一宮市中心部の再開発 (日本・愛知)

視察日:1998年5月20日

 一宮市の中心部である一宮駅周辺は今、再開発が進めらています。メイン(表口)となるJR尾張一宮駅側では、地下駐車場が現在つくられており、車での通行は、車線規制などで混雑しており、かなり通一宮イメージりにくいです。
 一宮市は、地場産業でもある「繊維の街」として栄え、一時期は愛知県下でも名古屋市に次ぐ人口を有する都市でありましたが、繊維産業の長引く不況ということもあり、最近では人口(現在約27万人)もそれほど増えていないといったところです。街の活性化、活力の復活の祈りを込めて、再開発が進めらているようです。
 その中でも、ほぼ整備が完了しつつあるのがJR尾張一宮駅前から東に向かう七夕まつりの舞台ともなる通称「銀座通り」と呼ばれるところです。この通りを「シンボルロード」として整備する計画は94年度から始まり、98年度中には完了する予定となっています。このシンボルロードの先には、一宮を代表する商店街の「本町商店街」が広がっています。
 上の写真が、駅前に近い辺りのシンボルロード部分です。ゆったりとした歩道には、樹木、水辺空間、ストリートファニチャー(彫刻等空間を演出するもの)などが施されており、心地よい空間となっています。シンボルロードは、JR尾張一宮駅前から本町商店街までの300mほどですが、整備に当たってのテーマは「遊び心に満ちた広場型プロムナード」だそうです。イベントスペースとなるロータリー部分は、階段状に円形が整備されており工事中でした。

 JR尾張一宮駅を出て、目の前にまっすぐ伸びたシンボルロードが広がっている眺めは、たいへんきれいでイメージ的にも良いです。しかし、シンボルロード側から駅方向を眺めますと老朽化した駅舎が未整備のままの状態でかなりのギャップが感じられます。しかし、駅構内はきれいに整備されています。繊維が最盛期一宮イメージの頃は、全国から集団就職のような形で多くの女工さんたちが降り立っていった歴史ある駅舎なのでしょうが・・・。駅に隣接される形で、一宮名鉄百貨店が入る11階建てのビルを2001年春にオープンする予定ですが、景気低迷もあり計画は大幅に遅れているそうです。

 右の写真が、シンボルロードのロータリーを過ぎた辺りです。写真の奥には、もう本町商店街のアーケードが見えてきています。
 行った日は平日の午後5時過ぎ頃でしたが、商店街のアーケード内(下の写真)には買い物客はまばらでした。空き店舗となっているところも若干見られました。全体的にみて、若者向けの店は少ないです。この商店街の北の入り口部分には、真清田(ますみだ)神社があり、門前町として栄えてきた歴史も感じられます。
 ここ一宮からは、JRを使えば10分ほどで名古屋に出ることができ、完全に名古屋圏内に入っています。また、木曽川を渡ればすぐ岐阜県に入り、岐阜市内の繁華街「柳ケ瀬」にも近いといった立地です。そして、郊外を走っている22号バイパス沿いにはロードサイド店が続々と出来ています。繊維産業の長引く不況、近隣へのお客さんの流出などで現状見たところでは、かなり苦戦しているように思います。
 しかし、再開発により整備が進むにつれ、商店街と駐車場との連携、外装、路上の看板などの撤去等で美観が図られ、訪れる人の印象は良くなっているそうです。

 商店街の北の入り口にある真清田神社は、大変由緒も深く、信仰の厚い神社として広く知られています。境内も歩いてきましたが、広く、社、門なども大変立派でした。また、一宮市の「一宮」の名前の由来は、こ一宮イメージの真清田神社からきています。
 「一宮」とは古く平安時代から用いられている名前で全国各地に多く見られます。国司がその国の神社を参拝する時に一番初めに参拝するお宮を「一宮」と云いました。
 この真清田神社は、尾張の「一宮」でありました。尾張の国において、一番初めにお参りするという神社の位としては格式高いお宮でした。その「一宮」というところから、一宮市が誕生しています。歴史も古いだけあり、「舞楽面」12面が重要文化財に指定されているほか、県、市の文化財に指定されている宝物も数多くあります。

 一宮市の中心部の再開発は、駅隣接ビルの遅れはあるもののハード面の整備は着々と進んでいます。しかし、これからソフト面の充実も加え、まだまだクリアしていくハードルは高いように思われます。市街地の発展、新しい産業・文化の育成等も含めこれから注目して見ていきたいところです。

 ちなみに今年(1998年)のおりもの感謝祭一宮七夕まつりは、7月24日(金)〜28日(火)までです。ミス七夕、ミス織物も見られることですし、にぎやかに飾られたシンボルロード、本町商店街、真清田神社を訪れてみてはいかがでしょうか。また、名鉄一宮駅構内には、郵便局名に「七夕」の名称がついている一宮七夕郵便局もあります。ここから七夕の消印のついたはがきなどを出すのも乙なものでしょう。

 そして、少し郊外に足を伸ばしますと、木曽川沿いに一宮の語呂からとった高さ138mの展望塔の「ツインアーチ138」もあります。ツインアーチ138には、私は行ったことがありませんが、展望室(地上100m)からは名古屋栄のセントラルパークにあるテレビ塔、岐阜城、小牧城などを眺めることができるそうです。木曽川を少し上流に行った江南市にある「すいとぴあ江南」の展望室からは、ツインアーチ138、名古屋市内を眺めたことはありますが・・・。

By Nagura

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