’98JAPAN SHOP (日本・東京)

視察日:1998年3月4日

 '98JAPAN SHOP(第27回店舗総合見本市)は、“街づくり・流通 ルネサンス”をテーマに3月3日から6日までの4日ジャパンショップ イメージ間、臨海副都心にある東京ビッグサイトで行われました。「'98 JAPAN SHOP」「'98 建築・建材展」「アーバン・デザイン '98」「'98 SA SHOW」「'98 SECURITY SHOW」の5展が同時に開催されました。

 開催2日目の3月4日に行きましたが、午後からは「中心市街地/商店街の再生化セミナー」受講のため、展示会そのものは、3時間程見ただけでしたが、それほど込んでもなく、スムーズに回ることができました。

 「アーバン・デザイン '98」は、今回初めて開催されたもので、テーマは「人にやさしい 夢のある都市づくり」が掲げられていました。コインの投入口の形や商品の取り出し口の位置などを工夫し、車いすでも使いやすいようにした自動販売機や目の不自由な人のつえに特殊なシールを取り付けることによりセンサーが感知して、音声で道案内をするシステムの体験展示など、高齢者や身障者が暮らしやすいバリアフリー都市が演出されていました。ジャパンショップ イメージ
 また、環境面で見ていきますと、風力/ソーラー発電の両方を備えた未来型電話ボックス「シー・フォーン」が展示されていました。右の写真を見ていただきますとわかりますが、プロペラによる風力発電、そのプロペラの下にある板状のものが、ソーラー板です。写真からはわかりづらいと思いますが、ボックス内には液晶ディスプレイも設置されています。その他、収納式チェア、車いす利用者用スペース、災害対策の独立電源対応、地域情報、災害情報などの情報提供、省電力型照明、ICカード電話機などの各機能が盛り込まれています。

 その他、目についたのが、顧客管理システム、衛星を利用した低コスト物流システム、商圏分析システム、マーチャンダイジング戦略支援システムなどです。また、セキュリティーのコーナーでは、最近現金強奪が頻繁に起こっていることもあり、ベンツのいかにも頑丈そうな現金輸送車の横に警備員に扮したコンパニオンまでついて派手な演出をしていました。
 マーチャンダイジング戦略支援システムにおいては、30分近く、説明と実際にパソコン上で見てきました。NSSの「Store Manager EX」で3D画像で表示される視覚的なイメージが印象的だったので実際に画面上で見てきた次第です。フロアレイアウト、棚割、品揃え、プロモーション、分析など各機能があります。たとえば、棚割なら、棚に並べられているボンカレーとかククレカレーなどが、実際に市販されているパッケージデザインがそのまま3D画像として入っており、さまざまな角度から見ることができます。サンプルで入っていない商品は、デジカメなどで取り込んで(6面体なら6方ジャパンショップ イメージ向の画像が必要となりますが)縦横幅の数値を入れれば作ることはできます。
 一からデータを作り上げていくのは、かなりの時間と労力がかかりそうですが、一度作ってしまえば、店舗のリニューアル、商品の配置換えは、視覚的に行えるため、利用価値は十分ありそうです。企業とか複数の人がデータを共有してこそ、利用価値が高まりそうです。ちなみに基本セットで95万円(ソフトのみ)、サポート、バージョンアップが付いた年間管理費が10万円となっています。

 昼食をとったあと、まだセミナーの時間まで40分ほどありましたので、ぶらぶらと回っていますと、20種類以上の丼物の写真が掲げられており、中で丼を食べている人のいるブースがありました。興味本位で少し覗いていると、どうぞどうぞというのにつられ、何だろうと思い入ってしまいました。ブースの中に入って分かったのですが、FC加盟店募集のためのブースであり、中で試食をしてもらっていたようです。魚にこだわった海鮮丼の「愉味亭(ゆうみてい)」という新しいチェーン店で、現在は関東に3店舗展開しているとのことでした。地域情報誌「Tokyo Walker」などでは取り上げられているそうです。さすがに愛知県では「Tokai Walker」なので見ることはできませんが・・・。丼は、イクラ丼、まぐろ丼、トッピングメニューによる丼などあり、値段は980円〜2,500円で、1,200円前後の価格帯が一番多かったです。値段的にけっして安くはありませんが、新鮮でいいネタを提供し、味で勝負といったところと思われます。
 一度食べて見て下さいと、勧められましたが昼食をとったばかりだったので、断わったのですが、少しだけでもいいですから是非たべてみて下さいと言われ、店名がそのまま丼名になっている「ゆうみ丼」を食べてみることにしました。こんなことになるなら、(ただで食べれるし)昼食前に来ればよかったと思った次第です。
 「ゆうみ丼」は、まぐろのゴマだれ生姜風味の味付けで店での価格は1,100円です。ちなみに私が昼に食べた弁当より高かったです。食べてみると思った以上においしかったです。少しのつもりが、丼一杯平らげてしまいました。北海道の市場などで、おばちゃんにイクラ、鮭、うになどを入れてと頼むあの新鮮な丼の味に近かったです。東京で市場風の味が愉しめるのなら、この価格にもうなづけます。
 いくら、ただで食べたといっても、ちゃんと味、店のイメージなどのアンケートには、協力してきました。まずは、関東圏で地盤を固めてから、名古屋などにも進出を図っていきたいとのことをおしゃっていました。最後に名刺をいただきましたが、取締役本部長という肩書きのある方でした。偉い方だったようです。
 魚専門のスーパーなども打ち出してきている時代ですから、この「愉味亭」の魚という視点からの取り組みはけっこうおもしろく、いけるのではないかと思います。これからの2〜3年でどれだけ、FC店を増やせるかが勝負と思われます。

 結局、昼食後は、ここ「愉味亭」でほとんど時間をとられ、セミナーの時間ぎりぎりになってしまいました。2食分食べて、腹はいっぱいだし、眠らないように気をつけなければいけないと思いながらセミナー会場へと急ぎました。

By Nagura

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