各百貨店、用意周到に市場動向を見極めるための試行を行っているようです。

By Nagura

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