太陽光や風力の活用で電気が身近に!

記:1999.5.22

 先日、名古屋の居酒屋で飲んでいましたら、ブレーカーが飛んでしまったのか突然電気が消えました。お客さ太陽光風力イメージんが少しざわざわする程度で、数分後に何事もなかったかのように電気は灯きましたが、電気が灯いているというのが、当り前というご時勢の中、停電というものを久しぶりに体験しました。併せて、復旧後に従業員が各テーブルに、停電の旨のお詫びに回ってきて、なかなか気配りのサービス(安心感を与えるサービス)が行き届いていることにも感心しました。

 今や、電気は空気と同じくらいごく自然な存在になっているのではないでしょうか。特に意識することなく、ごく自然に使っているからこそ、われわれの生活基盤が安定しているとも言えます。電力の安定供給は、今でこそ当り前のようになっていますが、日本において、初めて電灯が輝いた頃は、まず安定供給することそのものにかなりの労力が費やされたようです。ちなみに名古屋で電灯が初めて灯いたのが、今から1世紀余前の明治22年(1889年)12月15日で、全国で5番目となる“文明の灯”だったようです。居酒屋を出ると、たまたま名古屋の繁華街の栄ということもあり、ビルの灯り、街路灯、ネオンサインなどが眩しいばかりに輝いており、普段はあまり意識しなかった風景も、改めて見渡しますと、電力の依存度がかなり高いことが伺えます。これらの電気がすべて消えてしまったら、阪神大震災で体験したようにパニックになってしまうだろうし、電気がわれわれの暮らしに貢献していることを改めて実感できた次第です。

 少し、電力業界の流れをざっと紹介しますと、1995年に改正電力事業法が施行されて電力の卸事業が自由化され、電力会社以外の一般企業が自社で発電した電力を電力会社に卸売りできるようになりました。そして、2000年4月から電力小売りも部分的に自由化されることが決まっており、大工場や大型ビルなど、標準電圧2万ボルト、契約電力量2000キロワット以上の大口需要家に対して、新規参入者も含めて個別料金で販売できるようになります。これまで、「地域独占」が認められてきた電力業界においても競争原理が導入され、大きな変革の時期を迎えようとしています。

 世界的に環境問題が叫ばれており、97年12月の地球温暖化防止京都会議以来、二酸化炭素(CO2)の排出量の削減が進められている中、太陽光発電や風力発電など自然エネルギーが注目を浴びてきています。風力発電では、今年から来年にかけ日本国内で約100基の風車の建設が進められています。太陽光発電も、ビルの壁に太陽光発電のパネルをつけたり、各家庭においても導入するところが増えてきています。太陽光発電や風力発電の現段階の発電量は、全体の発電量の数パーセントと微々たるものですが、これが10%ほどまかなえるようになると、二酸化炭素(CO2)削減に効果がでるという声も聞かれます。
 風車と言いますと、オランダをイメージしますが、オランダでは、2020年までに国内消費量の10%を風力や太陽光など環境に優しい方法でまかなうという政策をかかげています。日本国内における1キロワット時の発電コストを見ていきますと、火力発電が約9円に対して、風力が約12〜15円、太陽光が約70〜100円と火力発電と比べてコスト高が伺えます。

 太陽光発電を導入している家庭は、全国で約1万軒に上っています。補助金を利用しても、設置費用がまだまだ高いこともあって全世帯的に見ると、0.1%にも満たないですが、市民の間でユニークな試みも始まっています。先日、テレビを見ていた時に紹介されていたのですが、現状において太陽光発電は個人では、コストがネックになってしまうので、共同で費用を賄おうというものです。太陽光発電を行う屋根などの場所を提供する人、出資金を出す複数の人達、保守・管理運営及び提供者・出資者のコーディネートをする会社の3者が発電分金額を分配する形です。個人個人に大きな負担がかからない形で、太陽光発電の普及を図ろうという考え方からきています。

 太陽光発電や風力発電など自然エネルギーによる発電は、環境に優しいということはもちろんありますが、一般の市民の目にふれやすく、身近さが感じられることも大きいと思います。電気というものは、目に見えなく、なおかつ直接市民の目にふれることの少ない発電所の中でつくられており、なかなか電気の有難さが伝わらないものです。それに比べ、太陽光発電や風力発電は電気をつくる詳細な仕組みは別にしても、目に触れる機会も多く、電気の大切さを学ぶ場として一役買うような気がいたします。
 先日のテレビで紹介されていた太陽光発電を取り入れている家庭では、毎日の発電量、家庭における使用量を記入することが楽しみな日課となり、電気を無駄なく効率的に利用するようになってきたとおっしゃっていました。皆様方も使用していない部屋の電気のつけっぱなしなどはないでしょうか。また、エアコンの設定温度は低すぎはしないでしょうか。特に太陽光発電や風力発電は、天候によって大きく影響を受けるだけに、電気を大切につかっていきたいものです。

By Nagura

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