イケア(アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス)

視察日:1997年9月30日

 イケアは、スウェーデン出身で、現在デンマークに本拠をおいている大型家具専門店チェーンです。世界25カ国に126店の直営店を展開しており、1994年度の売上高は49億ドル、従業員総数24,400人、総売場面積1,670,000Fに達イケア イメージしています。来客数も1億83万人を超えています。

 取り扱い商品は、メインの北欧デザインのスウェーデン調の家具の他、インテリア、園芸、照明器具、雑貨類などあります。なんといってもユニークなのが店内レイアウトです。まず、イケアの店内に入りますと、2階へお上がり下さいという看板がまずあります。まず2階に上がってもらい、くまなく回遊してもらおうという工夫がなされています。ここイケアの店内は、一方通行の回遊性になっています。まずお客さんを2階に呼び込み、店内を一方向に回遊するように2階から1階へ、そしてレジへと導きます。チェックアウトするまで全ての売り場を回遊しなければならないような独特のレイアウトを取っています。

 客層は、中間所得階層より以下で、比較的若い年代のファミリー層が多く、年収300〜500万の所得層でも、それなりに住宅空間をトータルコーディネートをできる強みがあります。

 最大の市場はドイツで22店舗展開しており、総売上高の30%を占めています。フランスでは、1985年にオープンしたマルセイユ近郊の15,000F、シャルルドゴール空港近くの20,000Fなどあり、本拠地であるスウェーデンでは総売上高の11%を占めています。この他、香港4店、シンガポール1店、ポーランド4店、ハンガリー、チェコ各1店など展開しています。

 アメリカへは、1985年フィラデルフィア郊外に1号店を出して以来、ワシントンDC、ボルティモア、ニューヨークと次々と出店しています。ロサンゼルス近郊だけでも5店あります。

 店内をぐるっと見た感じでは、価格もけっこう割安でお買い得の値段でした。一方通行で回っているため、他のお客さんとの擦れ違いはありませんが、若いお客さんが目につきました。この一方通行で、まず2階にお客さんを上げて回らせるアイデアはなかなかです。普通の店ですと、よっぽど集客のあるテナント、売り場を2階へ置かないと、人の流れがなかなか2階に行かないものです。アメリカの店舗は、ショッピングセンター(モール)などを除けば、ほとんど平屋建ての広い店舗です。2層の店舗はあまり見かけません。この店舗レイアウトは、ヨーロッパから来たイケアならではの発想のように思えます。

 そのうちに日本でもお目見えすることでしょう。

 また、今回のアメリカ視察全体を通してのコラム「'97アメリカ流通業視察を終えて」も合わせてご覧いただければと思います。

By Nagura

リターンイメージリターンイメージリターンイメージリターンイメージリターンイメージ