火星人からこんにちわ?(地球人へ)

記:1997.7.7

 アメリカ時間の1997年7月4日に、無人火星探査機マーズパスファインダーが火星に着陸しま火星人イメージした。この7月4日というのは、アメリカの独立記念日にあたります。この独立記念日に着陸するように7カ月程近く前に打ち上げられ、見事に7月4日に着陸を果たしたのです。このことだけでも、驚かされれるとともに、アメリカ人ならではの演出が感じられます。

 この着陸、探査の模様をNHKの衛星放送で、延べ6時間近くにわたり放映されました。日本との時差が16時間あるため、日本では7月5日(土)の早朝4時40分から放映が始まり、途中別番組をはさみながら1日中火星の模様を伝えていました。私もリアルタイムに近い感動を味わおうと、眠い目をこすりながら早朝からテレビにかじりついて見てました。着陸したかどうかというのは、映像ではなく、送ってくる信号(電波)等で判断するわけですが、それでも、アメリカ現地(カリフォルニア州パサディナ)の雰囲気は十分伝わってきました。1日中火星、火星、火星の情報に浸っていますと、かなり火星に詳しくなり、ずいぶん身近に感じられました。ちょっと火星にでも、行ってくるかと気軽に思われるほどです。

 21年前にもバイキング1号が火星着陸に成功していますが、その時は映像を送ってくるのみでした。今回の目玉は何といっても、カラー映像が送られてくるとともに、無人の探査車ローバーが赤かっ色の大地を動き回り、生命の痕跡などを探る探査をすることです。そしてユニークなのが経済性を図った苦肉の策とも言える着陸の仕方です。着陸という言葉が似つかわしくないほど荒っぽいものです。着陸直前に探査機がエアバッグに包まれ、昔はやったスーパーボールが地面に叩きつけられ何回も弾んでだんだん止まっていくように火星に着陸します。

 我々が住んでいる地球以外にも生命は存在するのでしょうか。そして火星にはかつて生命が存在していたのでしょうか。考えれば考えるほど、世界が無限に広がっていくように思われます。火星の本格的な探査は始まったばかりです。大洪水の痕跡、地球の火山岩によく似た成分の石があったりと生命体の存在を思わせるものが見つかっています。今後、探査を進めていくと、火星人からの何らかのメッセージが見つかるかも知れません。

 昔、理科の時間に、水金地火木土天海冥と太陽系を回っている惑星を覚えたのが思い出されます。これは、太陽から近い順に、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星(海王星、冥王星は、軌道上逆転する場合はありますが)と並んでいるというものです。ビッグバンにより宇宙が始まったと言われており、現在もなお、宇宙は拡大しているとも言われています。無限に広がる宇宙の中のひとつの銀河系、そして銀河系の中のひとつの太陽系の中に地球があり、その隣に火星があるという位置関係です。宇宙全体から見れば、地球、火星の距離(約2億キロありますが)なんてささいなものです。まして地球なんてほんのちっぽけな存在です。その中に我々が住んでいるのです。こう考えてきますと、この果てしない宇宙のどこかには(宇宙)人が住んでいる星があっても不思議ではないでしょう。故カールセーガン氏が宇宙に思いをめぐらせたように・・・。

 ここで日本の火星探査計画について少し述べておきます。「プラネットB計画」が予定されています。宇宙科学研究所が1998年に打ち上げるもので、火星への到着は1999年9月となっています。これは火星に直接着陸するものではなく、火星を回りながら、大気や磁場の様子などを2年間にわたり調査するものです。火星には薄いながら大気があります。しかし磁場がないため、直接太陽風が火星大気に吹き付け、大気の上層部が少しずつはぎ取られるという現象が起こっていると言われています。この大気がどのような構造をしているか調査し、生命をはじめとする火星の環境を説き明かしていこうというものです。

 夜空には、数多くの星が輝いています。この星の輝きが地球に届くまでにはかなりの時間がかかっています。宇宙では、新しい星が生まれては、また死んでいく星もあります。宇宙に思いをめぐらせていますと、遠いようで身近な存在のような気になります。我々が、気軽に宇宙旅行ができる日もそんなに遠くないかも知れません。土星に行くなど大がかりな宇宙旅行でなくても、地球の外から少し自分が住んでいる地球を眺めるだけでも、大きく我々の意識が変わるのではないでしょうか。なかなか、進まない地球環境問題も一気に進むことでしょう。

 かつて、藩体制(江戸時代)の最中、脱藩をした坂本竜馬が初めて「日本人」という意識をもったように、我々が気軽に宇宙に出て行くことができれば、日本人という枠から「地球人」という意識が生まれてくることでしょう。

By Nagura

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