DENKAプラザ&桑名市を訪ねて (日本・三重)

視察日:1999年5月28日

 三重県桑名市(人口約10万5千人)は、揖斐川河口にあり、江戸時代は東海道53次の42番目の宿場として栄えたところです。当時、桑名へは、尾張熱田(現名古屋市熱田区:熱田神宮界隈)の宮から海路を使って電化プラザイメージおり、海路7里(28キロメートル)あったところから俗に桑名の玄関口は「七里の渡し」と呼ばれています。また、ここから伊勢路(伊勢神宮へ向かう道)となるため、「七里の渡し」にかかっている大鳥居は「伊勢の国の一の鳥居」とも呼ばれています。
 現在、日常生活においては、海路を使うことはほとんどなく、陸路中心となっていますが、それでも、名古屋から桑名へ入るには、木曽川、長良川、揖斐川の3大河川を越えなければならないこともあり、ルート的には限られています。今回、桑名へは、名古屋から近鉄を使って電車で行きました。急行で名古屋から20分ほどで着きます。本当に近いです。三重県ですが、まさに名古屋圏のエリアに入っているとも言えます。以前にマイカル桑名に行きましたが、逆に愛知県から近いこともあり、名古屋、三河ナンバーの車も多く見られました。

 今年(1999年)4月に新館が建てられたばかりの中部電力桑名営業所(桑名駅から5分程歩いた国道1号線沿いにあります)内にあります“電気の暮らし”を体験できる「DENKAプラザ」を訪ねてきました。4月にオープンしたばかりで、中はたいへんきれいで、1階部分にギャラリー、2階に「DENKAプラザ」があります。上から2番目の画像が、ギャラリーの様子を写したものです。“電気を大切に”などの子供たちが描いたポスター、桑名の名所のパネルなどが飾られており、誰でも気軽に入れるゆったりとしたオープン空間が広がっています。
 2階にある「DENKAプラザ」には、給湯比較コーナー、湯沸かしコーナー、油飛散比較コーナー、電化体験コーナー、ワンルームコーナー、おギャラリーイメージ湯張り実演コーナーの他に、ご相談コーナーと30名収容可能な多目的会議室もあります。「DENKAプラザ」内の案内を電化アドバイザーの行方(なめかた)さんに説明していただきました。なかなか物腰やわらかな女性で、「DENKAプラザにいらっしゃる多くのお客さんが、電気の様々な活用に驚かれていかれます」とおしゃっていました。
 中でも、「給湯比較コーナー」は、他の「DENKAプラザ」ではまだ見られない新設の桑名営業所ならではのようです。一番上の画像が「給湯比較コーナー」を写したもので、電気、都市ガス、プロパンガス、灯油が熱源別に設置されており、彼女が指さしているところに光熱費が実際にデジタル表示されます。それも、2人家族、4人家族、5人家族、7人家族と4パターンで確認することができます。一番上の画像を見て頂きますとわかりますが、左端が電気で他と比べますと、スペース的には少しかさばりますが、コストは他と比べ、あっと驚くほどの割安感でした。
 また、予約制ですが、実際に食材を持ち込んで、使い勝手や火力の異なるクッキングヒーターを実際に使って、電気キッチンを体験できます。行った時も、ちょうど終わったばかりで、魚の焼いたにおいが残っていました。

 今回、「DENKAプラザ」でいろいろと教えていただき、電気でここまでできるのかという新しい発見がありました。桑名営業所のお近くの方は、電化アドバイザーの行方さんが懇切丁寧に教えて頂けますので、一度足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
 また、前回のコラムで六華苑イメージ「太陽光や風力の活用で電気が身近に!」を書きましたが、この桑名営業所の屋上には太陽電池パネルが設置されており、1階のロビーには、現在の太陽光発電の発電量が一目でわかるようにデジタル表示されています。
 今回、日頃訪れることのない中部電力の営業所を訪ねてみて、電気の使い方そのものに驚くとともに、電力に関するいろいろな小冊子が存在していることもわかりました。それも、ひとつひとつの小冊子の完成度がけっこう高いだけに、作ったはいいが、本当にうまく活用できているのだろうかと少し心配にもなりました。これまでは、地域独占が認められてきました電力業界ですが、今後電力自由化が進むにつれ、競争原理が働くようになりますと、お客様との接点(窓口)となる今回訪ねました「DENKAプラザ」のような場がより重要になってくると思われます。

