来年(1999年・平成11年・卯年)はどんな年?

記:1998.12.16

 年賀状の受け付け(12月15日)が全国でいっせいに始まり、いよいよ“年の瀬”を迎え、今年中にやっておくべきこ卯年イメージと、新年への準備でいろいろと忙しく動き回っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

 皆様方の本年はいかがだったでしょうか。そして来年はどんな年になるのでしょうか。今年を思い出していただくために、スポーツイベントで少し振り返ってみますと、2月の長野オリンピック・パラリンピックに始まり、6月のサッカーワールドカップ、そして今月行われているバンコク・アジア大会などがありました。

 不況不況と叫ばれ、ヒット商品・企画が少ないといわれている今年ですが、その中でもキラリと光ったのを挙げてみますと、タイタニック、アップルコンピューターのiMAC、桃の天然水、マクドナルドの65円半額ハンバーガー、スカイマークエアラインズの東京〜福岡間の運賃半額、スーパー各社の消費税5%還元セールなどがありました。

 電通の「1998年(今年)の話題商品・ヒット商品」と題するレポートによると、今年の消費トレンドのキーワードを「半歩斬新−手探りの出口探し」と総括しています。「半歩斬新」の特性を示す商品を4分類しており、ざっと挙げますと、「一時的に夢を見たい:長野オリンピック、タイタニックなど」、「実のあるものには金を出したい:新規格の軽自動車、薄型ノートパソコンなど」、「はみ出すことを楽しみたい:電子ペットメールソフト、キャミソールなど」、「不安に前向きに対処したい:児童向けPHS、金融ビッグバン関連商品など」となっています。

 それでは、博報堂と電通の来年(1999年)の予測を見ていきますと、1982年から毎年、年末に発表している博報堂生活予報では、来年のキーワードは経済力ではなく、人間関係と持って生まれた生命力を挙げており、「野生活力・マクロ負けしない生活」の年と位置づけています。経済情勢がぱっとしない中で、人々は自然回帰を強め、人とのつながりを重視する傾向が強まると見ています。また、転んでも立ち上がる弾力のある人生が注目される「弾力人生」、会社を改革するため、企業の枠を越えて在野精神のサラリーマンが集う「勤労の志士」なども登場すると予測しています。
 一方、電通総研は、来年は知的活動を結集し、競争よりも共生と発展を求める「ソフトパワー」が重要と予測する「日本の潮流’99」をまとめています。相手を力でねじ伏せる「ハードパワー」より、能力や魅力で引きつける「ソフトパワー」の重要性を指摘しています。文化力、発信力、人間力を備えた「多チャンネル生活者が中核になっていくと予測しています。

 これまで拡大戦略を行ってきて、ここ最近方向転換(立て直し)を図っているダイエーですが、来年度(1999年度)は総合スーパー(GMS)の大型店の改装を主体とし、家電や衣料品を中心に高額・高級品はカットし、生活必需品に絞り込む特定カテゴリーに集約した業態へ舵を切る模様です。この発表の中で注目したいのが、中内功社長の「主婦の店の原点に戻る」という言葉です。「原点に戻る」「初心に還る」というキーワードは、先ほど出てきました来年の博報堂生活予報における「自然回帰」につながるものがあるのではないでしょうか。

 少し話が逸れますが、女子マラソンの高橋尚子選手の金メダルで幕を開けた第13回アジア大会(1998年12月6日〜20日:41カ国・地域から選手と役員約9,000人が参加)をBS放送で見ていましたら、前回の4年前の広島で行われたアジア大会が思い出されました。何を思い出したかと言いますと、競技そのものではなく、特に海外の選手たちに人気のあった100円ショップです。
 今や日本全国で爆発的にヒット(店舗展開)している100円ショップですが、当時はまだもの珍しくわずか4年の間にここまでヒットしたことに驚くとともに、日本の景気低迷が続いた4年間だったとも言えます。その分、賢い消費者が増えてきたとも言えますが・・・。
 アジア大会の時にテレビで紹介されていた広島に本社を持つ100円ショップの最大手のダイソー(現在、北海道から沖縄まで900店舗以上展開)のみならず今や数社が展開している100円ショップは、皆様方の近くのスーパー、百貨店、ショッピングモール、商店街の中でも集客の目玉として頻繁に見られるようになり、若者からお年寄りまでの老若男女が買い物されている姿が伺えると思います。
 ここで少し100円ショップ利用状況のデータ(首都圏・近畿圏20〜60代の男女700人、1998年10月:日経産業消費研究所の調査による)を見てみますと、女性の86.6%、男性の55.5%が利用しています。年齢別では20代の利用が最も多くなっており、値段の割に品質がよいと評価する割合は逆に60代が最も高くなっています。また、100円ショップの特徴を端的に表わしている「買い物をしていて楽しい」が85.2%と最も多く、楽しすぎるためか面白いことに「安いので、つい要らないものまで買ってしまう」という回答も72.3%にのぼっています。

 話を戻して、具体的に来年予定されているものを少し挙げてみますと、国内では1999年4月の「統一地方選挙」、国外では1999年1月1日の欧州の単一通貨「ユーロ」の誕生などがあります。「ユーロ」の誕生は21世紀に向けて、世界のパワーバランスを塗り変える力を秘めているだけに注目していく必要があります。イギリスが参加を見合わせていることや各国の税制、軍事面などまだまだ乗り越えなければならない壁は多々ありますが、ベンツとクライスラーの大型合併などを見ていましても、すでに動き始めていることは確かです。

 今回のコラムは、取り止めのない(まとまりのない)話が続いてしまいましたが、皆様方の来年に向けての少しでもヒントになれば幸いです。私自身は、来年のキーワードは「なつかしさ」「原点」「発掘」などと感じております。
 将来的な事は理詰めで考えても答えはでてきませんから、自分なりの感というか感覚的なものを大切にされたらと思います。私自身は、楽観的な側面もありますが感覚的に来年は行ける(事業展開・プライベートも含め)と踏んでいますが・・・。まあ、何事も「成せば成る」「思い描けば思い通りに達成できる」という言葉もありますから、自由な発想で、感受性を豊かに、感性を磨き、前向きに進んで行けば道はおのずと自分の後ろに出来ていくことと思います。お互いにがんばりましょう。

 本年もホームページ及び今年10月に創刊いたしましたメールマガジン「地域・まちづくり情報&コラム」をご覧(ご購読)いただきまして誠にありがとうございました。来年もより一層、魅力的な情報を発信して参りますのでご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

 皆様方にとって、来年(1999年)も良き年となることをお祈り申し上げます。

By Nagura

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