ポケモン人気は景気を押し上げる?

記:1997.11.10

 ポケモン、ポケモンと人気のあるポケットモンスター、もともとはゲームボーイソフト「ポケットポケモン イメージモンスター」から始まったもので、いまやいろいろなところで登場しています。カードゲーム、玩具、お菓子、漫画雑誌、テレビアニメ、CDなど世の中にあふれています。ちまたでは、小学生が、151種類あるといわれるポケモンキャラクターのすべてを呪文(CDが出ているそうですが)のようにいえるそうです。

 永谷園では、レトルトカレーのおまけにポケモンキャラクターを付けることにより、売り上げを伸ばしています。キャラクター欲しさに買ってしまうというわけです。何か、昔の仮面ライダーのカード付スナックを思い出します。

 イトーヨーカ堂では、もっと大々的にやっています。1996年6月に開設した「コロコロコミック・ホビープラザ」です。約50Fの売り場に約1,000アイテムの商品が並べられています。この売り場は、小学生に圧倒的な人気を持つ漫画雑誌「月刊コロコロコミック」から生まれたポケットモンスターミニ四駆、ビーダマンなどのヒット商品を集めた品揃えとなっています。イトーヨーカ堂の取り組みの特徴として、ただ商品を集めるだけでなく、売り場を展開するにあたり、取引先と情報を共有して商品開発から販売までを計画的に進めるマーチャンダイジング(MD)を行っています。具体的には、まず「月刊コロコロコミック」のロゴの看板を使える権利を取得して、次号の「月刊コロコロコミック」にどんな商品の情報が掲載されるかを事前に入手して仕入れに役立て、編集部には売れ筋情報を提供しています。また、バンダイ、トミー、タカラなどの玩具メーカーにも販売情報を流し、その後の商品開発に生かしてもらうとともに、商品を優先的に仕入れるようにしています。ちなみに最近の売れ筋は、ポケモンのさまざまなキャラクターを描いたカード(291円)、シール(100円)などをはじめ、ハイパーヨーヨー(5,800円)、ピカチュウの等身大ぬいぐるみ(6,800円)などで高価な商品も良く売れるそうです。平均単価は、400円弱ということで、小学生が自分の小遣いで買っていく様子が目に浮かびます。

 日本は、なぜかアニメ系という分野は強いようです。きめの細かさがあるのでしょうか。アメリカにおいても、我々が子供のころ見た「マッハゴーゴーゴー」など人気があるようですし、少し形態は違いますが、たまごっち、プリクラなども世界へと出て行っています。アジア地域においても、日本のアニメは人気があります。また、最近では、宮崎駿監督の「もののけ姫」が「ET」を抜いて、最高の興行記録を樹立しています。ビジネス系のソフト力は弱いものの、ゲーム系のソフト力は強い日本です。これから、いろいろな業界において、エンターテイメント性が重視されるようになる時代ですから、さらに活躍の場、市場規模が広がっていくと思われます。まさに日本にとって期待できる分野といえます。

 日本経済が低迷している現在、悪いところを良くしよう良くしようと力むよりも、まずは長所を伸ばして行くことでしょう。それが、経済全体を押し上げていく源動力になっていきます。現在強い分野を、より強力に押し上げていく各業界の努力とともに、行政、他機関等のバックアップも必要となってきます。まだまだ、未来は捨てたものではありません。

By Nagura

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