ガソリンスタンド業界の今

記:1997.10.21

 ガソリンスタンド(GS)から総合サービスを行うサービスステーション(SS)という呼び名も定着してきているガソリンスタンド業界ですが、規制緩和により、自由化の激しい競争に入って自動車 イメージいます。最近、車で走っているいますと、閉鎖、撤退したガソリンスタンドをよく見かけるようになりました。また、一時期よく新聞に入ってきたガソリンスタンドのオープン広告もあまり見かけなくなりました。ガソリンを入れるともらえる景品類も最近では、一時期の派手さはなくなりました。

 1996年4月にガソリンの輸入が自由化され、1998年にはセルフ給油も解禁されます。1996年4月に自由化され、海外からどんどんガソリンが輸入されるだろうと思いきやその予想ははずれ、ガソリンの輸入実績は96年度は142.8万Qでそれほど多くありません(ちなみに灯油の輸入実績は96年度は352.1万Q)。これは、ガソリンの単価が急激に下がってわざわざ安いガソリンを輸入してもあまり価格的にかわらなくなってしまったことが要因です。愛知県では、90円(レギュラー1P)を切るくらいの価格で売られ、半田近辺では80円を切る価格で売られています。ほとんど儲けがでてないだだろうと思われるほどです。それでも採算ベースにのっているところは、粗利が少ない分量でカバーしているか、ガソリン以外で収益をだしていると思われます。今、全国のガソリンスタンドの80%は営業赤字だという声も聞かれます。

 現在ガソリンスタンドは、全国で5万9千近くあります。ガソリンスタンドの数は、94年度をピークに減少傾向を示しています。業界内では、「ガソリンスタンドは半減するかも知れない」とか「3、4年のうちに2万カ所が消える」といった声も聞かれます。

 海外の事情を見ると、フランスでは規制緩和後、ハイパーSSが猛威をふるい、現在では45%のシェアを占めています。このハイパーSSとは、大型スーパー等に併設されているガソリンスタンドです。日本でも、ダイエー、ジャスコ、オートバックス、カーボーイなどが店舗と併設のガソリンスタンドを設けていますが、現在のところまだそれほどの勢いはないようです。アメリカでは、コンビニエンスストアと併設したガソリンスタンドがけっこう成功しています。しかし、日本においては、コンビニエンスストアと併設したガソリンスタンドの動きが一時期ありましたが、撤退するところもでてきており、現在やっているところも成功をおさめているとはいえない状況です。アメリカの場合と日本の場合の車の使われ方、文化、歴史の違いが出ているように思われます。

 今、ガソリンスタンド業界は、厳しい冬の時代を迎えようとしています。まだ、入り口段階の今のうちに早期撤退するか業種転換というのも一つの手ですが、ピンチはチャンスということもあり、ガソリンスタンドとしての新業態を開発すれば一獲千金も夢ではありません。生き残りの基本的な方向性としては、より充実したサービスを提供していく方向、多角化・複合化を図っていく方向、量販指向の大型化を図っていく方向の3つに分けられるのではないかと思います。企業の規模、体力によってだいたい方向は決まってくるのではないでしょうか。

 消費者はどうガソリンスタンドを選んでいるのでしょうか。私の場合、現金カードをもっているのが4カ所ありますが、だいだい1カ所で入れており、たまに出かける方向とか月末粗品がもらえるなどで別のところで入れるくらいです。4カ所カードを作っても、結局価格と便利さ(近さ)で1カ所になってしまったのが現状です。また、ガソリンスタンドで車から降りるのも面倒と感じますし、店員から聞かれる○○サービスいかがですかというのも、こちらから必要と思わないサービスばかりです。まさにマニュアル一辺倒のサービスと思われます。サービスを考える一例として、この間、タイヤの空気圧が1つだけ極端に減っていたのですが、前日にガソリンを入れたばかりだったので、空気圧だけ入れにガソリンスタンドに行くにも気がひけたし、高速を走ることもなかったので、結局1週間くらいたってから行きました。小さな穴があいていたパンクでした(穴が小さいためゆっくり抜けるためパンクという意識はなかったのですが)。何が言いたいかと申しますと、多分ガソリンスタンドに給油に行った時には、かなりタイヤの空気圧が減っていたと思われることです、通り一辺倒のサービスではなく、タイヤの空気が減っていることに気付くちょっとした気配りがあればなあと思ったことです。今まで、ガソリンを給油していろいろなサービスを思い浮かべますと、良かったのは、粗品などの物より、お絞りのサービスのような気がします。みなさんは、いかがでしょうか。

By Nagura

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