“福祉住環境コーディネーター”の資格を受験して

記:2003.10.1

 福祉住環境コーディネーターという試験をご存知でしょうか。最近、けっこう脚光を浴びてきており、受験された方やこ福祉住環境コーディネーターれから受験される方、また既に資格を取得されていらっしゃる方も多いことと思います。当方も御多分に漏れず、今年の6月に福祉住環境コーディネーターを受験してきました。久しぶりに、資格というものを受けました。何がたいへんだったかと言えば、受験に至るまでの勉強もさることながら、3級と2級を同じ日にダブル受験したため、集中力を持続するのが大変でした。午前と午後、2時間ずつですが、さすがに午後の試験は、疲れが出て集中力を持続させるのが大変でした。

 それでは、まず、福祉住環境コーディネーターがどのような資格なのか説明していきます。福祉住環境コーディネーターは、高齢化が進む中で必要不可欠な資格として、平成11年に新しく制定された資格です。今までほとんど関わりのなかった福祉分野と建築分野両方の知識を持ち、高齢者や障害者といった要介護者を住環境面からサポートしていくのが仕事で、具体的には住宅改修や福祉用具の導入に関する業務を行います。資格そのものは、まだまだ歴史は浅いですが、特に平成12年の介護保険導入後、受験者数は増加の一途をたどっています。

 上記の説明をもう少し補足しますと、福祉、建築以外にさらに、医療分野の知識についても体系的に幅広く身につける必要があります。福祉住環境コーディネーターは、一言で言えば、高齢者や障害者に対して住みやすい住環境を提案するアドバイザーです。主な仕事内容ももう少し掘り下げますと「介護保険制度下での住宅改修に係わるケアマネージャーとの連携」「福祉施設、福祉・保険サービスなどの情報提供」「福祉用具、介護用品から家具までの選択と利用法のアドバイス」「バリアフリー住宅への新築、建て替え、リフォームにおけるコーディネート」などに携わります。

 次に、福祉住環境コーディネーターが注目される背景をみていきます。先ほど述べたように、平成12年の介護保険導入ということが大きく影響を与えていることは確かですが、介護保険導入の背景には急速に進む高齢化があります。“高齢化社会”と“高齢社会”の違いはご存知でしょうか。“高齢化社会”とは、人口の7%以上が65歳以上の高齢者が占める社会のことをいいます。そして、“高齢社会”とは、人口の14%以上が65歳以上の高齢者が占める社会のことをいいます。日本は、昭和45年に“高齢化社会”に入り、平成6年に“高齢社会”に入っています。平成12年(2000年)には、65歳以上の高齢者が2,204万人(総人口に占める割合は17.4%)に達し、2017年には、3,383万人(同27.0%)まで増加していくと推計されています。また、2050年には国民の3人に1人以上(35.7%)が高齢者という、超高齢社会の到来が予想されています。補足として、用語の説明をしますと65歳以上を高齢者と呼び、さらにその中でも、65歳以上75歳未満の高齢者を前期高齢者(ヤング・オールド)と呼び、75歳以上の高齢者を後期高齢者(オールド・オールド)と呼んでいます。

 最後に、これから受験される方に、どのような受験なのか紹介していきます。福祉住環境コーディネーターの資格は、3級、2級、1級の3つに分かれています。3級、2級は、特に受験資格はなく、誰でも受験でき、当方のように3級、2級を同じ日にダブル受験も可能です。1級は、2級を合格者しないと受験することができません。3級、2級は、マークシート方式で100点満点中、70点以上で合格です。3級、2級は、マークシート方式のみですが、1級は、マークシートの1次試験とさらに、論述&記述試験の2次試験があります。受験日程は、3級、2級が6月と11月の年に2回あり、1級は、年に1回で、1次試験が8月、2次試験が11月となっています。受験場所は、お近くの商工会議所で実施されています。

 文頭で、私は6月に3級、2級のダブル受験をしたと述べましたが、その結果は、3級はなんとか87点とれて合格しましたが、2級は残念ながら58点で70点に達せず不合格でした。2級は、再チャレンジして受験しようと思っています。ちなみに、次回は、11月23日(2003年)に3級と2級の試験が行われます。受験申し込みの受け付き期間は、10月10日までですので、このコラムがホームページにアップされてお読みになられてからでも間に合いますので、ご興味のございます方は受験に挑んでみられてはいかがでしょうか。

 当方も既に、2級の受験の申し込みを済ませてしまいましたので、受験される方は一緒にがんばりましょう。当方は、福祉住環境コーディネーターの知識をまちづくりで生かしていく方向性で受験している次第です。来月(2003年11月)更新の視察レポート&コラムは、まさに福祉住環境コーディネーターの視点からのバリアフリーのまちづくり・商店街づくりを紹介しますので、乞う御期待下さいませ。

By Nagura

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