秋の夜長に読書をされてはいかがでしょうか!

記:1998.9.19

 朝晩は涼しさも感じられ、だいぶ過ごしやすくなってきました。ついこの間まで真夏の暑い日差し秋の夜長イメージの中、セミが鳴いていたのが懐かしいほどです。夜になると蝉に変わって、こおろぎなどの虫の音が心地よく感じられるのではないでしょうか。陽が落ちるのも早くなってきており、これから冬至に向け、一日一日と夜が長くなっていきます。この秋の夜長を利用して、読書などをされてはいかがでしょうか。

 読書に関して私自身振り返ってみますと、大学に入って少し経つ頃まではまったく読書というか活字に親しむという習慣があまりありませんでした。特に読書感想文は大の苦手で、あらすじが書かれたものを読んだり、本の最初と最後の方だけを読んで、よく読書感想文を書き上げていました。今思うと、逆によく書けたものだなと思うほどです。また、中学の頃だと思いますが、秋になると必ず読書週間にグループ対抗の一人当たり1000ページか2000ページの読破運動なるものがあったのが記憶に残っています。これは、ジャンルは何でも構わないのですが、ただ単にどれだけ読んだかというページ数を競うものでした。
 比較的、本、新聞などを読むようになり、履歴書などの趣味の欄に“読書”と書き込んでもまんざら嘘でもないと思えるようになったのは、二十歳を過ぎた頃のように思います。そのきっかけとなったのは、歴史小説のおもしろさにのめり込んだことでした。何を最初に読んだかははっきりと覚えていませんが、司馬遼太郎著の「竜馬がゆく」は特に印象に残っています。また、それがきっかけで幕末から明治という時代にも興味を覚えました。時間が取れたら、もう一度読み返してみたいと思っているほどです。それからというもの、かなりの歴史小説を読みあさりました。いままで読んだ中で印象に残っている歴史小説を一覧にまとめましたのでご覧いただけたらと思います。これから秋の夜長に読む本が決まっていないという方は、ご参考にしていただければと思います。このページへは、フロントページのバラエティー情報からも見られます。

 本というのは、一度読み出すと不思議なもので、それからというものジャンルを問わずさまざまな書籍を読んでいます。まあ何事もそうですが、人から勧められてできるものでもありませんし、自らが読もうと思わない限りなかなかできないものです。また、経験された方も多いことと思いますが、本ほど他人から読んで下さいと頂いて困るものもないのではないでしょうか。興味のあるものならともかく、興味のないものを時間に追われながら読んでいくのはかなり辛いものがあります。
 今回のコラムでは、「秋の夜長に読書をされてはいかがでしょうか」と勧めてはいますが、敢えて言ってしまえば、今まで読書の習慣がなく(読書嫌い)いやいや読むようならば読みたくなる時まで待つ方が自然でいいと思います。少しでも何かを読んでみようかなと思われる方は、自分の興味のあること、興味をもっていることに関連した本から入られたらと思います。その際読む本は、全面活字の書籍でなくても、マンガでも構いません。まずは形はどうあれ、興味を探究していくことが大切です。最近は書店にマンガ形式で書かれた本もたくさん出ていますから選びやすいと思います。

 ここ最近は、好きな歴史小説を読んでいる余裕もなく、これから行っていく事業関連の書籍ばかりを読んでいる毎日です。また読める時期がきたら、歴史小説を堪能したいと思っています。
 仕事上の必要な書籍・実用書などを除いて、今までに数冊以上読んだ著者を少し挙げてみますと、司馬遼太郎、童門冬二、村上春樹、星新一、三浦綾子、赤川次郎、シドニー・シェルダン、渡辺淳一、徳大寺有恒、長谷川慶太郎、一倉定などがあります。その中でも、特に読みやすいのが赤川次郎とシドニー・シェルダンでしょう。両著者に共通しているのが、話の展開が早く、ひとつひとつの文章のセンテンスが短くまとめられており一気に読み進める点です。本嫌いの方の入門編としていいですし、また小説家を目指す方にとっても勉強になると思います。

 最後に、すでに応募された方もあるかも知れませんが、私も応募しようと思っていたのですが、ばたばたしているうちに締め切りが迫ってきて、今回は残念ながら見送りとなってしまったものを紹介します。それは、今年の5月末頃に新聞全面広告で載せられた「夏目漱石感想文コンクール作品募集」というものです。自分の好きな夏目漱石の小説を選んで、400字詰め原稿用紙5枚以内にまとめるというものです。締め切りが98年9月30日なので、このコラムを読まれて初めて知られた方は、かなりきついと思いますが、9月30日消印有効なので徹夜でもすれば間に合うかもしれません。ちなみに賞品は、最優秀賞1名にトヨタ・プログレNC300、優秀作品50名に5万円相当の図書券となっています。
 処女作の「吾輩は猫である」か「坊っちゃん」「こころ」あたりで、再度読み返して書いてみようと思っていた次第です。夏目漱石は、江戸から明治に変わる1867年に江戸で生まれ、坊っちゃんの舞台ともなった愛媛の松山中学の教師、ロンドン留学を経たのち、37歳の時に処女作を出しています。明治という時代に価値観が多様化しいろいろ錯誤する中で自分というものをしっかり持って生きた漱石を、今の日本がおかれた時代と明治の時代をすり合せながら、漱石の作品を通して書いてみたいと思っていました。今回は残念ながら応募できませんでしたが、このような応募とは関係なく、いずれ機会を見て、まとめてみたいとは思っています。

 読みたい本がたくさんあることは、楽しみがたくさんあるということでしょう。読書に飽きたら、スポーツの秋、味覚の秋を堪能するのもいいでしょう。それでは、秋を十分に楽しんで下さい。

By Nagura

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