愛・地球博(愛知万博)&セントレア(中部国際空港)
開港を控え中部エリアのプロジェクトを考察する

記:2004.10.10

 愛知県を中心とする中部エリアは、来春(2005年春)の中部国際空港(2005年2月17日開港予定)の開港および愛・地球博(愛空港特急知万博:2005年日本国際博覧会2005年3月25日〜9月25日)の開幕を控え、徐々に盛り上がりを見せています。また、当方は、一足早く2004年9月25日に、名古屋駅と空港を28分で結ぶ直通特急の空港特急に試乗してきました。空港特急の開業は、2005年2月となっています。

 現在は、一般の試乗はできず、1週間ほどの試乗体験で乗ってきた次第です。空港特急に乗って、中部国際空港も少し見てきましたので、後ほど詳しく紹介していきます。

 出張で名古屋に来られる方も、名古屋駅前の豊田毎日ビルの建て替えが行われているのをご覧になった方も多いことと思います。2007年にトヨタ自動車の国際部門を東京から名古屋に移転させる計画です。それに伴い、安城駅界隈でもトヨタホームのマンション建設が進んでいます。また、豊田毎日ビルのすぐ近くの名駅4丁目でも、高層ビルの建築(2006年秋完成予定)が始まっています。

 名古屋の副都心に目を向けますと、金山総合駅に2005年3月に「ランブリング・ステーション・カナヤマ」が完成します。繁華街の栄では、昨年、松坂屋新館がオープンしましたが、2005年3月には、三越・新館や観覧車も予定されている栄・京楽ビルがオープンします。

 鉄道網では、2004年10月6日に、地下鉄・名城線が、地下鉄初の環状線として、開通しました。また、同じ日に、名古屋から金城ふ頭を結ぶ「あおなみ線空港特急」も開業しました。そして、地球博(愛知万博)に合わせて、リニアモーターカーのリニモ(東部丘陵線)が、名古屋・藤が丘から豊田市・八草の愛知万博会場間で開業します。鉄道に関しては、冒頭で述べました新型車両の空港特急も2005年2月にお目見えします。

 道路網の整備も進められていて、伊勢湾岸道路が2004年12月に全線開通して、関西・三重方面から東名高速の豊田ジャンクションに直結します。また、伊勢湾岸道路全線開通に伴い、2004年12月に刈谷ハイウェイオアシスがオープンします。高速道路からも一般道からも入れるパーキングエリアで、観覧車や農産物の市場などの施設が予定されています。イメージ的には、東海北陸自動車道に2004年7月に出来たパーキングエリア内に観覧車、世界淡水魚園水族館(アクアトト・ぎふ)のある施設のような感じです。

 愛・地球博(愛知万博)と中部国際空港を控え、鉄道網、道路網も整備されてきて、中部圏への観光も期待が高まっています。中部エリアは、ものづくりのメッカだけに、“産業観光”という視点で、中部の魅力・活力を伝えようとしています。産業観光に関しては、以前コラム「中部地方の産業遺産・産業観光を考察する」で紹介してありますので、併せてご覧頂けましたらと思います。

 中部エリアの観光面では、三重県、奈良県、和歌山県の3県にまたがる熊野古道が2004年7月に世界遺産に登録されました。東名高速中部国際空港道路と先ほどの伊勢湾岸道路が直結することで、静岡方面からの三重方面(伊勢志摩、熊野古道など)の旅行が便利になります。その他、名古屋市の徳川園がリニューアルオープン(2004年10月)、豊田市の鞍ケ池公園がリニューアルオープン(2005年3月)、瀬戸市の市民会館跡地に瀬戸蔵がオープン(2005年3月)、知多半島に知多美浜ふるさとシンボルパークがオープン(2005年)、岐阜県白川郷にトヨタ白川郷自然学校がオープン(2005年4月)などが予定されています。郊外ショッピングでは、既に長島温泉にアウトレットモールがありますが、2005年3月に土岐プレミアムアウトレットモールがオープンします。

 愛・地球博(愛知万博)前の大きな会議としては、2004年10月18日〜24日まで、ITS世界会議およびITSフェスティバル2004が開催されます。ITSとは、高度道路交通システムのことで、皆さんにお馴染みのところでは、カーナビゲーションやETCなどがITSの一つと捉えて頂ければと思います。当方も1年あまりETCを使っており、来月(2004年11月)のコラムで最新のITSについて考察する予定ですので、楽しみにお待ち頂けましたらと思います。また、ITS関連では、以前に、コラム「本格稼動した“ETC”を考察する(2001年5月)」コラム「ITS(高度道路交通システム)について考察する(2000年5月)」を書いておりますので、併せてご覧頂けましたらと思います。

 駆け足で、愛・地球博(愛知万博)と中部国際空港の開港を控えた中部エリアのプロジェクトをざっと紹介してきましたが、中部圏の勢いを感じて頂け空港特急ましたでしょうか。トヨタ自動車の強さが、中部エリアを押し上げていることは確かで、名古屋の元気強さは、テレビや雑誌など特集でよく取り上げられますが、今回取り上げたさまざまなプロジェクトにも目を向けてはいかがでしょうか。

 それでは、最後に、一足早く空港特急の試乗した感想や中部国際空港に足を踏み入れた感想などを含めて、空港特急の特長なども紹介していきます。

 一番上の画像は、空港特急を前方から写したものです。試乗した方々が記念写真を撮っているのが伺えます。上から2番目の画像は、空港特急の車内を写したものです。新幹線の車内のようなすっきりとしたデザインになっています。上から3番目の画像は、中部国際空港駅を下りて、空港入り口手前部分を写したものです。まだ、空港はオープンしてなく、ここまでしか入れませんでした。画像上の左側は、空港入り口のインフォメーションカウンターになっています。上から4番目の画像は、中部国際空港駅で停まっている空港特急をホーム中間あたりから写したものです。

 空港特急は、名鉄が走らせており、他の車両と違うところは、車体傾斜制御装置を備えている点です。いわゆる“振り子”電車です。名古屋駅から中部国際空港までの路線(常滑線)は、曲線区間が多く、カーブでも速度を落とさずに走らせるために振り子電車となっています。振り子にすることで、名古屋駅から空港間を28分で結んでいます。振り子は、空気バネの給排気による制御で最大傾斜角は2度程度に設定されているようです。試乗の際は、それほどスピードをあげてなく、振り子(車体傾斜制御)が働いたかどうかわかりませんが、乗り心地はなかなか良かったです。

 今回のコラムでは、中部エリアのプロジェクトを見てきましたが、来年(2005年)は目白押しで、皆さんも人気スポット巡りで忙しくなるのではないでしょうか。中部地区は、特に名古屋取り巻く愛知県は、これまで、ものづくりで経済も潤っており、観光という視点を軽視してきたところがあります。しかし、空港、万博をきっかけに観光にも力を入れようとしています。今回挙げたプロジェクト以外に、昔からの歴史文化のなかで、愛知県は探してみると意外に掘り出し物がででくるものです。是非、皆さんも、新旧おりまぜながら、中部というエリアを見てはいかがでしょうか。

By Nagura

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