夏の風物詩・花笠まつりの山形を訪ねて (日本・山形)

視察日:2001年8月7日

 これまでに、秋の山形冬の山形春の山形を視察レポート上で紹介して参りました。今回、第4弾となる“夏の山花笠まつり踊子形”「夏の風物詩・花笠まつりの山形を訪ねて」の紹介で、季節を一巡した形となります。いわゆる、完結編でもあります。

 東北4大祭りの一つである花笠まつりは、毎年8月5日〜7日まで行われ、今回、最終日であるフィナーレを見て参りました。
 花笠まつりは、山形市の花である紅花をあしらった花笠を手に思い思いの衣装で、夕闇の市内繁華街のメインストリートをあでやかに踊り歩くまつりです。一番上の画像は、花笠踊りの様子を写したものですが、紅花で飾り付けされた花笠がご覧いただけます。十日町角から文翔館前まで(約1.2キロメートル)の目抜き通りを、3日間のまつり期間中に、延べ約1万人の踊り手たちが花笠を手に埋め尽くされます。踊りは、毎夜6時30分頃から始まり、10時頃まで続きます。山形市内の大通りを踊り歩く現在の形は、昭和38年から行われています。「ヤッショ、マカショ・・・花の山形〜、紅葉の天童〜・・・」と、威勢のいい掛け声と花笠太鼓で始まる花笠音頭は、昔から山形蔵王成沢で歌われていた「土突き唄」が元歌になったといわれています。また、今では、花笠まつりは、“フラワーハットダンス”の名で海外でも知られています。

 最終日のフィナーレを夜8時過ぎから最後の踊り手までの10時頃まで見ましたが、「ヤッショ、マカショ」となかなか威勢のよい掛け声を上げながら練り歩く、優雅さとともに壮大な祭りという印象を受けました。最終日は、21団体、約3000人の踊り手が繰り出し、3日間の感動の幕を閉じました。踊りには、優雅ミス花笠まつりな正調踊りや地元の高校生や学生などが踊っていた躍動感あふれる創作ダンスなど多種多様な踊りが見られました。地元の実業団バレー部によるバレーボールを手に持った踊りも見られました。また、踊り手の思いが最高潮に達した頃、飛び入り参加のコーナーもあり、声援を送っていた観衆も次々と踊り手の輪に加わっていく様子も見られました。小さな子供、観光客、外国人の踊り手なども見られました。上から2番目の画像は、ミス花笠と花笠太鼓を叩いている様子を写したものです。また、上から3番目の画像は、きれいに着飾った子供たちが踊っている様子を写したものです。

 夏の東北地方は、祭り三昧という感じで、数えきれないほどの夏祭りがあります。今回の山形の花笠祭りはじめ、仙台の七夕祭り、青森のねぶた祭り、弘前のねぷた祭り、秋田の竿燈祭り、盛岡のさんさ踊り、八戸の三社大祭など盛りだくさんです。

 上から4番目の画像は、山形駅に隣接している霞城(かじょう)セントラルビルの最上階(24階)にある中華料理の紅花僂(こうかろう)からの眺め(繁華街の方向)を写したものです。紅花僂で、ランチを食べながら外の眺めを堪能しました。ランチは1000円程度で食べれて、なかなかお得です。霞城セントラルの紹介は、秋の山形、冬の山形の視察レポートの中でふれておりますので、合わせてご覧下さいませ。

 春の山形の視察レポートの中で、山形市にお花笠まつり踊子ける流通事情および中心市街地商店街について、ふれましたが、新たな試みが見られますので、少し紹介します。

 山形市の中心市街地にある七日町商店街振興組合では、10代から20代前半を対象とした無料情報誌「なのかまちふりーぺーぱー なな」を発行しています。同商店街は、昨年8月に山形松坂屋が閉店するなど地盤が低下している中、商店街のイベントの紹介を通して、誘客につなげたい考えです。「なのかまちふりーぺーぱー なな」は、A4判の大きさで表裏2ページで、毎月1回、3万部の発行を予定しています。8月号では、デザートやカレーなどの飲食店12店、映画、本などの紹介とフリーマーケット開催の案内などが掲載されています。また、料金を割り引くクーポン券も添付されています。加盟店の店頭に置くほか、大学周辺のアパートなどにも配布しています。

 次に、山形県の商店街への空洞化対策を紹介します。県は、商店街の空洞化や介護、環境など、地域の課題に取り組む「コミュニティビジネス」の起業家を支援する取り組みを行っています。
 県は、事業推進の受け皿として、山形大学地域共同研究センターのSOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)コミュニティビジネス研究室、非営利組織(NPO)活動家らと共同で「コミュニティビジネス研究会」を設立しています。代表には、山形大学の山本啓教授が就任しています。6月中旬から活動が開始されてお霞城展望台よりり、続々とコミュニティビジネスが生まれて、継続的に発展していくことを願っております。

 また、先ほどの七日町商店街の一角にある再開発ビル「アズ七日町」の3階に、非営利組織(NPO)の山形ベンチャーマーケット(YVM)が支援するタイ製雑貨を販売するばななファームの店舗(約10平方メートル)がオープンしています。
 ばななファームは、山形ベンチャーマーケットから小規模の店舗を借りて、出店のノウハウなどを学び、今回のオープンとなっています。ばななファームのタイ製雑貨を販売する店の名前は、「クルンテープ」(タイ語で首都バンコクを意味する)と言い、バンコク市内で開かれる市場に出向き、地元デザイナーによるブランド物のファッション製品やアクセサリー・雑貨品などを買い付けています。将来的には、ベトナムなどタイ以外の国に買い付けを広げ、アジアの商品を扱う考えです。売上は、1坪(3.3平方メートル)当たり月商20万円以上を目指しています。

 今回、夏の山形を紹介して、昨年の秋に初めて山形を取り上げてから、冬、春、夏と季節ごとに紹介して参りましたが、いかがでしたでしょうか。これまでに、さまざまな“まち”を視察レポート上で紹介してきておりますが、一つのまちにスポットをあてて、四季を通して紹介したのは、今回の山形が初めての試みです。

 もし、時間がございましたら、秋、冬、春、夏と通して、視察レポートをお読みいただけましたら、より季節感が鮮明に感じられることと思います。皆様方も、機会を見つけて、山形の四季を訪ねてみられてはいかがでしょうか。

By Nagura

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