伏見大手筋商店街 (日本・京都)

視察日:1998年2月3日

 伏見大手筋商店街は、京都市南部に位置し伏見区にある東西400m余(道路幅7〜8m)の商店街です。大型店の進出により厳しい状況にある中、自助努力をたゆみなく続けている商店街でもありま伏見商店街イメージす。通産大臣の指示で刊行された「元気のある商店街100」(1997年1月発行/中小企業庁監修)の中でも取り上げられています。ちなみに「元気のある商店街100」は1万2千冊ほど売れたそうです。

 伏見大手筋商店街は、25年前に建設したアーケードをもう少し使えるのではという声もある中、21世紀を見据えた商店街をつくるために解体しました。そして、1997年春に新規に地球環境にやさしいソーラー内蔵型のアーケードを完成させました。また、新しくアーケードをつくるに当たって、従来のアーケードより高さを1.5倍にし、個店の多層活用も図ろうという試みも行っています。多層活用に向けての改築計画も進んでいるとのことです。

 行ったのは平日(火曜日)の午後2時頃でしたが、けっこう人が出ており、賑わっていました。買い物している人をみますと、50〜60歳代くらいの方が最も目につきましたが、若い人もけっこういました。京阪の伏見桃山駅から伏見大手筋商店街に入りますと、まず右手にカラクリ時計と電光ニュース板が2階くらいの高さのところにあるのが目につきます。このカラクリ時計の音色は初めて聞くなどと話ながらおばさんたちが立ち止まって眺めていました。商店街をず伏見商店街イメージーと歩いてみますと、ファーストフード、喫茶店など飲食店が多く目につきました。神社仏閣へも商店街から入れるようになっていました。
 また、シャッターが閉まっている店もちらほら見られましたが、その前では、花や食器など売られていましたので、空き店舗というより、改装、改築中かも知れません。(後日、伏見大手筋商店街を毎日ご利用されていらっしゃいます女性の方からメールを頂きまして、わかったことですが、ちょうど私が視察した火曜日は商店街の定休日とのことでした。誠に失礼いたしました。シャッターが閉まっていたのは空き店舗ではなく定休日でした。商店街が休みの時は、露天商が軒を並べるとのことです。1999.1.11追記)

 この界隈は、ここ伏見大手筋商店街だけでなく、筋がいくつもあり、商店街が形成されているようです。豊臣秀吉が伏見桃山城を築城したころから商業地域として栄えていたそうで、秀吉時代の戦略道路のためもあり、迷路のようになっているようです。今回、このあたりを赴くままに歩いていましたら、昔にタイムスリップしたような光景が目の前に広がってきました。下に示した写真がそうですが、何か懐かしいような感じがしないでしょうか。また、通りの名前が「竜馬通り伏見商店街イメージ」というのも気に入りました。
 この辺りは、雰囲気的には、名古屋で言うと、大須界隈を歩いているような感じです。

 日本全国には、現在約1万8,000の商店街が存在しますが、その数は年々減少傾向にあります。それとは逆にショッピングセンターは現在約2,400カ所あり、増加傾向にあります。アメリカでは4万カ所のショッピングセンターがあり、アメリカにおける商店街を見ると大都市部の商店街を除いてはほとんど壊滅状態です。

 ここで、がんばっている商店街、街おこしを少し紹介しておきます。スタンプ事業で超メジャーな「烏山駅前通り商店街」(東京都世田谷区)、ナイトバザールなどのイベント集客の「みやのかわ商店街」(埼玉県秩父市)、ファックスネットの「西新道錦会商店街」(京都府京都市)などあります。また、株式会社組織の街づくり会社として取り組んでいるところでは、黒壁建築とガラス工芸で観光客を集める黒壁(滋賀県長浜市)、商店街はもとより病院内売店、給食宅配など地域社会にこだわる経営姿勢のアモールトーワ(東京都足立区)などあります。
 今、挙げたような商店街、街づくり会社は、よく新聞、書籍、雑誌などでもよく取り上げられていますので、聞かれたことがある方も多いと思います。
 商店街が組織する組合にしても、商業者、市、地域住民を巻き込んだ第3セクターの会社組織の街づくり会社にしても、うまく機能して活性化が図れ、集客につなげていけるかどうかはリーダーの力に依るところが大きいといったのが現状です。一丸となって足並みを揃えてやっていくには、強力なリーダーシップが必要となってきます。

 今回見てきました伏見大手筋商店街は、がんばっている商店街として「元気のある商店街100」に取り上げられてはいますが、厳しい現状というものは常に目の前にあると思います。強い決断力、結束力で「高齢者対応、顧客ターゲットの絞り込み、笑顔と対話、優れた接客対応とサービス精神、こだわり、・・・」などいろいろ知恵を絞りやっていって欲しいものです。
 この活気があり、懐かしさ、ホッとする雰囲気のある商店街の今後のがんばりにエールを送ります。

By Nagura

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