川端商店街 〜 天神界隈 (日本・福岡)

視察日:1998年11月14日

 あきない街づくり企画塾で訪れた小倉に滞在中に地元のテレビニュースで、福岡県の県人口が500万人を突破しましたと放映されていました。しかし、報道をよく聞いてみると、県全体では増えているの川端商店街イメージものの2極化しており、福岡市など都市部の人口が増加しているのに比べ、地方の人口は伸び悩みもしくは逆に減少しているとのことでした。

 今回、小倉から少し足を伸ばして博多まで行ってきました。小倉から博多までは、在来線で1時間ほどかかります。もちろん新幹線を使えば20分ほどです。
 キャナルシティ博多は、オープン当初に視察に来ましたが、再度覗いてくるとともに、キャナルシティ博多オープンに伴い活気を取り戻した川端商店街と繁華街の天神界隈を重点的に見て参りました。

 キャナルシティ博多は、オープン後2年半近く立ちますが、土曜日の正午ということもあり、飲食店、オープンカフェなどはかなり込んでいました。ここキャナルシティ博多は、あきない街づくり企画塾の初日の基調講演されたジョン・ジャーディ氏がデザインされたのですが、斬新な色使いと建物の間をくぐりぬける運河(キャナル)と噴水は、2年半近く経っても古さをまったく感じさせませんでした。ちょうど噴水を使った演出をやっているところで多くの方が立ち止まって見ていましたが、噴水を見ている人たちの楽しんで見ている柔和な顔が印象に残りました。
 東海地区では、ジョン・ジャーディ氏が手がけたショッピングセンターとしては、マイカル桑名があります。音と光の演出により、噴水が打ち上げられる1番街の中央にある吹き抜け空間の大きな噴水は、キャナルシティ博多に通じるものが感じられます。ちなみに、マイカル桑名の方がキャナルシティ博多より1年近く前にオープンしています。

 一番上の画像は、川端商店街を写したものです。川アクロス福岡イメージ端商店街は、キャナルシティ博多と2階通路でつながっています。キャナルシティ博多から川端商店街に下りてきますと、まず櫛田神社が目に入ってきます。川端商店街は、キャナルシティ博多へ行く最寄り駅となる地下鉄中州川端駅とキャナルシティ博多の間に広がっている商店街です。人通りが少なくなっていた商店街が、キャナルシティ博多がオープンしたことにより、通行客が増加し、その通行客が立ちよっていくことによってにぎわいを取り戻してきた商店街です。11月17日には、経済企画庁の堺屋太一長官が視察に訪れるという垂れ幕もかかっていました。
 この日もキャナルシティ博多の方へ向かう人の流れがけっこう多かったです。人通りが多くなったからと言って、必ずしも売上がアップするとは限りませんが、私が今回、川端商店街を通り過ぎた感じでは、けっこう歩くスピードの早い方が多かったこともあり、通り客の方が多く見受けられました。まあ、時間帯によっても違ってきますので、一概には言えませんが・・・。しかし、中州川端駅に近い方では、アーケードを付ける工事をやっていましたし、かなり相乗効果で潤ってきているのかなという印象も受けました。そして、アーケードを付ける工事をやっている道を挟んだ向こう側では、ホールのような大きな建物が完成真近というところまででき上がっていました。先日、横浜に行った時には、大きな施設がどんどんでき上がってきているのに驚きましたが、福岡も来る度に、大きな施設が出来てきています。

 そして、川端商店街から中州を抜けて、天神の方へ歩いて行きました。中央の画像が中州を過ぎたところにある“アクロス福岡”の外観を写したものです。アクロス福岡には、商業施設、シンフォニーホール天神イメージ、イベントホール、文化観光情報などの施設が入っています。アクロス福岡の前に広がっている天神中央公園では昼食を取ったり、のんびりと休憩している人々が多く見られました。また、植木などで緑に装飾された階段上の外観部分を上っている人も見られました。

 一番下の画像は、天神に昨年オープンした三越前の通りから写したものです。天神界隈には、岩田屋(Zサイド)、博多大丸、福岡三越の各百貨店、商店街、専門店ビルなどがひしめきあっています。各百貨店を覗いてきましたが、福岡三越が2階部分が西鉄福岡駅になっている相乗効果もあり、けっこうにぎわっていました。
 福岡三越は、1997年10月1日にオープンしちょうど開業1年を過ぎたところです。初年度の410億円という売上高目標は何とか達成した模様です。しかし、ほぼ同時期に開業したジェイアール京都伊勢丹が売上目標の約1.5倍(目標売上高320億円:初年度売上高485億円)を達成しているのに比べると苦戦しているのが伺えます。開業時に1万人の行列ができるデビューが華々しかっただけに、その後の勢いの鈍化がはた目に不調と映りがちといったこともあるようです。しかし、福岡三越の年間来客数は2300万人強とキャナルシティ博多の1年目の1640万人(売上高507億円)をターミナル型百貨店の強みを生かし上回っています。

 今、全国各地でオーバーストア(店舗過剰)が叫ばれていますが、元気な福岡と言えども、天神の全体のパイはそれほど膨らまなかったようです。データを見ますと、96年9月の岩田屋Zサイド開業、97年3月の博多大丸増床と福岡三越開業を合わせますと百貨店の床面積は2.7倍に増えていますが、この1年の百貨店3社の売上高の合計は5割ほどしか増えていないという結果がでています。
 消費不況という時期的なものもありますが、天神地区の百貨店、専門店ビル含め、不振店の業態転換など生き残りをかけて、今後競争が激しくなることが予想されます。

By Nagura

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