GIS(地理情報システム)とは

 GIS(地理情報システム)とは、Geographic Information Systemの頭文字をとったもので、地図と様々な統計データ等をコンピューターで統合的に処理し、検索や解析の結果をわかりやすい形で表示するシステムです。また、GISの普及には電子地図(空間データ基盤)の整備が欠かせないため、電子地図市場も活況を帯びてきています。GISイメージ

 近年、コンピューター関連の技術革新により、社会の情報化が急速に進んでいます。そのような状況のもとで、豊かな社会を実現するためには情報そのものの整備が不可欠です。情報の中でも「空間データ基盤」すなわち、地理的な情報を基本的な枠組みとして、それに結びつけてあらゆる情報を扱う仕組みを持った情報は、インフラ的な性格を持つことから特に重要となってきています。

 GISは、行政面では、施設管理、政策決定支援、防災、環境影響評価、福祉等、また民間では顧客管理、マーケティング等で幅広い分野での利用が進められています。

 防災面においては、阪神大震災をきっかけにGISの重要性が認識されるようになり、各自治体で取り組みが行われようとしています。震災時の被害予測、震災後の被害実態解明、復旧活動の支援などに有効利用を図ろうとしています。

 流通業界においては、マクドナルドでは独自にGISを構築し、出店計画などの際のマーケティングに生かしています。コンビニエンスストア、ピザの宅配チェーンなどでもよく用いられています。

 また、変わったところでは、北海道にある釧路湿原では特別天然記念物のタンチョウの保護にGISを利用しています。80年ほど前は絶滅したと考えられていたタンチョウが、今では約600羽に増加し、それに伴い、巣をつくれる場所が減少傾向にあることからGISを用いて営巣地の解析を行いました。解析には25,000分の1の地形図から取り出した湿地、水系、道路、家屋の地図記号と、94年に現地観測されたタンチョウの営巣地をプロットした図をそれぞれ数値化し、これにランドサットの土地被覆データなどを加え分析しました。その結果、釧路湿原には残された営巣可能地が少なく、飽和状態に近いことが分かりました。

 海外のGISの整備状況を見てみますと、アメリカでは、GISに必要なデータ整備に向けて、連邦政府が毎年約4,000億円の予算を確保しています。また、イギリスでも施設管理等の必要性から予定を大幅に早め、1/1,250〜10,000レベルの電子地図データの整備を1995年に完了しています。

(参考文献:’97.3 国土地理院のホームページ等)

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