 今回、桑名市街地をぐるっと歩いてきましたが、上から3番目の画像が明治・大正期を代表する貴重な文化遺産として国の重要文化財に指定されている「六華苑」を写したものです。上から4番目の画像は、ちょうど行った日が28日ということで、市が行われており、賑わっている寺町通商店街を写したものです。

 「六華苑」は、桑名駅から25分ほど歩いた揖斐川に面したところにあります。六華苑は、2代目諸戸清六氏の邸宅として、明治44年に着工され、大正2年に完成し、敷地面積は18,491平方メートル、建築面積1332平方メートルあります。この建物は、鹿鳴館の設計で有名なイギリス人建築家ジョサイア・コンドル氏による建築です。この六華苑の特徴は、敷地が広かったにもかかわらず、洋館寺町通商店街イメージと和館を連続併置する形で建てられている点です。上から3番目の画像を見ていただきますとイメージがつかめるのではないかと思います。手前に洋館が建っており、その奥に少し木で隠れて見にくいかも知れませんが、和館が連続してつながっています。
 六華苑は、実際に建物の内部にも入ることができ、和館のたたみの上を歩くこともできます。また、縁側で座って建物前に広がっている池泉回遊式庭園を眺めることもできます。行った時は、ちょうど観光バスが着いた時であり、30名近くの方が縁側に座って、ガイドの説明を受けていました。歩いていて、木造の床がキシッキシッと鳴る音色が何とも心地よかったです。ふと、今はあまり見かけなくなりましたが、小学校時代の木造校舎が懐かしく思い出された次第です。

 寺町通商店街(桑名駅から10分ほど東に歩いたところにあります)は、寺町という町名がついているだけあり、周りに寺が多く点在しています。上から4番目の画像を見ていただきますとわかりますが、「三」と「八」がつく日に市が開かれているようです。要するに、5日に1回程度「市」が開かれていることになります。行ったのは、平日の11時頃でしたが、擦れ違うのもたいへんなほど込み合っており、活気が感じられました。中には、子供連れのお母さんの姿も見られましたが、圧倒的に50歳以上と思われるおばさんたちで込み合っていました。
 寺町通商店街を歩いた後、ここから10分ほど南に歩いたところにあるアピタ(ユニーの一業態)も覗いてきましたが、食料品売り場はそれなりに込み合っていましたが、若干、この日は寺町通商店街の「市」に人出をとられているようにと感じました。

 今回、桑名に降り立ってまず感じたのが、道路が広くゆったりと作られていることでした。防災上かなりの強みになるのではないかと思います。また、七里の渡し、桑名城跡、寺社など江戸時代に思いをはせながら、旧東海道などを散策するなど、ちょうど歩くのに適した範囲に見所が集積しています。マイカル桑名、アピタなどの大型スーパー・アミューズメント施設の進出で桑名駅前は取り残されつつあるようですが、文化遺産、歴史的背景を持っているだけに、地域文化の掘り起こしを進めていってもらいたいものです。立地的には、両隣に名古屋市と四日市市を抱えているだけに、魅力を高めていけば、かなりの集客が図れることと思います。

 今回、桑名市を訪ねるにあたりまして、当方のメールマガジン「地域・まちづくり情報&コラム」をお読みいただいております犬飼さんにご案内いただきました。最後に、紙面(ホームページ・メールマガジン上)を借りまして、お礼申し上げます。ありがとうございました。

By Nagura

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