有限会社の設立手続きを自分で行ってみて

記:1998.10.11

 自分で会社設立関係の書籍を読みながら有限会社を立ち上げてみて、“読むのと、実際に自分が行うのでは大違い”と改めて実感会社イメージいたしました。会社設立の大きな流れをとって見ますとそんなに難しくはないのですが、私にとって初めて行う作業であり慣れていないことは最もですが、準備不足もあり要領を得ないため、間違った方向に進んでしまうと間違っていることすら気付かずに、必要以上に大きく道が逸れてしまうことが一層混乱に拍車がかかりました。

 つい先日、何とか登記が完了し設立できたのですが、登記所、公証人役場、銀行に何度となく足を運んで、手続きが完了するまでは、会社設立にかかりっきりの状態でした。設立日を大安の日を選んだ関係上2週間くらいかかりましたが、設立後の税務署関係の手続きなどを別にすれば実質10日間くらいでできました。
 手続きを行っている最中は、右も左もわからずに有限会社設立関係の書籍を読みあさりながら、登記所、公証人役場に電話で聞いたり、実際に伺ったりとばたばたしたのにもかかわらず、終わってしまうと不思議なもので、なんだ簡単じゃないかと思う気持ちが強くなってきます。簡単と思えるかどうかは、要領というかコツをつかめるかどうかというところなのでしょうが・・・。今回、設立にあたってじっくり書籍など参考に手続きの流れをつかんでから始めようと思ってはいたのですが、仕事が一段落したこともあり、次の仕事が始まるまでの空いた時間を利用して設立してしまおうと思い、当初の予定より20日近くも早く設立できました。そのため、行動がまず先にありきの状態で、書籍を読みながらわからないながらも同時進行で手続き処理を行ったことが混乱を招いた次第です。仕事が忙しく、時間がとれなかったら専門家に設立手続きを頼もうと思っていましたから、結果的には、結果オーライですが時間短縮、コスト削減につながりました。ちなみに行政書士などの専門家に設立手続きを依頼しますと、交通費などによって違ってきますがおおよそ12万円〜13万円ほどかかります。

 話はパソコンに少し逸れますが、皆さんも一度は経験されたことがあるのではないでしょうか。それは、ハードディスクなどのトラブルで最初からすべてインストールした際に、インターネットなどの初期設定などで以前はできたのに、いざやろうとするとなかなかうまく設定ができないという経験はないでしょうか。私も今までにトラブルですべてを再インストールした際にかなり苦労したことを覚えています。最初に設定する時に、自分なりに手順を紙などに記入して残しておけば後々困らないのですが、ついつい忘れがちになってしまいます。
 私が、今回行った会社設立についても、数カ月も立てばきれいに要領、コツなどを忘れてしまうことと思います。今回、この題材をコラムとして取り上げた理由の一つは、少しでも会社設立の要領を文面として残しておこうと思ったからです。これから有限会社を立ち上げる方には参考になると思いますが、それ以外の方にはかなり退屈かも知れませんが、その点ご了承下さいませ。

 有限会社設立までの大きな流れを示しますと、まず、会社名を考え、その社名が同じ管轄区内(市単位、政令都市は区単位)に同業種で類似商号がないか調べます。事業目的、資本金の額(有限会社は最低資本金300万円)、出資者、本店所在地など会社のアウトラインは事前に考えてあるものとして述べていきます。
 次に、設立手続き上必要になってくる法人印、社印、銀行印、印鑑証明書、印紙などを事前に用意、発注した上で、会社の法律ともいうべき「定款」を作成します。そしてその定款の認証を公証人役場で受けます。
 定款の作成と並行して、資本金の出資金の払い込む金融機関(銀行、信金、信組など)を決め、事前に打診して引き受けてくれるか承諾を得ておきます。出資金の払い込み金融機関が、多くは事業展開していく上での取扱銀行となってきます。出資金は、現金のみでの支払いは手続きが簡単ですが、不動産などの現物出資がある場合は、その手続き書類が増えます。
 定款の認証が終了したら、出資金の払い込みを決めた金融機関に定款のコピー、印鑑証明書などを提出し、出資払込金保管証明書を出してもらいます。これで、登記に申請する書類はすべてそろいました。ここで気をつけなければいけないのが、払い込みした出資金は、登記が完了(会社設立)して口座を開設した後でないと使えないということです。出資金の払い込みから登記完了までの間に大きな支払いが発生する場合は特に気をつけなければいけないでしょう。
 登記所に登記(出資金払い込み後2週間以内)を申請しますと、それほど混んでなく、書類上間違いがなければ2日程度で完了します。これで晴れて会社設立の運びとなります。また、会社設立日は登記が完了した日ではなく、登記を申請した日が設立日となります。
 後は、登記簿謄本、印鑑証明書、代表者の資格証明書などを複数とっておいて、銀行の口座開設、税務署、社会保険事務所などの申請に使います。

 会社手続きは、専門家に頼めばさっとやってくれますが、自分で右往左往しながらつくっていきますと、お金の面だけでなく、つくった以上は潰してはいけないという思いが強くなってきます。多少手間と時間はかかりますが、皆様方も会社設立する際は、ご自分でやられてみてはいかがでしょうか。
 ちなみに私のつくった会社の概要は、ホームページ上のTopics(話題・お知らせ情報です)に紹介してありますので、よろしければご覧下さいませ。

By Nagura

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