キリンビアパーク名古屋を見学して

記:2000.10.1

 先日、名古屋郊外(愛知県西春日井郡新川町)にあるキリンビアパーク名古屋(キリンビール名古屋工場)を見学して参ビールイメージりました。ここは、ビールを製造するビール工場ととともに訪れた方が自由に工場見学できるコースと食事とできたてのビールが飲めるレストランまで備わっており、憩いの場も提供しています。工場と言えども誰でも自由に入ることができる言わば観光工場といった感じです。

 今年の夏は猛暑で皆様方もけっこうビールを飲まれたのではないでしょうか。データをみましても、年間で最も出荷量の多い7月において、今年の7月の実績は、4年ぶりに前年実績(前年同月比2.2%増)を上回っています。このデータは、ビールと発泡酒を合計した総市場におけるものです。細かくみていきますと、ビールは前年同月比2.2%減と振るいませんが、その分発泡酒が同22.8%増と大きく伸びているのが好調な原因です。当方も今年の夏は、ビールに加え発泡酒もよく飲みました。個人的には、ビールに関して特に銘柄指定はなく、今回たまたまキリンビール工場を訪ねたということで紹介しております。

 キリンビール名古屋工場(敷地面積:約26万5千平方メートル:約8万坪)は、1962年3月に操業を開始し、年間製造能力は約34万キロリットル(大びん換算約5億本)を誇っています。工場内の見学は、フリー見学システムになっており、自由に見学できます。もちろん無料です。年末年始、設備点検日以外は、無休であり、土・日曜日もオープンしています。映像、光、音によるショーや最先端技術のビールづくり工程が見学できるとともに、昭和30年代の醸造工場のレトロな雰囲気の中で、できたてのビールも試飲できます。試飲はおかわり1杯までできます。カップ1杯は、400ミリリットルほどと思われます。あられのつまみもついており、その後に敷地内のビアレストランで食事をすることになっていましたが、おかわりをして2杯飲んでしまった次第です。工場内は、実際にビールが製造されていく工程を見学コースの2階から見ることができます。ビールの製造工程以外に、環境・リサイクルなどの取り組みもビジュアル的に紹介されており、子供たちにとって勉強になるとともに、大人の目から見てもなかなか充実した施設でした。時間的には、試飲も含め、ゆっくり回っても1時間ほどで回れます。

 試飲コーナー部分をもう少し詳しく述べますと、以前工場として使われていたところに設けられており、壁には道具類がインテリアのように飾られています。また、試飲はビールだけでなく、子供たちも大勢きていますので、キリンレモンなどのジュース類も用意されています。夏などは、毎日来て、ビールを2杯飲んでいかれる常連の方もいるそうです。無料で2杯飲めるということで、近くならば毎日来たくなる気持ちもわかるような気がいたします。アルコールであるビールを試飲するということで、送迎バスもJRの枇杷島駅、名鉄の須ヶ口駅から出ています。今回、我々は団体で事前に予約してから行きましたので、ガイド付きで回ることができました。

 見学後、敷地内にあるビアレストラン「ブルワーズハウス」でビールを飲みながら食事をとりましたが、ここも工場の建物をうまく活用しており、レトロな雰囲気が演出されています。ちなみに「ブルワーズハウス」とは、ビール職人の家のことです。営業時間は、11時から23時までと、かなり遅くまでやっており、客席数も300席ありかなり広いです。

 リサイクルという観点では、ビールびんはほぼ100%のリサイクル率を実現しています。100%のリサイクル率を達成している背景には、空きびんを返すと保証金が戻される保証金制度と回収ルートが確立しているリターナブルシステムがうまく働いていることが挙げられます。これらの努力により、1本のびんの寿命は約8年もあり、約24回も工場と市場(消費者)を行き来していることになります。
 また、環境に関しては、キリンビールでは2001年7月から工場別の環境報告書を作成すると発表しています。全社的な環境報告書を作成する企業は多いですが、主要工場で個別に作成・公表するのは珍しいと言えます。国内11カ所あるビールの全工場が対象で、それぞれエネルギー使用量や廃棄物の発生状況などのデータを盛り込み、地域住民など希望者に公開することになっています。

 最後にビールの“うまい”飲み方を紹介します。おいしいビールの最適温度は、夏は6〜8度、冬は10〜12度が目安となっています。そして、ビールと泡の割合は7対3で、泡が消えないように飲むとおいしく召し上がれます。泡はおいしさを守るふたの役割をし、外へ逃げようとする炭酸ガスをおさえ、空気と触れて味が落ちるのを防いでいます。

 今回キリンビアパーク名古屋を紹介しましたが、お近くの方、また、そうでない方も送迎バスが出ており、なおかつ、無料で見学でき、できたてのビールも試飲できますので、勉強も兼ね一度行かれてみてはいかがでしょうか。

 引き続き、次回も工場見学シリーズ第二弾という形で、徳川家康も愛した岡崎の赤みそ・カクキュー八丁味噌の郷を見学してをお送りする予定です。お楽しみに!!

By Nagura

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