動き始めた環境(エコ)への対応

記:1997.9.15

 ひとりひ環境イメージとりが自分自身の健康に注意を払うように、地球の健康にも注意を払うようになってきています。それに伴って、各企業も環境に配慮した地球にやさしい商品に力を入れてきています。また、国際環境規格のISO14000シリーズの取得への取り組みも進められつつあります。特に欧米等海外の企業と取り引きがあるところでは、より取得が必要となってきています。

 流通業界でも、環境への負荷が少ない資材や機材を優先的に調達する「グリーン購入」の導入が急速に広がっています。百貨店、スーパー、コンビニ、ホームセンター、外食等で取り組まれています。西友では98年2月をメドに「ISO14001」の認証を取得する準備を始めています。取得すれば流通業界初となります。

 コンビニエンス業界でも環境(省エネ・資源再生等)への取り組みが行われています。商品、鮮度、サービスなどによる差別化が進み、どこのコンビニでもそんなに変わらなくなった今、環境への取り組みで消費者に訴えようとしています。これは、従来の利益、効率化追及とは一風違った取り組みです。環境への取り組みには、現状ではコスト高になってしまいます。日本全国に約5万店近くもあるコンビニエンス業界の環境への取り組みは、規模的に考えてもかなりの効果が期待できます。企業戦略はともあれ、良い方向に動いていると思います。

 コンビニエンス業界の環境への取り組みとしては、ローソンが売れ残った弁当・総菜や納入業者が出す生ゴミの完全利用に乗り出しました。この取り組みは、神奈川県下の200店と1弁当工場を対象にしたもので、回収した生ゴミを良質の有機肥料に再生し、なおその肥料を契約先の野菜栽培農家に安価に供給し、弁当・総菜の品質向上に生かすというものです。生ゴミが元の野菜に戻るという循環が行われています。また、ファミリーマートでは、太陽光発電やオゾン層破壊への影響度が低い代替フロンを全冷凍・冷蔵・空調機器を採用した実験店を開業しています。太陽光発電により照明電力の45%をまかなえるそうです。そして、最大手のセブンイレブンでも、生ゴミの再利用は避けては通れない問題と認識しており、早晩対応策が具体化しそうです。

 自動車業界でも、電気自動車など現在のガソリンエンジンに変わる無公害の車の実現に向け動いています。今秋の東京モーターショーでは、トヨタから市販モデルのハイブリッドカー(電気とガソリンの両方を利用)が発表されます。

 このような環境への取り組みに弾みがついている背景には、我々ひとりひとりの環境への意識の高まりもあります。効率一辺倒で突き進んできた日本もようやく自然との調和を考え出したように思います。ゴミ焼却時に出るダイオキシン、環境を破壊しかねない行き過ぎた公共投資など市民サイドからの声も出てきています。環境問題は、今真剣に取り組み対応しなければ、手遅れになってしまいます。一度壊れてしまった自然は、なかなか元には戻りません。一瞬にして自然を破壊することはできても、一瞬にして元に戻すことはできません。まだ地球に治癒力があるうちに早く対応をうつ必要があります。また、環境問題は日本だけの問題ではなく、世界的な問題です。日本の空は、世界につながっています。特にこれから急発展を遂げると思われる中国、インド等のアジア諸国、中南米等とも連携をとって取り組んでいくことが必要です。

By Nagura

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