「防災の日」地震への備えの再確認を!!

記:2000.9.1

 「地震への備え」は大丈夫でしょ防災の日イメージうか。また、既にしっかりとなさっていらっしゃる方も再確認、備蓄食料などの切り替えの時期を迎えているのではないでしょうか。

 本日9月1日は、「防災の日」です。今一度、防災について考えてみる良い機会と思います。学校や職場などで防災訓練など行われていることと思います。阪神大震災が発生してから早5年以上が過ぎようとしています。阪神大震災発生当時は、現地周辺地域のみならず全国各地で自分の身にふりかかることとして危機感を持って受け止めていたことと思います。しかし、日本人特有というか「喉元過ぎれば・・・」ということもあるのか、危機意識が低下して風化されてつつあるような感じがいたします。

 ここ最近の北海道の有珠山の噴火、伊豆諸島の三宅島の噴火、それに伴う火山性地震などをみていましても、自然災害はいつやってくるかわかりません。大地震もまさに忘れた頃にやってきます。いつかくる巨大地震に備えて、私たちは何をすべきか考えて、周到に準備しておくことが大切です。

 先程、本日9月1日は、「防災の日」と述べましたが、この日は70年以上も前の1923年9月1日に関東大震災が起きています。関東大震災(マグニチュード7.9)は、東京、横浜を中心に死者・行方不明者あわせて14万人以上の被害を出しています。関東を襲った大地震を振り返ってみますと、1894年の明治東京地震(マグニチュード7)、1855年の安政江戸地震(マグニチュード6.9)、1703年の元禄地震(マグニチュード7.9〜8.2)などが起きています。周期をみますと、30年〜150年間隔で起こっているのが浮かび上がってきます。30年〜150年という数値は、幅がありすぎるように感じられますが、地震の世界では微々たる時間差であり、数千年周期というものもあります。関東地域において、関東大震災から77年経っており、周期上でみればいつ起こっておかしくない状況を迎えていると言えます。

 日本列島が4つのプレートの上にあり、地震多発地帯にある点など、地震に関するメカニズム、避難などの情報は、地震一口メモに載せてありますので、併せてお読みいただきいと思いますが、ここで少し地震の2タイプについて紹介します。地震には、「海溝型地震」と「直下型地震」と呼ばれるものがあり、海溝型地震は、岩のかたまりでもあるプレートが相手側のプレートの下に沈みこんで、引きずり込まれる相手側のプレートが元にもどろうとしてはね上がる時の力が大きな地震を引き起こします。直下型地震は、地殻に存在するひずみがひび割れをおこし起きるものです。このひびは、活断層と呼ばれており、全国の活断層マップが発表されていますので、ご存じの方も多いことと思います。
 前者の「海溝型地震」の代表的なのが関東大震災であり、後者の「直下型地震」の代表的なのが阪神大震災です。直下型地震は、海溝型地震に比べると地震の規模は小さいですが、震源が浅い場合には都市に大きな被害をもたらします。阪神大震災は震源の深さ14.3kmと浅かったこともあり、大きな被害をもたらしたのがわかります。エリアという規模でみますと、関東大震災が東京、横浜と広範囲に被害をもたらしているのに対し、直下型は限定された部分であり、今回の阪神大震災をみても、神戸で大きな被害が出ているのにも関わらず、大阪ではそれほど被害が出ていない状況が挙げられます。

 阪神大震災では、政府の大地震に対する遅さも指摘されました。大地震に限らず、ペルーの大使館立てこもり事件など国の危機管理体制が叫ばれ、見直し体制が進んでいます。大地震に対しては、発災時における全体像早期把握や危機管理システムの確立が望まれています。ハザードマップ(災害予測図)の作成も進んでいます。ハザードマップとは、地震、火山の噴火、津波といった自然災害の及ぶ範囲を予測した地図のことです。冒頭で示した北海道の有珠山の噴火、伊豆諸島の三宅島の噴火においては、事前に作成していたハザードマップが役にたっています。有珠山の場合、1995年に作成され住民にも配られており、住民レベルにおける危険区域などの把握に役立っています。
 日本には富士山はじめ37の火山が「活動的」「爆発活力がある」とされていますが、住民向けにハザードマップが公開されているのは17に過ぎません。まだまだ整備が進んでいない状態と言えます。進まない背景には、ハザードマップを作成して公開することによる「住民の不安をあおる」「観光に影響する」などの理由が挙げられています。しかし、ハザードマップを作成して公開することにより、住民自身が備えに対して積極的に動くなど社会を変えてきている場面も見られます。人の手では、防ぎきれない自然災害に備えて、もっと情報を公開していくべきことが大切だろうと思います。そして、住民側にとっても、公開された以上は「自分の身は自分で守る」という認識を強く持つべきだろうと思います。ちなみに、世界ではハザードマップの活用によって、25年で10万人くらいの人が助かっていると言われています。

 最後に個人レベルでできる備えを記載します。阪神大震災においては、多くのことを学んだことと思いますが、大きなゆれの最中には、ほとんどの人が何もすることができませんでした。まずは、下敷きになる可能性のある家具などをしっかりと固定しておくことです。そして、避難時に対応して、懐中電灯、ラジオ、水、食料、防災ずきんなど入った避難袋を枕元に用意しておくことでしょう。特に備えておくべきものとして、阪神大震災の教訓からスリッパと笛が挙げられています。笛は、自分の居場所を知らせるために役立ち、スリッパはガラスの破片やその他の上を歩く時役立ちます。まあできればスリッパより、底がしっかりした靴を枕元に用意しておくのが良いように思います。

 そして、最も大切なことは、隣近所との日頃からのコミュニケーションです。いざという時のためにも、日頃から隣近所とのつながり、強い絆・コミュニティをつくっていくことが大切です。また、年に数回は地域ぐるみの防災訓練を行っていらっしゃるでしょうか。

By Nagura

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