電磁波に囲まれた現代人

記:1997.5.31

 携帯電話、PHSなどが街にあふれ、パソコンが各家庭まで広く普及しつつある中、本格的な情報化社会を迎えようとしています。また、子供たちは、違和感なくパソコンを扱携帯電話 イメージい、日常生活に浸透しつつあります。情報化が進むにしたがってクローズアップされてきている問題が、電磁波が人体に与える影響です。

 よく取り上げられるのが、携帯電話(PHS)、パソコンのディスプレイ等からでている電磁波です。しかし、従来からよく使われているテレビ、掃除機、ヘアドライヤー、電気毛布、蛍光灯からも電磁波はでています。それぞれから出る電波の強さ、種類には違いはありますが、どれも人体への影響は無視できる範囲にあるとメーカーは見解しています。電磁波問題でクローズアップされている周波数帯は二つあります。それは、パソコンなど商用電源の周波数(50〜60Y)付近の超低周波と、携帯電話などの高周波(数百MY〜数GY)です。

 電磁波がクローズアップされる背景には、我々が今までにないほど電磁波を浴びる環境におかれているということでしょう。実際に、携帯電話で少し長い時間話した後たまに何となく頭に違和感を感じるのは、単なる気持ち的なものなのか、電磁波が影響しているのか、不思議に思うこともあります。テレビの近くで携帯が鳴るとテレビにノイズが入るのをみると、何かが出ているなというのはわかります。携帯電話というのは、他の機器に比べ、体に最も距離的に近い形で使用されるのも問題なのでしょう。通話する時、頭部に密着するように使用している人もいますが、少し離した方がいいようです。電波というのは、距離が遠ざかるに従い弱くなっていきます。

 パソコンのディスプレイによる電磁波は、ディスプレイ正面より、側面、背面に多く出ているそうです。そのためか、企業におけるCADルームなどパソコンが多く置いてある場所では、ディスプレイ同士の背面があうようにレイアウトされているのをよく見かけます。

 パソコン、携帯電話などの売り場では、最近電磁波防止グッズがけっこう並んでいます。電磁波防止エプロン(OAエプロン)、ディスプレイ・フィルター、胸ポケットに入れておくだけで電磁波を中和・無害化するダイオード、機器に貼り付けると有害電磁波を中和するフィルムなど販売されています。しかし、効果の程は、まだまだ未知数のようです。

 行政の「電磁波が人体に与える影響について」の対応は、欧米に比べ立ち遅れていましたが、電磁波問題の盛り上がりに合わせ、政府レベルの活動や基準作りがされ始めました。注目されるのは、各省庁が別個に進めてきた規制や研究の連携を図り、縦割り行政を横にまとめる動きが出てきたことです。

 今の世の中、電磁波にさらされる機会は多くなっています。しかし、多くの機器が生活の一部となりつつある現状、あまり神経質になりすぎるのも問題でしょう。電磁波を浴びる強さをなるべく少なくするように心がけることが大切でしょう。まずできることから始めることです。携帯電話使用時は頭部から少し離して通話するとか(もちろん通話を手短かに済ませば、体にもコスト的も良いのですが)、パソコンで作業する時は、画面から目を50B以上離すなど必要最低限の自己防衛はやった方がいいでしょう。いろいろ電磁波に関する研究は進められていますが、本当に電磁波が人体に及ぼす影響というのは、時間がたたなければわからないでしょう。ただ、言えることは、電磁波は、できることならあまり浴びない方がいいことです。日々のちょっとした電磁波防止の気づかいが将来を大きく左右することになるかも知れません。

By Nagura

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