バーチャルショップ(インターネット商取引)をみる

パソコン記:1997.5.1

 パソコンを使って自宅に居ながら商品の購入をする人が増えています。従来からあるパソコン通信による商品の購入を初め、ここ2年くらいの間に急成長しているインターネットのホームページ上において購入するケースも増えてきています。商品は、パソコン関係、書籍、花、パンなど多岐にわたっています。商品を売る側も、個人商店から百貨店まで続々と参入しています。今までは、自宅に居ながら商品の購入をするというとカタログ販売などが主なツールでしたが、パソコンを使うことによって一つ選択肢のツールが増えた形です。

 私がインターネット上で購入したものをざっと並べてみますと、パソコンのメモリー、書籍、鹿児島の焼酎などが挙げられます。まあこの中で、インターネット上の購入において非常にメリットが多いと感じたのは、書籍の購入です。書籍購入の場合、インターネット上の100万件以上の書籍データベースから検索できるメリットが大きいです。たとえば、地震防災に関する書籍を探している場合「地震防災」とキーワードを入力すれば、ずらーと書籍の一覧が出てきます。その中で必要なものを買えばいいのです。この場合、大まかな内容紹介のみで購入するため、実際に本屋で手にとってページをめくるようなイメージにはほど遠いですが、そのデメリットを差し引いても、十分利用価値は感じられます。

 インターネット上の購入で一番、問題となり、心配されているのが支払いの問題です。今現在、しっかりセキュリティーを施しクレジットカード決済を行っているショップもありますが、まだまだセキュリティー面に不安があるためか、申し込みはインターネット上で行い、支払いは、銀行(郵便)振込、着払いなどがとられ、クレジットカード使用の場合は、電話かファックスでカード番号を伝える方法がとられています。この支払いの問題に関しては、各国で電子マネーなどの活用が検討されています。日本はこの面では遅れをとっていますが、日立、富士通、NECのメーカーを初め、銀行等が使用に向けての各種実験に取り組み始めています。安全なお金のやり取りが確保されれば、もっと日常的にインターネットショッピングが行われることでしょう。

 ここまでいろいろインターネットショッピングについて述べてきましたが、この先インターネットショッピングが活発になっていくかと考えて見ますと、ある商品というか業種というか、インターネット上のメリットが多いものは伸びていくと思われます。ですから、消費者が商品を買う場合の方法がバラエティーになってきたということです。それだけに良い商品をできるだけ安く効率的に購入するには、消費者自身の情報網、厳しい目が必要となってきます。本来、商品を購入する場合、お店に足を運び、自分なりの感性、五感で商品をキャッチし、店員と言葉を交しながら、いろいろ見比べながら購入するというのが自然なような気がします。購入する商品によっては、このように実際に店に足を運んだ方がいい場合もありますし、インターネット上で購入した方がはるかに効率的で便利な商品もあるということです。

インターネット取引におけるデータ

 通信白書によると、電子商取引による96年度の日本の市場規模(売上高)は前年度の7億円から約40倍の285億円に拡大、世界市場に占めるシェアも1%から8%に伸び、米国(シェア77%)に次いで世界2位となりました。

 アメリカにおける現状をみると、インターネットを活用した通信販売が拡大する中、取り扱う商品の違いによって、明暗が分かれ始めています。パソコン、自動車など性能・仕様などで指名買いする傾向が強い商品の分野では、メーカーや流通業者と顧客を仲立ちする形で事業化に成功する企業が増えています。しかし、多様な商品群から比較購買する衣料品などは、インターネットの情報閲覧性の乏しさが障害となり、苦戦が続いています。日本においても、早くも明暗が出始めています。

By Nagura

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