トレーダー・ジョーズ

(アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス)

視察日:1997年9月30日

 トレーダー・ジョーズは、酒類とチーズ、ナッツ類、各トレーダージョーズ イメージ種加工肉、キャビア等のグルメフードを主力とするグローサリーストアチェーンです。現在72店舗を展開しており、商品はカットボックスや木箱でそのまま陳列するなど完全なノーフリルオペレーションで、一見コンセプトが分かりにくい地味な店ですが、品揃えのユニークさ、安さ、品質の良さから住民の要望で出店するほどの人気のある店です。

 店内に入りますと、チーズならチーズ単品の品揃えの豊富さに驚きます。しかし、一見本当に普通の店という感じでトレーダージョーズ イメージ、消費者から人気を博しているのがいまひとつこれだというものがつかみきれないのが現状です。何回も足を運び、ここの商品を食べることによりやみつきになってしまうのでしょう。ここトレーダー・ジョーズは、見た目ではなく、味で勝負している店ならではという感じがします。こだわりが生んだ一度食べたらやめられないという店なのでしょう。

 トレーダー・ジョーズは、ポリシーとして「自分で食べておいしかったものしか売らない」「エブリディロープライス」「ユニークな商品を扱い、常に新しい商品にチャレンジする」「食べて不満な場合は、返品・返金OK」を掲げています。取扱アイテムは、1,300を超え、うちグローサリー500、冷凍食品400、非食品400などとなっています。またPB(プライベートブランド)が500アイテムを超えています。商品は、バイヤーが世界中を駆け回って、珍しく安価な商品を集めてきます。リスクを避けて商品は大量に仕トレーダージョーズ イメージ入れることをせず、仕入れた分だけ全店で売り切る体制をとっています。

 トレーダー・ジョーズは、ブリーチーズの販売高は全米最大、輸入シャンペンの1%、ナッツ類はカリフォルニアNo1というように、小マーケットサイズ商品の一番化を行っています。また、生鮮食品は扱わないなど商品構成が独自であるため、一般スーパーと真っ向から対決するのではなく、共存を実現しています。平均店舗面積は743〜929F、1994年度末の売上高6億ドル(推定)、1店当たり平均830万ドルとなっており、既存店ベースで11%の伸びを示しています。トレーダー・ジョーズは、もともとは1958年創業のコンビニエンスストアチェーンでしたが、1966年にセブンイレブンが進出したため業態を転換し、1967年にトレーダー・ジョーズの1号店をパサディナにオープンしました。その後、1978年に買収されますが、経営は変わらず着実に成長しています。

 トレーダー・ジョーズは、まさに本物志向の店です。自分で食べておしかったものしか売らないというこだわりというか信念が消費者を惹き付けており、固定客となっています。低価格で訴求して来ていただいたお客さんというのは、他にもっと安い店ができてしまったり、大型で便利な店ができてしまうと簡単にそちらに行ってしまいます。しかし、トレーダー・ジョーズのように「味」、「小マーケットサイズ商品の一番化」、「他との共存」を売り物にしているところは、しっかり地元に根づいており強いです。商売へのポリシー、考え方、価値観がしっかりしているところは伸びており、そこで働いている従業員も生き生きしています。如何に、商売への取り組み姿勢、心意気が大切なのがわかります。

 また、今回のアメリカ視察全体を通してのコラム「'97アメリカ流通業視察を終えて」も合わせてご覧いただければと思います。

By Nagura

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